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かいつぶりの日々

山林関係に強い不動産鑑定士「合同会社鳰不動産鑑定」のブログです
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不動産の鑑定評価・相談・コンサルティング

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【お家選びその11】諸費用について

2021年06月30日 | おうち選び、住むとこ選び
久しぶりの更新になりました(;'∀')

お家選びシリーズです。

お家を買う時に、物件価格のほか諸費用がかかります、

マンションなり戸建なりを成約すると、とにかく払わなきゃいけないのがこの諸費用。車でもバイクでもお店で買えば登録税や自賠責保険、納車整備料とかかりますが、家も例外ではありません。

諸費用を上げると主なものは以下の通り。


不動産屋さんの仲介手数料(3%+6万円+税)
契約書印紙代
不動産取得税
登記費用(登記印紙代・司法書士さんへの報酬含む)
固定資産税・都市計画税(日割り計算で算出)
火災保険
住宅ローン手数料(一括現金なら不要)

新築戸建て等の場合は建物代金に消費税が加算されます。


目安としては物件代金の概ね20%程度は見ていてもOKかなと思いますが…
先の中古住宅の場合だと、なぜか火災保険が新築よりさらに上乗せになったりしますし、
すんなりOKもらえない物件もあるそうです(例えば築百年物件とか)
ですので上記20%より余裕を見ておいた方がよいでしょう。

このようにざっとしたところでも費用がかかりますし、今回は挙げてないけど転居費用、リフォーム、修繕代、家財道具一式などありますんで、予算カツカツで住宅を購入するのは結構危険です(たまにいらっしゃるそうです苦笑)、

特に中古戸建を買う場合は、住みながら修繕していくということもあるので、ランニングコストはそれなりに見ておいた方がよいと思います。

続きます。

【おうち選びその10】ぶっちゃけ新築か中古か

2021年05月20日 | おうち選び、住むとこ選び


最近は真面目に不動産のことしか書いてませんねw

今回は新築と中古、メリットデメリットを挙げていきたいと思います。

新築って、新品、新車と同じで気持ちいいですね
新築一戸建てのメリットは、何といっても設備が新しいことが一番にあげられます。

断熱や防音などの設備や水回りなどに最新の設備を入れ込むことができます。そのため、耐久性にも優れている他、住宅の維持費用も安いというメリットがあります。
また、注文住宅の場合は、設計段階から関われるため間取りなどの自由度が高いのも特徴です。

新築建物は登録免許税が軽減されるという特例があり、税金面で優遇されるという点もメリットとしてあげられます。また、近年の震災を受け、耐震基準も一定期間ごとに更新されてきています。新築一戸建ての場合はもちろん最新の耐震基準に沿って建築しており、住宅ローン控除の対象となりますね(これ大きい)

◇デメリット
一方デメリットとしては、やはり中古一戸建てに比べて価格が高いという点があげられます。売買価格や成約価格などを比較検討しても中古と比べて概ね平均1,000万円以上の購入資金に差があります

また、駅の近くや比較的地価の高い土地には既に建物が建っているため、予算とのバランス検討の結果、ものすごい郊外になることもありw、この点も新築一戸建てのデメリットになっています。

他にも、新規分譲地などに多いのですが、日当たりなどの実際の住み心地は家が建ってみないと分からなくイメージできないことや、実際に住んでみた後に近傍にマンションが建つなどの地域要因に変化が起こります。


一方、中古一戸建てのメリットやデメリットは以下のような点があげられます。
◇メリット
中古住宅の大きなメリットのひとつが価格で、新築一戸建てに比べるとかなり費用を抑えることができます。また、現物を見て購入を検討することができるため、入居後のイメージが付きやすく、実際に日当たりや間取りが求めているものに近いのか、近隣の環境はどうか、周辺の住民にはどういった人が多いか、というような具体的な情報を手に入れやすいというのもメリットです。

◇デメリット
一方デメリットとしては、やはり古い…。物件によっては、早い時期に大きなリフォームやメンテナンスが必要なものもあります。また、設備が古いため省エネに対応していないものもあり、住宅の維持費(光熱費など)が新築と比べてと高めになる傾向もみられます。

もうひとつ気になるのが耐震基準です。耐震基準は、過去に大きく2回の改正がありました。そのため、中古一戸建てを選ぶのなら、少なくとも昭和56年6月以降に建築された住宅を選ぶと旧耐震基準はクリアしているものと思われます。
また、上記と関係する話ですが住宅ローン控除が受けられないというデメリットもあります。木造一戸建ての場合は20年以上建っている建物については原則住宅ローン控除が受けられない可能性がありますので、この点も注意が必要です。(耐震工事等を施さないと難しいです)

このようにメリットデメリット並べるとどっちもどっちですが、不動産に対する直観を大事に物件選びをされると良いかもと思います。


ただ、私の個人的主観ですが私はむしろ中古住宅派、予算もさることながらww近年の空家問題もありますし、建物をある意味「使い捨て」にするのは少し抵抗があることが大きいです。

人と不動産、これって昭和以前の時代のように、実家が何代も渡って引き継がれるものであれば、不動産(建物)が古くなれば手を加えて育てる…というのが本来の姿なのかもしれませんね。



【お家選びその9】土地の形状

2021年05月10日 | おうち選び、住むとこ選び

今回は土地の形状についてです。

土地は状況によりいろんな形があります、普通の四角だけでなく、台形や平行四辺形、三角地や帯状地(縦長に路地状に伸びてる土地)などなど…。

なぜ減価するのかは、土地の利用効率(建物がちゃんと配置できるかどうか、容積、建ぺい率がちゃんとうまく消化できるかどうか)が肝要となってます。

定量的にどこで減価するか…、大体が間口と奥行の関係でみるのが多いですね。

資料として京都市の固定資産税の要綱があったので添付します。


ここの14ページ(不整形地)に考え方が記載されてますね。

ただし、面積が大きい土地についてはこの減価の程度が変わってきます。
というのは

面積が大きい → 建物配置は結構自由 → 余地は駐車場などに使える
→無駄がない…。

というように、先に記載した面積の概念と抱き合わせで考えると、単純には考えにくいものになってますね。

先のブログで規模について触れましたが、大きいと形状による減価は逓減するものと追記しておきます。

住宅地の広告でも規模、形状は記載されていることが多いので、(間口:奥行がしっかり記載されてなくても図面がついている場合があります)
面積と形状(図面上)を照らし合わせて、どういう使い方を妄想wするのも良いかもですね。




【お家選びその8】面積の表示

2021年05月01日 | おうち選び、住むとこ選び
五月になりましたね、
皆様いかがお過ごしでしょうか?

前回の続きというか補足になりますが、
面積について少しクローズアップします、

我々では当たり前と思っていることですが、「坪」について
我々の鑑定書ではすべて㎡(平方メートル)単位で数量を記載していますが、
不動産広告とかは~坪で表記してます、

1坪は3.3㎡ですって一言でいえばしまいですが、その3.3㎡ってどんだけの大きさかイマイチよくわからないというご質問をいただきましたんで、解説

坪とか尺とかは昔ながらの尺貫法という、古来は中国から来た測定単位で日本では1951年までしっかり使われてたそうです。
1坪は3.3㎡、およそ畳二畳分、いわゆる一間(1.8m=6尺)×一間の面積で、
一間の長さは大体成人男性の両手を広げた長さとほぼ似ているとのことです、

ですので私は巻き尺なしで間取り取りしますw
ちなみに同じ一間でも以下のように種類がありますので…

京間 (畳/縦 191.0cm× 横 95.5cm)6帖換算→10.9443㎡
中京間 (畳/縦 182.0cm× 横 91.0cm )6帖換算→9.9372㎡
江戸間(畳/縦 176.0cm× 横 87.8cm)6帖換算→9.2716㎡
団地間(畳/縦 170.0cm× 横 85.0cm)6帖換算→8.67㎡ 

というように微妙に違うので、最初に間取り取るときは和室と玄関って決めてます。

あと坪の倍数でいいますと以下の単位があります、。

合 -- 1合 = 0.1坪
勺 -- 1勺 = 0.1合
畝 -- 1畝 = 30坪 = 約99.174平米 = 約1アール(a)
反(段) -- 1反 = 10畝 = 約991.74平米 = 約10アール
町(町歩) -- 1町 = 10反 = 約9917.4平米 = 約1ヘクタール(ha)

「田んぼ一反」ってお話はよく聞きますので圃場整備された田んぼ一枚が概ね一反くらいかと。

こういう風に整理すると、坪、尺などの単位もイメージしやすいですね。



【お家選びその7】敷地の大きさ(規模について)

2021年04月16日 | おうち選び、住むとこ選び
お家選びシリーズです。

今回は敷地の大きさについて。

これは地域性(都会は狭い、地方は大きい)が顕著に現れて中々説明が苦しいですが(笑)、価格形成にどう影響するか検討します

ここでは滋賀県をベースに考えてみます(^-^;

まず面積が大きいことによるメリットあげますと

・物理的に余裕があるので建物レイアウトなどが自由。
・上記と同様の理由で分割して利用できる可能性がある。
・賃貸アパート物件にすれば収入も大きくなる可能性もある。

などがあります。

デメリットは
・総額が大きいので市場性が低い(将来的に売りにくい)
・上記と同じ理由で公租公課が嵩む。
・1000㎡以上なら市街化区域でも都市計画法の開発許可が必要となる場合もある。
・その他規模の大きい土地での建物建築などについて、市町村で独自の条例がありそれを遵守する必要がある。(事前協議や届け出が必要な場合がある。)

まぁ、常識的な範囲でいえば建物レイアウトが自由なのと総額が大きいので取引しにくいがメインな特徴ですね。

将来的な話をしますと、土地を購入してある時点で転売して次のステップに進むか、それともそこにずっと居住するか、または収益不動産に転用するか、それぞれのライフプランがあります。
将来的に転売であれば、市場性を重視した敷地面積で考えるべきですし、将来資本投入して収益不動産に転用するのであれば、そこそこの立地が求められ、結果的に初期投資(購入資金)が大きくなります。

このように、土地面積はただ大きい、小さいだけでなく、取得者の将来も左右するような価格形成要因でありますので、一番影響力のある個別的要因(価格形成要因)であると考えております。

実務的には住宅地であれば標準面積より大きければ、マイナスすることが多いです…。(マイナスの度合いも、地域の標準画地と比較しての話になります)

続きます。