さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

山口安次郎作 能装束展

2009年10月28日 | アート♪
相国寺承天閣美術館で開催中の
山口安次郎さんの素晴らしい数々の能装束を拝見した♪

今月満105歳を迎えられたお祝いで、
義満以来、能と深い御縁のある相国寺境内で
安次郎さんの織られた能装束で「相賀の能」の演能もあったが、
そちらは拝見できなかったのが心残り。

その時に使用された唐織や厚板なども展示されている。

染色の研究、絹糸そのものの研究、文様の研究
装束として着用した時の軽さ・動きやすさ考慮した糸を渡さない織の研究と、
美しく、目を見張る作品群がその情熱を物語っている。

館内で流れている映像では
「晴耕雨読ではなく晴耕雨織」とおしゃって
農作業もプロ並みでいらしゃるようだ。

「とんぼ玉」の収集も御趣味のようで
とんぼで安次郎さんが製作されたネックレスや羽織の紐なども展示されている。

12歳で機を織り始めた時は、小さいので立って織っていらしたと。
小さいときから職人さんを見ていたので、
その日のうちから丸帯を織ることができたと、図録にあった。

きっとお小さいときから、西陣織が大好きで、
それに魅せられておられたのだろうと思った。

これからもいつまでもお元気で日本文化のために
1枚でも多くの能装束を製作していただきたい。