こんにちは。理事長の田中啓昭です。
先日のゴールデンウイークに、大阪府木村式自然栽培実行委員会 主催の
木村秋則 in 大阪 「田んぼ塾」「自然栽培勉強会」に参加してきました。
みなさん、木村秋則さんってご存知ですか?
そうです。
あの奇跡のリンゴの木村さん、その人です!
詳しくはコチラ⇒木村興農社
奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録 | |
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班 | |
幻冬舎 |
知らない方でも、数年前にベストセラーになったこの本の表紙は書店で見かけたことがあるよ!
という方も多いのではないのでしょうか。
私はこの本と2008年に出会い、スキルを学ぶビジネス書とは一線を画する本書に
とても感銘を受け、ひたむきに自分を信じ、不可能と思わずに不断の努力をすれば、
きっと答えにめぐり合う、という「仕事とは…」みたいなものを教えてもらったのでした。
そして、一度お話を伺えたらな~、と思い続けていたら、ひょんなことから念願かない
書物ではなく実際に木村さんの考えやビジョンを学べる機会に参加できることになったのです。
それに加え、今回は自分の勉強のためだけでなく、当園で行っている「食育」について、
表面的な部分ではなく、根幹から「食育」について考えてみたい、という思いから参加させていただきました。
心配した天気もどこへやら、晴天のもと大阪某所で行われた午前中の「田んぼ塾」では、
実際に田んぼで木村さんによる自然栽培の指導がされるはずでしたが、前日の東北地方の大雨の
影響で残念ながら、木村さんは午後からの「自然栽培勉強会」からの参加ということでした。
残念だな~と思ったのですが、木村さんの代役を務めてくださった一番弟子と言われる
熊田さんの熱心で丁寧な指導で参加者の方々は、ずいぶんと米の自然栽培についての理解が深まった事だと思います。
参加者は超限定15名で、これから自然栽培を導入しよう、あるいは自然栽培を学びたいといった
農業関係者がほとんどで、強引に参加させていただいたにも関わらず、私と妻は少し場違い
の感は否めず(苦笑)、この実技の話は半分も分かりませんでしたが、午後から行われた勉強会に
参加させていただくことで、実際がリンクし、より理解が深まり、よい経験が出来たと思います。
そしてお昼ごはんに、岡山県で木村さんの指導のもと自然栽培されたお米で握ったおにぎりや
そのお米で作ったみそで作った味噌汁を中心に、食材を何もたさず、何も引かず、素材の味
そのままを堪能しました。
※そのお米はコチラで購入できますよ⇒木村ワールド
そして、午後からは参加者150名を迎えて行われた「自然栽培勉強会」
木村秋則さんの挨拶から始まり、「自然栽培」とは何か、概略が分かるスライドを鑑賞したのち、
木村さんをコメンテーターにさまざまな分野の専門家を迎えて「大阪の台所から地球を救う」と題した
パネルディスカッションが開催され、自然栽培の今後についてさまざまな意見や考えが飛び交いました。
植物を育てるには土をまず健康にしなければならない。土壌を育て、植物を根っこから育てる発想を
持たないといけない。しかし、現在の農業ではそういった「根っこ」の部分が軽視され、短絡的に
農薬や肥料などといった表面的で一時的な物の力に頼っているのではないだろうか。
果たして、それが体に良いものなのだろうか。
人が本当に望んでいる食材となるなのだろうか。
植物が本来持っている力を信じ、その力を最大限に発揮できる環境を人間が用意してあげること。
それで植物は十分生長できるし、本来はそうすべきである。
そうすることが「自然栽培」なのだと。
これって、子育てとすごく似ているように思うのです。
その子が本来の持っている力を引き出すこと。これが子育ての根幹であるのです。
私の子育て観の根底にある「大人(親)は子どもにとって最大の環境である」という考え方と
全く同じように感じます。
この自然栽培勉強会を通じて、そんなコトの「あり方」について改めて考えさせられたのでした。
余談ではありますが、それにしても、木村秋則さんの不屈の精神とも呼べる信念と
それに裏付けされた発言力・発信力は人を圧倒的に惹きつけるのですが、半面、
普段の木村さんの表情は本の表紙のような屈託のない笑顔。
このアンバランスさこそが「絶対不可能」を覆したカリスマたる所以なのかな、と肌で感じたのでした。
勉強会後はミーハーな私のことです(笑)、木村さんと一緒に写真に収まらないわけがありません。
お願いをして、我が家の家族と一緒にパシャっと記念撮影をしていただきました。
そして、勉強会参加のお土産には、岡山県木村式自然栽培で作られた「朝日」を一人につき1キログラムが配られました。
田んぼ塾、自然栽培勉強会と早朝から一日かけて、木村秋則という人柄に触れ、自然栽培を学び
そして、それらに集う人々の情熱に触れることが出来た充実した一日を送ることができました。
これからも、私自身、「やり方」より「あり方」を大切に、信念(自分軸)をもって、
家庭に、そして仕事に関わっていきたいと思います。
※拙い長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。