→めざせ3歳最強馬!地方競馬に新企画『ダービーWeek』登場(NAR)
地方競馬で「ダービーウィーク」という企画が新たに設けられるようだ。
まず、苦言を呈するならば北斗盃(道営)とダイヤモンドカップ(岩手)のどこが「ダービー」なのかと。北海優駿・不来方賞という直接レース名には付いていなくても、事実上地元ダービーと認識されている競走は既にあるというのに。
岩手はダイヤモンドC・不来方賞・ダービーグランプリとダービーが3つもあることになるのか。北斗盃・ダイヤモンドCの価値が上がるのか、北海優駿・不来方賞の権威が下がるのか?ダービーの安売りのような気がしないでもない。
逆にメリットは何だろうと考えれば、同じ週に各地でダービーが開催され「ダービー馬」が生まれるのはわかりやすい。それで思い出したのがアメリカの3歳路線。米国の場合はケンタッキーダービーが最大目標だが、その前哨戦にはフロリダダービー・サンタアニタダービーのように「ダービー」がつく競走が少なからずある。
ところでこの企画にはフサイチネットやソフトバンク関連の新会社が協賛についている。そこでフサイチネットの関口会長の記者会見コメントを見てみたところ、なるほど「甲子園」という表現は端的でわかりやすい。さらには各地のダービーを予選として、ジャパンダートダービーの権威を高めようという意図もひそかに含まれているのかもしれないな。
近年地方競馬が厳しい状況が続いているが、その状況を打破するきっかけとしてこういう企画をするのは(冒頭に苦言を呈したけれど)、これまで何もしてこなかったことを考えれば実施する方がいいと思う。万一、上手く行かなかった場合は昨年以前の状況に差し戻せばいいことだし。
それにしても、この動きはもしかして
特殊法人等改革推進本部参与会議が打ち出していた地方競馬改革のうち、将来的にNARから共同法人に移行した際の「開催日程・番組編成の調整」に関しての布石もしくは、「ちゃんと改革はしています」というポーズの意味もあるのかも?