こんにちは りす組(0、1歳児)担任の野口 千枝です
園庭の木々や芝生の緑もますます濃くなり、季節はいよいよ夏の入り口に差しかかろうとしています。
子ども達が大好きな水遊びが思い切り楽しめる月となりました
子ども達は遊びの中で、心身ともにどんどん成長していきます。特に、砂や水など触れて楽しむ『感触遊び』に夢中になって遊ぶ子どもも多いと思います。
そこで、今回の子育てインフォメーションは、『子どもと感触遊び』についてお話します。
感触遊びとは、いわゆる感覚遊びの一種になります。
幼少期に大切な遊びの一つが感覚遊びです。手の働きをよりよくしていくことで、感覚をより豊かに育てることに繋がります。
感覚遊びとは、五感全部を使って遊びます。
五感とは、目で見ること(視覚)、
音を感じ取ること(聴覚)、
香りの変化や違いに気づくこと(嗅覚)、
実際に触れてみること(触覚)、
なめて口に入れて感じること(味覚)などが一般的にあげられているものになります。
0歳の赤ちゃんから感覚遊びはできます。
赤ちゃんは触れる、嗅ぐ、聞く、味わう、見るの五感をフルに使って遊び、たくさんの事をインプットします。
赤ちゃんはよく手にした物をなめているのですが、口の感覚が発達しているので、なめて確かめたり、食べても安全なものかどうか、学習していることでもあり、とても大切な赤ちゃんの遊びです。
そして、成長していくと共にどろんこ遊びや、水遊び、色々な虫や、自然の物に触れて遊ぶ感覚遊びをするようになります。
手で感じたことや五感で感じた情報はすべて脳への刺激となり、感じたり考えたり興味を持ったりしていくことに繋がるので、子ども達は様々な要素を感覚遊びの中で養います。
色々なものに触れ、感覚遊びをたくさんしてきた子は、好奇心旺盛で、「何故・どうしたらいいの」などの探究心も育ち、新しい物事に対して物怖じしにくくなります。
逆に感覚遊びが少ないと新しい出来事があったらパニックになってしまったり、受け入れられるまで時間がかかったりする傾向が見受けられます。
しかし、いきなり嫌なことを無理矢理させても逆効果です。特に初めて触れる感触には泣き出してしまう子や、逃げだそうとする子もいるかと思います。
その子に合わせて少しずつ階段を登らせてあげるように、感覚遊びをすることが大事です。
そうすることで、少しずつ楽しめるようになってくると思います。
保育園でも、プール遊びの他にも色水遊びやボディーペインティング、片栗粉遊び等・・・全身を使ってダイナミックに遊ぶ『感触遊び』をたくさんします。
いろいろな感触に出会い、子ども達の好奇心やチャレンジする意欲を育んでいきたいと思います。
ご家庭でも夏ならではの『感触遊び』を子ども達と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか?
参考文献;幼児の美術教育 著書:新見俊昌