大阪でのバレエ公演は13時からなので、午前中に、京田辺へ。
娘にとって私の存在は、「母親」としては失格だが、
お抱えの「ツアコン」としては、その実力を大いにかわれている(笑)
今年の春から謡と仕舞のお稽古に通いだした娘のために
能楽ゆかりの地を案内することにした。
酬恩庵の門前から100メートルぐらい登ると薪神社がある。
祭神 天津彦根命
創建も由緒も不明らしく、八幡宮と天神社を一緒にしたものらしい。
観光で訪れる人は少ないようで、木々に囲まれた境内は
村のはずれの鎮守さまという佇まいだった。
ここに、「能楽発祥の地」の碑がある。
また、酬恩庵の背後の山を甘南備山といい、
昔は神の降臨するところと信仰されていたそうで
その頂きにあって月読神が影向したと伝わる石も祀られていた。
地元の方たちか?「お千度まいり」をする方がおられるようで
その木が箱に入って数本あった。
酬恩庵の門前に、「金春の芝」があって、
金春禅竹が一休禅師に猿楽を演じたそうで、
この地の名の「薪」が「薪能」の由来とも伝わっている。