仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

博士の愛した数式

2017年09月18日 | ムービー
『博士の愛した数式』(2006年/小泉堯史監督)を見た。
物語は、「生徒たちからも"ルート(√)"と呼ばれている数学教師(吉岡秀隆)は、新学期の最初の授業で、自分になぜ"ルート"というあだ名がついたのかを語り始めた。母親(深津絵里)が家政婦として働きながら女手ひとつで彼を育てていた10歳の頃、交通事故の後遺症で記憶が80分しか保てなくなった元大学の数学博士(寺尾聰)の家に派遣された。雇用主は義理の姉の未亡人(浅丘ルリ子)。"博士"の記憶の蓄積は事故があった1975年で止まっているので、毎日四六時中顔を合わせている家政婦とはいえ、翌朝には常に初対面の家政婦だったのだが、博士はやがて彼女には10歳になる息子(齋藤隆成)がいることを知り、翌日から3人一緒に夕食をとることになり・・・」という内容。
"後頭部が平らだから絶壁"とはよく聞くが、"頭のてっぺんが平らだからルート"とは、さすが数学教授らしい着眼点だ。
(^_^)
授業は"虚数"、"友愛数"、"完全数"などの数学に関するエピソードを織り交ぜながら進んでいく。
教科書の内容に沿っていなかったとはいえ、生徒たちにとって無駄な時間ではなかっただろうと思うのだが、現実社会だと、子供の誰かが家でその話をしたら、"モンスターペアレント"からクレームがつきそうだなぁなどとつまらないことを考えながら見てしまった。
(^_^;)
阪神タイガースの話や不倫を感じさせる描写もあったが、浮世離れしている博士は何とも穏やかな優しすぎる人で、これは完全無欠のファンタジー。
(^。^)
少年野球のユニフォームの背番号も"√"だったり、なかなかに面白い物語だった。