仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

町内の若い衆 / 柳家権太楼(三代目)

2017年12月20日 | エンタメ
落語『町内の若い衆柳家権太楼(三代目)。
噺は、「男が大将の家を訪ねると寄り合いで留守だったが、まぁ上がってお茶でも飲んでいきなさいと言うので、お茶を飲みながら話をしていると、大工の出入りがある様子。"この不景気に建て増しをするなんて、大将は働き者ですね"と誉めると、"うちの人の働きではございませんよ。町内の若い衆が寄ってたかってこしらえてくれたようなものです"と謙遜する。男は大将のかみさんの言葉に感心し、自分の妻と比較して情けなく感じた。自分の妻に"天井からぶら下がったって、おまえにそんなことは言えないだろ"と言うと"あたしゃコウモリじゃない"と返される始末。何とか"お宅の大将は働き者ですね"と言わせたい男は・・・」という内容。
家に帰る道すがら、「のべつあぐらをかいて、鉢巻をして鼻からタバコの煙を出している。まるで箱根山の雲助だ。あれは同じ女かね」などとつぶやきながら歩く男だが、家に帰ってからのやり取りがまた強烈だ。
一昨年の大掃除の際に二人で畳を持ち上げていると、「あなたよりも弟さんのほうが力がありますね」と囁かれたというくらいだそうだから、その何ともたくましいだろう姿が頭に浮かんでしまうのだった。
(^_^;)
三代目柳家権太楼師匠は、五代目柳家つばめ(1928年~1974年)師匠に弟子入りしたが、師匠が他界したことから、その師匠である五代目柳家小さん(1915年~2002年)師匠の門下となったのだという。
2013(平成25)年には紫綬褒章を受賞しているというから凄いものだ。
(^_^)

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