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日本刀鑑賞の基礎 by ZENZAI  初心者のために

日本刀の魅力を再確認・・・刀のここを楽しむ

刀 國助 Kunisuke Katana

2010-06-23 | 
刀 國助


刀 河内守國助

 

 堀川國廣の門流で大坂に栄えた刀工河内守國助(くにすけ)の刀。國廣の門流ではあるも大坂新刀の地鉄の美しさが次第に高まって行く過程にある作である。小板目鍛えの地鉄に細かな地景で浮かび上がるような杢目が交じり、地沸が付き、それが湯走りや沸凝りとなって所々に叢付いているのが鑑賞される。大坂新刀の地鉄の美しさはこの國助などの弟子以降の時代に高まる。それ故、この刀には、小板目肌に浮かび上がる杢目や板目によって時代の上がる観があり、これが大きな魅力となっている。刃文は互の目湾れ。刃縁に小沸が付いて刃中に砂流し沸筋が流れる。物打辺りの沸が強くなるのは、物打が最も使用頻度が高いためであり、実用を考慮しての焼入れによるもの。帽子は沸付いて先ほつれたように沸の広がる態があり、丸く返る。