こんにちはフリー保育教諭の永冨いづみです
2月も後半に入り、私たちスタッフの中では3月の卒園式に向けての準備も少しずつ始まっております
ぞう組(5歳児)のお友達は、あと1か月もたたないうちに、卒園を迎えるのですね
私がこのねやがわ寝屋の森こども園へ異動してからもうすぐ1年・・・1年ってあっという間だなぁとしみじみ感じています
そんな1年の区切り、というか、進級や卒園、又は入園を迎えることによって、新しい次の世界に思いを馳せる季節となりました
子ども達に関わること、のひとつとして、『習い事』又は『お稽古事』について考えるご家庭もあるのではないかと思います。
もはや我が家にとっては昔のこと・・・になっておりますが、自分や周りのことを思い起こしてみれば、一般的には幼児さんになる2歳の終りから小学生低学年くらいで考えることが多かったように思います。
主人はどう思っていたかわかりませんが、私は何をさせようかと悩むことなく、独断で3つ選びました
私のなかで決めていた『お稽古事』とは①人生を豊かにするもの ②人生を支えていくもの ③人として必要と考えるもの、の3種類でした
まず、①人生を豊かにするもの、として、『音楽教室』です
私自身はピアノが大好きでしたし、大学のころは音楽のサークルにも入っておりましたし、音楽に携わる友人も多かったと思います
それに、2歳の音楽教室はリトミックでしたので、仕事をしていた私にとって、親娘で一緒に楽しめることも魅力でした。
嬉しいときも悲しいときも苦しいときも、音楽が人生を豊かにしてくれると私は今も思っています
②人生を支えていくもの、に『空手』です
主人が流派をたちあげたことは大きな理由のひとつでしたが、主人の人生も支え、なおかつ、娘のなかに確実にある心の強さは、武道で培ったものだといえます
武道をしていると、乱暴になるのではという質問をうけることがあります。
少なくとも本当に武道と向きあってきた子は、うけたときの痛みを知っています。
ですから、自分が強いということを知っている子は、知らない子に黙ってやられることはあっても、やりかえさないんです。
とはいえ、最初はへなへなで、突きをしていても、ドアをノックしてるようにしか見えなかったんですが、継続は力、でしょうか
いつしか空手を好きになり、恐怖心も克服し、黒帯を締めて、実際の痛みにも強くなりましたが心の強さも追いついてきたように思います
③そして、人として必要だと考えるもの、として、『習字』を選びました
個人的な考えですが、言葉を形にする文字というツールは、その人となりを示しているように思います。
ですから、娘にはそれなりに美しい文字をかける人になってもらいたいと思ったのです。
これもまた最初はどうなることか、と思いましたが、年配の厳しい先生のもとで指導され、丁寧に書けば(そうです、あくまでも丁寧に書けば・・・という条件付きですが)それなりの文字を書くようになりました。
今や何でもPCやスマホで伝える時代ですから、字を書くことは少なくなっています。
だから漢字も覚えられなかったり、便利なことだけでは済まないこともでてきております。
けれども、人とのおつきあいのなかで、例えば娘には、誰かに気持ちを伝えることを躊躇なく手紙で書けるひとになってもらいたいと思っています。
中学生になると共に塾にきりかえてしまい、あの綺麗だった字はいずこにって感じになっておりますが、時間ができたらいつか習ってもらいたいと思うお稽古事です。
ここまで書いて、ふと気になって、習い事のランキングを調べてみました
どのサイトでも、1位 水泳 2位 塾や通信教育 3位 英語・英会話 4位 音楽教室 5位 サッカー 6位 体操、というような感じの順位ですね
園で実施している英語と体育が見事上位にランクインです
余談ですが、園でも取り入れているプログラミングの教室が、最近は急浮上しているようですよ。
こうして掲げてみると、どれも必要な気持ちがして、あれもこれも習わせてやりたいと思いますが、そうはなかなかいきません
お金もかかりますし、何より小さいうちは親は送迎が必要になります
私は、前述のように娘のお稽古事を、私の拙い人生経験のなかから『迷うことなく決めていた』ので、最初は習わせてやる予定ではなかったけど、あとから必要に迫られることもありました。
例えば水泳は、小学校で25m泳ぐことが必要になったとき、どうしてもうまく息継ぎが教えてやれず、学校で教わってもできず、困りました
そこで、夏休みや春休みの4日間だけ行われる講習に申し込んでいかせました
小学4年生でクロール25m泳ぐためのクラス、なんてさすがに人数も少なかったんですが、小学4年生ですからね先生のおっしゃることを理解してやろうとする能力はできていますから、4日間で50m泳げるようになって帰ってきました
結局4日間の短期講習を3回うけて、クロール、背泳、平泳ぎを50mマスターして学校の水泳の授業はクリアーしました
一番困ったのは英語です
中学生になって、英語が全くできませんでした
周りは小さい時から何かしら英語を習っていた子も多く、そんなに抵抗なく英語の授業に入っていたというのに、娘はなんと、中学2年で「bag」を「dag」と書く始末・・・
英語の先生から「どこをどうなったらこの答えになるのか、が分からないくらいです。どこが分からなくて困ってるのか、が見えてこないです。」と言われたくらいです
そもそもの原因は私は英語が苦手だということに尽きると思います。
どこかで通りすがりに外国の方に話しかけられたら、間違いなく凝り固まる典型的なタイプです
心のなかで「話しかけないで~」と願っているひと、です
だから、ついつい、英語教室とか見学にも行かなかったし、音楽も洋楽とかほとんど聞かないですしね、DVDなんかの英語教材も買ってあげた記憶があんまりないんです。
娘の場合はすでに中学2年生になろうという時期でしたので、高校受験を想定して英語や英会話教室ではなく、英語を得意としている先生がいらっしゃる個人の学習塾へ通わせてもらって、熱心に教えていただき、本人の頑張りもあって何とかついていけるようになりました
要領がつかめたのか、今は、英語は得意教科になっているので良かったのですが、『英語は早くからもっと身近に習わせたりすればよかった』と何度も思ったものです
そんな娘の英語のことでは、親として悩んだことがあったせいでしょうか・・・。
時々ですが、園で英語レッスンをしているクラスに入ると、私、保育教諭の立場を忘れそうになるくらい、園の子ども達の姿に毎回見入って、感心してしまうんですよ
子ども達ってとっても素直に吸収しますから、メアリ先生の動きや言葉に目を輝かせながら英語のレッスンを受けています
「楽しそうだなぁ~」
「理解してるんだなぁ~」
「ちゃんと会話してる」
など、いろいろ思いながら一緒にレッスンを受ける様子をみています。
正課だけではなく、課外レッスンもお得な条件で受けられるなんて素敵ですね
園でそのまま受けられて送迎の煩わしさもないうえに、正真正銘のベネッセビースタジオのカリキュラム
定員が決まってますから、希望者全員が習うことはできませんが、2月、3月は体験レッスンもあるとのことですから、上手に活用されるのもよいのではないかなって思います。
このブログを読んで『習い事』『お稽古事』という言葉がでてきたのに気づかれましたか
『稽古』という言葉は、『古を稽える(かんがえる)』という意味があります。古来の伝統的な武道や芸道の修行、練習をする単に繰り返しを意味するのではありません
スキルだけを身につけるのではありません。習い事の由来や歴史を知り、伝統を大切にし、自己の確立や心の問題を理念、工夫し、人間的成長を伴ってこそ、芸事は身につく』のだそうです
なんだか深いなぁと思います
もしかしたらそんなに多くを学ばなくても生きていけるのかもしれないけれど、その反面、子ども達は、学ぶ機会があればあるほど、何事であっても計り知れなく学ぶ力を持っているように思います。
そんなたくさんの可能性を秘めた子ども達に、私達大人ができることは何か・・・。
私自身もまだまだ試行錯誤の日々が続いています。
最後に・・・今は子ども達の学びの場も工夫や挑戦が必要であり、ある意味試練を受け続ける日々です。
何の心配もなく園や学校に行けて、公園や遊園地、旅行に行けて、外食もできて、どんなお稽古事にも通える、そんな落ち着いた日常が早く戻ることを願いながら、公私ともども皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います