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ありがとうのてがみ

2007年07月23日 | 本・雑誌・漫画
ありがとうのてがみ
くりす あきら
径書房

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内容紹介
天才ひらがな詩人・くりすあきら君──。
知的障害・肢体不自由・脳性麻痺・腎臓障害など多くの障害を抱えたあきら君は、特別な才能をもっている。
NHKハート展に入選した詩「ぼくは親戚の恥なんだって」について石坂浩二さんにだした手紙(抜粋・[ ]は引用者)。
「しんせき[親戚]の人が、
ぼくが、けっこんしき[結婚式]にいったら
こまると、いうたけー、
おかあさんが、なきました。
ぼくのかお[顔]をみながら、なきました。
なんにも、いわんこうに、だまって、なきました。
ぼくは、おかあさんが、
かわいそうなかった[かわいそうだった]。
ぼくはかなしかった。
あきらは、いらんこじゃないと、
おかあさんがいいました。
だから、ぼくが、かいたし[詩]じゃが、
きらいではないが、
大すきなし[詩]じゃないです。」
あきら君が、友だちのかず君が通う学校の校長先生に宛てて書いた手紙(抜粋・[ ]は引用者)。
「○○しょうがっこうの、おやぶん先生、こんにちわ。
ぼくの、こころは、くもりいろです。
おかあさんが、かず君が、みんなといっしょに、たのしいところにいかれんかった、はなしをしてくれました。
かなしかった。こうちょう先生、はね[のけ者]にされたら、かなしんよ。
て[手]も、あしも、かみのけも、みんな、かなしくなります。
かず君がおるけーうれしいというちゃってくれー。
こうちょう先生は、えらいんじゃけん、たすけちゃってくれー。
ぼくからの、おねがいです。
ぼくは、くりすあきらです。22さいです。」
本書は、あきら君の宝石のような、心を打つ手紙や詩を収録。
NHKで紹介された苦労人力士・琴冠佑との魂の交流を綴った手紙も収録されている。

著者について
くりす あきら
1975年10月01日生まれ。異常分娩により、知的障害、脳性麻痺による身体障害など数々の障害をもつこととなる。
1982年04月 歩行が困難だったため広島県立障害者リハビリテーションセンタ
ー内にある全寮制の肢体不自由児施設・若草園に入園。
同年、若草園の敷地内にある広島県立西条養護学校小学部に入学。
1986年03月 介助を必要としながらも歩けるようになったため全寮制の若草園
を退園。
1986年04月 広島市立日浦小学校養護学級に転入。
1988年03月 同校を卒業。
1988年04月 広島市立日浦中学校養護学級に入学。
1991年03月 同校を卒業。
1991年04月 広島県立広島養護学校高等部に入学。
1994年03月 同校を卒業。
1994年04月 障害者デイサービスセンター内作業室に通所。
1995年10月 『ぼくはてんさいかのう』を径書房より刊行。
1999年12月 『ありがとうの歌』(たくきよしみつ氏との共著)をポプラ社より刊行。
各地で「あきら展」を開催し、NHKハート展に7回入賞。



「ありがとう」・・・いい言葉だ。つい日常で忘れてしまう大切な言葉でもある。生きている事が「ありがとう」なのだと思う。

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