アイーダ/MET09-10舞台撮影
作曲:ヴェルディ、演出:ソニヤ・フリゼル
指揮:ジョゼフ・コラネリ
出演:ヴィオレッタ・ウルマーナ、ドローラ・ザジック
ヨハン・ボータ
金色のトランペットの響きが豪快で軽快。威勢の良い行進曲の陰にかき消されるかのようなアイーダとラダメスの、閉塞的で悲惨な恋の物語は薄くはかない。アムネリスの悲愴な恋もまた行進曲にかき消されていく。世の中はそんなものだ。
最後の場面は悲しくも結ばれた2人の恋愛。恋の勝利者の表現。一方、一人寂しく取り残されるアムネリスは勝者のようでいて、実は敗者という、だまし絵のような構図。このアムネリスを注視すると、この物語は実はアムネリスの悲惨、惨めな精神的ダメージの深さが主軸なんではないかとさえ思える。
ヴィオレッタ・ウルマーナが強靭な精神力を持っているかのような印象のアイーダ。ヨハン・ボータが誠実だが、幾分気弱な感じのラダメス。ドローラ・ザジックは自信満々な感じで、悲愴で惨めな印象は少なかった。
09.11.28 東劇
作曲:ヴェルディ、演出:ソニヤ・フリゼル
指揮:ジョゼフ・コラネリ
出演:ヴィオレッタ・ウルマーナ、ドローラ・ザジック
ヨハン・ボータ
金色のトランペットの響きが豪快で軽快。威勢の良い行進曲の陰にかき消されるかのようなアイーダとラダメスの、閉塞的で悲惨な恋の物語は薄くはかない。アムネリスの悲愴な恋もまた行進曲にかき消されていく。世の中はそんなものだ。
最後の場面は悲しくも結ばれた2人の恋愛。恋の勝利者の表現。一方、一人寂しく取り残されるアムネリスは勝者のようでいて、実は敗者という、だまし絵のような構図。このアムネリスを注視すると、この物語は実はアムネリスの悲惨、惨めな精神的ダメージの深さが主軸なんではないかとさえ思える。
ヴィオレッタ・ウルマーナが強靭な精神力を持っているかのような印象のアイーダ。ヨハン・ボータが誠実だが、幾分気弱な感じのラダメス。ドローラ・ザジックは自信満々な感じで、悲愴で惨めな印象は少なかった。
09.11.28 東劇