仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

鼓ヶ滝 / 三遊亭歌奴(四代目)

2018年07月22日 | エンタメ
落語『鼓ヶ滝』三遊亭歌奴(四代目)。
噺は、「歌の名所だという摂津の鼓ヶ滝に来た西行。良い歌が出来たら詠んで聞かせて欲しいと、行き逢った木こりに言われた手前、下手な歌では恥ずかしいと頭を捻る。辺りを見渡すとたんぽぽの花が咲いているのが見え、昔からたんぽぽのことを鼓草ということに気がつき、"伝え聞く 鼓ヶ滝に来て見れば 沢辺に咲きしたんぽぽの花"と詠んで悦に入っていた。安心して松の根に腰を掛け、うとうとしているうちに辺りが暗くなってしまう。山中で迷ってしまい、あわてて近くの民家に宿を借りた西行だったが・・・」という内容。
囲炉裏で暖をとり、粥をご馳走になった西行に、家の爺さん、婆さん、お花坊の三人が作った歌を聞かせて欲しいと言う。
道で出会った木こりといい、皆、歌が好きなようだ。
(^。^)
さて、演者の三遊亭歌奴師匠は、三代目三遊亭園歌(1929年~2017年)師匠の弟子。
小学生、中学生の頃から学校の"落語研究会"に所属し、高校でも友人と落語会を結成して活動したという。
好きなことをずっと続けられて、仕舞いにはプロの落語家にまでなったというのだから、素晴らしいし羨ましいことだ。
(^_^)

鼓ヶ滝 / 林家正蔵(九代目)

2018年04月22日 | エンタメ
落語『鼓ヶ滝(つづみがたき)』林家正蔵(九代目)。
噺は、「多くの歌人が訪れる鼓ヶ滝。諸国を巡り歌の修行をしている西行も、この滝を前にして、"伝え聞く鼓ヶ滝へ来てみれば 沢辺に咲きし たんぽぽの花"と渾身と思える一句を読み、悦に入っていた。山道を歩いて疲れてしまったのか、松の根に腰掛けてうとうととしてしまった西行は・・・」という内容。
目が覚めると辺りは真っ暗で、慌てて麓に降りようとするものの、山中ですっかり迷ってしまった。
そんな闇の中で見つけた一軒家。
不気味な山姥(やまんば)でも登場しそうな展開だが、これはそういう噺ではないのだった。
(^。^)
さて、演者の九代目林家正蔵師匠は、実の父でもある初代林家三平(1925年~1980年)師匠の弟子。
祖父が七代目林家正蔵(1894年~1949年)師匠で、弟が二代目林家三平師匠ということだから、代々落語を家業としているようであるが、1970年代から俳優としても多くのドラマに出演したり、『タッチ』(1985年~1987年)や『こちら葛飾区公園前派出所』(1996年~2004年)といったテレビアニメで声優としても活躍されていたようだ。
林家正蔵という大きな名前に負けないよう、精進していただきたく思うものである。