さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

京都 能と花の旅

2009年10月07日 | 本♪
「写真とルポで訪ねる 京都 能と花の旅」(檜書店)

林望・渡辺保・水野克比古・白石和己 共著


昨日の「三番叟」の公演で、ロビーにて、能楽関係の書籍販売があったが、
「京都」という文字に惹かれて衝動的に購入してしまった(笑)

歴史のある京都ならでは、能楽ゆかりの地も多い。

「野宮」の野宮神社
「鉄輪」の貴船神社をはじめとして

「東北」の東北院
「誓願寺」の誓願寺
「小塩」の十輪寺
「西行桜」の勝持寺
「大原行幸」の寂光院
「頼政」の平等院
「女郎花」の松花堂庭園
「夕顔」の夕顔町
「定家」の厭離庵… まだまだあります(笑)

その中、糺の森のところに「水無月祓」というのがあった。

下鴨神社の茅の輪の神事をめぐっての能とか。

夫婦約束をした室の津の遊女が男を慕って狂女となり
糺の森で烏帽子をつけて狂い舞っているところに
遭遇した男がその女を家に連れてかえるというものらしい。

ぜひ拝見してみたいと思った。

渡辺保氏の「時雨の庭」が素敵だった♪

そういえば般舟院陵にもお参りしたなぁ~。




驚異の描写力♪♪♪

2009年10月07日 | アート 伊藤若冲♪♪♪
御即位20年記念特別展
「皇室の名宝」-日本美の華ー
一期 「永徳、若冲から大観、松園まで」を拝見した。

公開2日目、雨もあって館内は混雑もなく
驚異的な描写力で迫ってくる若冲さんの
「旭日鳳凰図」と「動植綵絵」を堪能することができた♪♪♪

2006年の三の丸尚蔵館での公開時に、
修理によって「裏彩色」の技法を使っていることがわかったとあったが、
今回、若冲さんが西洋から渡来した新しい絵の具
プリシアンブルーを使用していたことも確認できたと、
同じ「青色」でも藍や群青との比較の展示もあり興味深かった♪

第一展示室に入るとまず、海北友松の「浜松図屏風」があった。
水墨画とはまたイメージの違うなんとも雅な作品♪

続いて永徳の作品で、若冲に続くのだが、
面白いと思ったのは、芦雪の「唐子睡眠図」と岩佐又兵衛の「小栗判官絵巻」

やはり私は「奇想」が好き(笑)

近代の作品は、技術の粋を凝らした工芸品が素晴らしかった♪♪♪

あくまでも専門的なことがわからない素人の感想であるが、
前回の「対決」でも感じた極論を言うと
近世の画から比べてみると近代の画がつまらない。

若冲や芦雪などをはじめとして、江戸期の絵師たちが、近年になってやっと
脚光を浴びるようになったのは、近代美術界の先生方が
彼らの圧倒的な実力をひた隠しにしていたのでは?
なんてうがった事を考えてしまった(笑)

そんな中で、上村松園と橋本雅邦、杉谷雪樵の作品は好きだった♪