仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

二番煎じ / 柳亭市馬(四代目)

2018年07月02日 | エンタメ
落語『二番煎じ』柳亭市馬(四代目)。
噺は、「ある冬の夜。番太郎だけでは心もとないので、町内の旦那衆も夜回りを行うことになった。大宮さんの提案で二組に別れて回ることになったものの、寒くて手を出したくないので懐の中で拍子木を打ったり、冷えた金棒を握りたくないので紐を腰に結わえて引きずって鳴らしたり、提灯を股ぐらに入れて暖をとったりと皆が横着で不真面目。挙げ句には掛声どころか威勢よく歌い始める始末だ。あっという間に町内を一周し、火の番屋に戻ってきたその第一班は・・・」という内容。
江戸時代には町ごとに木戸があり、夜になると閉じられていたそうで、番太郎というのは木戸の番をする人。
木戸番屋とか火の番屋と呼ばれるその小屋に住み込んでいたのだという。
役人の見回りもあるという番小屋で暖をとっていると、ちょっと一杯やりませんかと酒を出す黒川先生。
立場を考える月番の男は、ひょうたんの中身を土瓶に移させ、火にかける。
"煎じ薬"なら問題なく飲めるだろうと言うのだが、自分もちゃんと一升瓶を携えて来ていたのだから、皆さん考えることは一緒だったようで、しかも、しし鍋の用意までしているのだから笑える。
(^。^)
演者の柳亭市馬師匠の、煮えてる鍋のネギを熱そうに食べる様子が本当に美味しそうだ。
(^_^)
これは何とも素晴らしい芸だと思うのである。