仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ラブ・ランチ 欲望のナイトクラブ

2017年02月24日 | ムービー
『ラブ・ランチ 欲望のナイトクラブ(原題LOVE RANCH)』(2010年/テイラー・ハックフォード監督/アメリカ)を見た。
物語は、「1976年。アメリカ合衆国ネバダ州で初の合法売春クラブ、"ラブ・ランチ"は、新年を迎えるパーティーをしていた。ここの経営者はチャーリー・ボンテンポ(ジョー・ペシ)とグレース・ボンテンポ(ヘレン・ミレン)の夫婦。これまでは非合法クラブを経営しながら各地を転々としていたが、今はイレーネ(ジーナ・ガーション)、マロリー(タリン・マニング)など、25人の女性を抱えて一か所に落ち着いている。チャーリーは女性と遊び呆けて、クラブは実質的にグレース1人による経営だったが、ある日、彼女は主治医から癌による余命宣告をされてしまう。そして同じ日、チャーリーは事業拡大を目指し、かつてモハメド・アリをダウンさせたこともあるというヘビー級世界ランク5位のアルゼンチン人ボクサー、アルマンド・ブルーサ(セルヒオ・ペリス=メンチェータ)のスポンサーとなり、マネージントをすると言い出す。病気のことをなかなかチャーリーに言い出せないでいたグレースは・・・」という内容。
これは実話を元にした作品とのことだが、売春とその斡旋を合法化しているのは(先進国といわれる国では)、ドイツとオランダくらいだと思っていたので、アメリカにも合法的な売春事例があるとは知らなかった。
「合法になって面倒になった。昔は金を隠せた」というグレースの台詞があったが、売春とその斡旋を合法化するのは、脱税を防ぎ、地下マネーの流れを壊滅させるには有効な手段なのかもしれない。
ラスベガスへ行ってちやほやされたいというのが、ブルーサのスポンサーになったチャーリーの目的らしかったのだが、実際にマネージメントに携わるのはやはりグレースだった。
当然ながらまったくの素人で、ブルーサからトレーニングに立ち会って「グッド!!」、「その調子!!」、「怠けるな!!」などと声を掛けるのが仕事だと言われるのだが、元々のマネージャーであるプラドはそれだけでギャラの30%を持っていくというのには笑った。
(^。^)
はじめのうちは杖をついて歩いていたグレースが、ヒールの高い靴を履いて歩くようになるなど、ボクシングのマネージメントをすることは、チャーリーよりもグレースのほうに良い経過をもたらしたようだ。
予想外の展開になったりもして、なかなか面白い作品だった。