西のつぶやき

日々考える事

ホテルの食材偽装について

2013-10-29 09:18:40 | Weblog
10/29

 先日、阪神阪急ホテルズ社長の記者会見があったが、内容は呆れてしまうことだらけであった。
 明らかに偽装と思われるが、職員の認識不足や表現の不適切などと言う理由を無理やりこじつけて、偽装は認めなかった。

 私たち庶民にとって、ホテルでの食事はあこがれであり、様々食材が用いられている高級レストランはある意味神聖な場所だと思う。
 そんな、思いを裏切る行為は本当に許されない。

 しかし、阪神阪急ホテルズの件は氷山の一角かもしれない。名だたる高級レストランのオーナーも冷や冷やしているところがたくさんあるかもしれない。各社の社内の教育や考え方には触れないが、食材について少し述べてみたい。

 この件に関するわけではないが、食材について、わたしはいつも不思議に思うことがある。
 例えば伊勢エビ。日本中の結婚式で伊勢海老が披露宴に欠かせない食材である。いっぺんに一会場で一日1000匹ぐらい使用されるだろう。結婚式だけでなく、和食や中華のレストランでは高級食材で毎日何万匹も食されている。

 この伊勢海老が日本近海だけで賄えるはずもないし、世界中から輸入もしているだろうが、本当に伊勢海老はこんなにも無尽蔵に産出されるのだろうかと思う。

 以前タラバガニとアブラガニの例もあったけど、伊勢海老もどきもあるのではと勘繰りたくなる。

 さらに、今回の問題は、これで終息するのではなく今後もどんどん出てくると思う。TPP交渉後、海外からたくさんの農林水産物が輸入されるだろう。一方で日本の農業は縮小していく。そうなれば日本各地で産出されていた、希少な野菜や肉類はますます手に入りにくくなってくるのは確実であり、レストランをはじめ飲食店は看板商品を提供することは困難になっていく。

 結果的にはまた偽装に繋がっていくのではと懸念するのは私だけではないだろう。
 TPP対策で、農林水産省も大規模農家の育成ばかり力をいれていると、日本の大事な食材が失われていくことになるのではと心配だ。

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