さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

九月大歌舞伎 夜の部

2009年09月24日 | さよなら歌舞伎座
歌舞伎座の大屋根が秋空に映えていた♪

九月大歌舞伎 夜の部

「浮世柄比翼稲妻」

(鞘当)の幕があいて浅葱幕が振り落されるとそこは吉原仲之町
稲妻柄衣装の不破(松緑丈)と濡れ燕の柄の名古屋(染五郎丈)が
花道と舞台で歌舞伎さよなら公演ならではの渡り台詞を聞かせてくれた♪

「お若けえの~」(鈴ケ森)では、吉右衛門丈の長兵衛が大きくていいなぁ♪

「七代目松本幸四郎没後六十年 勧進帳」

幸四郎丈の弁慶
吉右衛門丈の富樫
染五郎丈の義経 のファミリーで

生涯、1600回も弁慶を演じ、「勧進帳」を人気狂言にした七世を偲ぶ舞台。

当代も弁慶はライフワークで1000回以上演じられているので
歴史上の人物というより、めっちゃ強くて知力にもたけ、
心優しい生身の弁慶がそこにいる♪


「松竹梅湯島掛額」

紅長といったらやっぱり吉右衛門丈♪♪♪
今日も観客をわかせてくれました。

初めて「櫓のお七」を観たのはたしか幼稚園のころだったか?
降りしきる雪の中、お七の緋鹿の子と赤い長襦袢が印象的で
子供でも「恋に狂う娘心」の懸命さが
なんとなくわかったような気がしたものだ(笑)