ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

第5章  シナジー効果をあげる継続的改善

2006-11-14 | 継続的改善52
日本の改善活動を高く評価したのはドラッカーであるが、「改善とは強い点をより強くすることである」と解説した。弱い点を直すことが改善であるが、それを繰り返すうちにいつの間にか強くなっているのも改善である。ドラッカーはPDCAを繰り返す改善を継続的改善活動と理解したうえでの解説である。
さすが時代を洞察する人の言葉は違う。そのドラッカーが「マネジメントとは強みを発揮させ、弱みを無意味なものにすることである」といっている。

あなたの組織の強い点、優れた点はなんですか。
または強くしたい点、改善したい点はなんですか。
その強さをますます強くする工夫や活動がありますか。
それを顧客や社会にどのように説明していますか。

人間は自分の強さを自覚してないことが多いが、組織も強みを自覚してないことが多い。
強さを自覚してないから、ますます強くするための工夫や活動にも気付いてない。
スポーツの選手を考えても、一流の選手は一流の目標を持っている。
子供が一流になりたいという夢を持つのは大切だが、環境や愛情を持って育てる人がいなくては、努力が継続しない。

強さを自覚するため、教育、方針や目標など多くの方法があるが、それが活かさせていない。たとえば、方針が抽象的で、何をどのように強くしたいかという具体的目標がないことが多い。
デミングのサイクルでは、品質に関する意識と責任感をベースにPDCAという継続的活動が繰り返される。

教育、方針、目標、継続的改善などは優れた経営の道具であるが、強くしたい目標と目標達成の気構えがなくては何も生み出さない。

まず、現状の組織の強い点を自覚できる人を育てること。
強くしたい点を発見し継続的改善をできる人を育てること。
それらの人を中心として組織にシナジー効果(相乗効果)をあげるため継続的改善活動にとり組む必要がある。

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