日高見製作所 業務日報

「鉄分」欠乏中。。

H2A打ち上げ延期

2005年02月22日 21時52分15秒 | ニュース見たり聞いたり
今月24日に予定されていたH2Aロケット7号機の打ち上げ延期が決まった。
このロケットには気象衛星ひまわりの後継機が搭載されている。
今回の打ち上げが成功すれば、アメリカ頼みになっている天気予報がまた日本独力でできるようになる。

さて、打ち上げ延期を報じる各ニュースサイトを見ていて、気になったのが「SankeiWeb」の記事
記事の中程に次のような一文がある。
「打ち上げ延期で1日当たり、人件費などで約3、4000万円がかかるという」
というもの。

この記事を書いた記者は、なにを意図しているのだろうか。
追加費用を書くことで、打ち上げ中止でも呼びかけたいのだろうか。
それとも追加費用を惜しんで、打ち上げを強行せよというのだろうか。

宇宙開発に水をさすような一文に、引っかかりを感じた。
こういう記事を読んだ人の中には、宇宙開発をやめれば良いと考える方も出てくることだろう。
他国(アメリカやEUなど)に衛星打ち上げを依頼すればよいではないか、と。
はたして、それでよいのだろうか。

例え話をする。
あなたは運転免許を持っていません。
しかし駅から数十キロ離れた所に用事があります
駅前にはタクシーがいます
あなたはタクシーに乗ろうと考えます
ただ距離があるので、運転手に料金を聞きました
運転手は、100万円と答えました
さて、あなたはタクシーに乗りますか?
それとも自分でなんとかしょうとしますか?

運転免許を取るにも教習所で数十万円かかる。
免許を取ってからも、車を買ったり、駐車場を借りたり、自動車税に任意保険にと、湯水のごとく金は消えていく。
それでも免許を取り自家用車を維持するのをやめようとしないのはなぜか。
悪徳タクシーに100万円も払いたくないからだ。

スケールは違うが、宇宙開発も同じである。
金がかかるからといって、やめて良いものではない。
独自開発をやめた先にあるのは、高額な見積もり書に青ざめる顔である。

JR東日本「温情停車」

2005年02月19日 01時29分38秒 | ニュース見たり聞いたり
何年かに一度(もしかすると毎年かも)、こんな記事を見かけることがある。
今年は新幹線が臨時停車をしたという。原因は受験生の「乗り違え」だそうで。。。
なんとも間抜けな話だ。大学受験という「人生のイベント」に出かけるにもかかわらず、乗るべき列車を間違えるとは…。
事前に準備をして、時間に余裕をもって行動すれば防げた事態であろう?改札口やホームにある表示板には停車駅が表示される。それを乗車する前に見ればすむ話ではないか。

臨時停車をした列車に何人の乗客がいたのかはわからないが、その中には重要な商談に赴く人がいただろう。何本もの列車を乗り継いで空港へ向かう人がいただろう。もしかすると家族や親類の危篤の知らせを受けて、列車に飛び乗った人もいたかもしれない。
そういった諸々の事情を無視させるほど「受験」は重要なことなのか?

おそらく、「彼」はこの先も乗り違えを続けることであろう。
「乗るべき列車をきちんと確認する」ということを「学習」する機会を失ったから。
そのかわり「泣き付けば助けてもらえる」ことを「学習」したことだろう。
いずれ、日本を傾ける人材となってくれることだろう。