病室のシャボン玉ホリデー―ハナ肇、最期の29日間なべ おさみ文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
出版社/著者からの内容紹介
肝臓ガンで亡くなった俳優・コメディアンのハナ肇。元・付き人で闘病生活にずっとつきそった筆者が、激しくも哀しい最期を克明に綴る
出版社からのコメント
ハナ肇さんが肝臓ガンで斃れたのは1993年9月。本書は、その壮絶な記録です。
「鼻に入っているチューブを抜け」等々、病院でも大物ぶりを発揮する、わがままなハナさん。見舞い客はザ・ピーナッツ、クレージーキャッツのメンバーといった芸能界の面々。その中の一人、布施明が提案します。「これだけのメンツがいるんだから『シャボン玉ホリデー』をしようよ」。かくして「スターダスト」を静かに歌いだす、ザ・ピーナッツ。一人の大物芸能人の死と、周囲の温かい目が交錯する、面白くも悲しいストーリーです。
カバーの折り返し
うらやましい死に方
著者について
1939年東京生まれ。64年「シャボン玉ホリデー」でデビュー。以後、数多くのテレビ、映画、舞台に出演。78年から91年まで日テレ系「ルックルックこんにちは」の中のコーナー「ドキュメント女ののど自慢」の司会を務め人気を博するが、いわゆる「明治大学裏口入学事件」により降板。93年、芸能界謹慎中の立場にありながら、肝臓癌で緊急入院した師匠・ハナ肇への看病を献身的に行なう。本書はその克明な記録である。
抜粋
いつもそっと見ていたピーナッツを、
おやじは知らないでいた。
ある日気が付いて、
「治ったらアイスクリーム食べに行こう」
と言った。
「あら、大楠道代さんとは、ステーキ食べにいくんでしょ」
「差をつけるわね、ハナちゃん」
そう言った二人に、
おやじはすぐ切り返した。
「あれはお世辞、これは本当」
これは僕らの世代・・・必読でしょう。絶版にならないうちに買わないと・・・
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