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二銭銅貨

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嫌われ松子の一生

2006-06-07 | 邦画
嫌われ松子の一生  ☆☆
2006.05.27 東宝、他、カラー、横長サイズ
監督・脚本:中島哲也、原作:山田宗樹
出演:中谷美紀、瑛太、伊勢谷友介、黒沢あすか、柄本明
   奥ノ矢佳奈

高度経済成長時代、
疾走する日本、疾走する松子。
疾走して転落し、疾走して転落します。
何度も何度も。でも、めげません。

古い名曲を、CMソングのようにちりばめて、
CMのような演出で、
それぞれのシーンの断片は、花束と一緒に、
疾走し、くるくる回り、飛び散り、飛び跳ねる。
暗くて寂しい話だけれど、
明るく元気に楽しく作られています。

映画の中で、CMソングのように、皆で歌う、
「まげてのばして、お星様をつかもう
 まげて背伸びして、お空にとどこう
 ・・・」
は、ロンパールームで歌われた「まげてのばして」だそうです。
子役の奥ノ矢佳奈もこれを歌って頑張っています。

映画は、CMのキャッチコピーのように、
「人生の価値って、
 何をしてもらったかじゃなくて、
 何をしてあげたかなんだよね」
と主張しています。

嫌われ松子は、
誰からも愛されていないと思っていたかも知れません。でも、実は、
みんなから必要とされていました。
嫌われ松子の一生は、ですから、
愛され松子の一生だったんですね。
06.06.04 シネコン映画館