かいつぶりの日々

山林関係に強い不動産鑑定士「合同会社鳰不動産鑑定」のブログです
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不動産の鑑定評価・相談・コンサルティング

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【法改正】農業振興地域の整備に関する法律の改正

2024年10月22日 | 改正
久しぶりに農地の話です、
農地法は大体皆さん知ってらっしゃいますと思いますが、軽く復習
農地法は農地を保全することを目的としています。主な特徴は以下の3.つ

3条許可;売買(取引)に関する許可で取得者制限あり(農業委員会の届け出、許可要)
4条許可;転用許可で農地を農地以外にする場合に必要(宅地見込地とか)
5許可;売買して転用する場合に必要な許可

このうち、3条許可が昨年ちょっと改正されました。
具体的には、取得面積要件の緩和、取得者の取得不許可要件の緩和で、例えば一般のサラリーマンが小さい畑を買って農業するということが、以前では難しかったのが、許可を受けられるようになりました。

タイトルにもあります、農業振興地域の整備に関する法律(以下農振法)も改正となり、来年くらいに施行となります。
これの大きな特徴は、農地確保と農業、食料生産の安定化を趣旨としていまして、また農地所有適格法人の経営基盤強化をもって農産物の安定供給を目的としています。

農地法による転用許可について、転用後の定期報告の義務発生や国や県による農用地面積の指定などがあります。
この背景には工業用地などに農地が転用され、農地が不足しまたは周辺の農地が荒廃するという問題の懸念からきてますね。

農地法も合わせて施行されると、来年度以降から農用地を397ha(令和12年度目標)確保して食料安定供給や自給率のUPのためあらゆる施策がとられるようですね。
ちなみにこのままいくと令和元年で400万haだった農地が385万に減少するようです。
食糧事情、毎年何から悪化してまして、今年は特にお米が高いですw
食料を自分とこで栽培、収穫して食べるってすごい重要な話ですね(^^♪

我々鑑定士は普段から宅地目線で考えることが大半ですが、農地目線で考える良い機会となりました。






【野洲市長選】駅前土地の在り方

2024年10月15日 | 日記
13日に野洲市長選が投票・開票され、櫻本氏が初当選となりました、
(もちろん私も投票に行きましたがどこに入れたかは内緒)

ずっと気になっている野洲駅前問題、私も市民委員として意見、専門家としての情報提供もさせていただいた案件です。

先日までは、不動産会社に一部売却して商業、マンション、ホテル等の複合施設を建設するという話で計画が進んでました、

櫻本氏は全く真逆の公園、パークモールを作るとおっしゃってます。(他の候補者は商業系の提案をされてました)

一般の鑑定士的に言って最有効使用ではないですよねw、駅前にデカイ公園って。
ただ、市民目線ではありなのかもしれません、実際に投票で市民がそれを多く望んでる姿なのかと思いますし、実際今年の夏に「まるかじりフェスタ」という夏祭りを開催してますんで、祭りに参加しながら「今年でこれもおわりかー」と思うと少し寂しかったような気もします。
実際大阪梅田のど真ん中も「グラングリーンうめきた公園」という形で運用されてますし。

今後はさらに新しい駅前の利活用がみられるかもしれませんね。






【おうち探し住むとこ選びその36】移築について

2024年10月02日 | おうち選び、住むとこ選び
                  建物を新築、リフォームの話はさせていただいたのですが、建物を移動する移築について解説します。
例えば、区画整理地に古民家が建ってたら何となく「えぇ!」という感動を覚えますし、先祖代々の建物に歴史的な価値があれば残しておきたい…とも思いますね。

文字通り、建物を移動することなんですが、移動距離に応じて大きく三種類あります。

1.解体して移築⇒そのままですが、建物を解体(壊すわけではない)してトラックに積み込み移動させるという方法、この方法では移動距離が長くてもOKです。

2.曳家(解体せず移動)⇒建物を浮かせて基礎から離して、丸太等をかましてコロコロと移動する方法、敷地内で短い距離の移築ならこれでOK。

3.つり上げて移動(解体せず移動)⇒上記2と同じように建物をクレーンでつり上げて移動、これも敷地内の移動等に適しています。

メリットとしては
同種の建物を新築するよりも安く済む可能性があること。
移築と同時に水回り等を最新のモノにリフォーム可能
建物取壊しよりもエコ

デメリットとしては

木造のみ移築が可能
耐震補強が必要となる可能性
建材の状況によっては柱等の交換が必要
建物の状況によっては移築が難しいなど

ちなみに1の解体して移築については、不動産取得税が課税される可能性もあります。
建物の状況、自分のライフプランなどを鑑みて移築というものも、一度おうち探しの視野に入れてみると楽しいかもしれませんね。

※個人的には写真のようなムーミンの部屋に住んでみたいです。