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少年犯罪の、「加害者の家族」・・・そして

2005年04月29日 | 本・雑誌・漫画
「池袋ウエストゲートパーク」で有名な石田衣良の「うつくしい子ども」を昨夜読了した。テーマは「少年犯罪の、加害者の家族」である。東野圭吾の「手紙」を同じテーマで、どちらも面白かった。元々、ドラマのプロデューサーをやっていた頃だから、五年くらい前、僕は今の時代にドラマにするのだったら、「少年犯罪の加害者の家族の物語」しかないのではないかと、会社にも企画書を出したが、「暗い」「実際の少年犯罪の被害者の事を考えるとドラマ化できない」などの理由で、一蹴された。自分達の子供や兄弟が犯してしまった犯罪・・・これは加害者本人にとっては、もちろん、ちゃんと処罰を受けるべきことだが、「加害者の家族」まで、世間から集中する非難で、転職したり、引っ越したりするのは、どうだろうか?マスコミも周りの人も、ちょっと考えを改めた方が良いのでは?と思っていた。アメリカで少年の銃乱射事件があり、その家族が「まだその町に居る事」「犯人のお兄さんがクラスメイトから『おまえは何もしていない。おまえは悪くない』と復学を熱望され、事件の起きた中学校に通っている」という事を取り上げた「NHKスペシャル」を見て、このテーマは奥が深くて、ちゃんと取り上げなくてはいけないんだと、その時思った。小説という形で、二人の作家がストーリーは全然違うとはいえ、小説を書いているという事は、僕と同じ事を思ったのだろうと思う。
昨日のニュースを見ていて、JR福知山線の事故を起こした運転手の同僚が献花の為、事故現場を訪れ、コメントしていたが、やはり、「運転は恐い」「会社側による運転手いじめが常習的だった」と言う事だった。勇気のある運転手だと思った。多分、JRの他の「運転手」にも心の中に溜まっていた事がたくさんあったのだろう。彼はそれを代弁していた。JRは「稼ぐ」というのを第一主義に掲げ、こうした「現場の運転手や車掌」に心理的ストレスを与え続けた罪は大きい。この事と、「加害者の家族」の事がどう繋がるかというと、昨日発見された23歳の運転手にも家族がおり、兄弟もいたかもしれない。その人達が「非難」にさらされない様にするべきだと思う。彼も「JR西日本」という大組織に押し潰された「被害者」という見方もできるかもしれないのだから。

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2 コメント

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少年犯罪の・・・ (おーちゃん)
2005-04-29 08:41:48
被害者の気持ちは十分にわかります。我々も二度と繰り返してほしくないと思います。JRをはじめ責任を問われるのは当然です。

でもマスコミが加害者憎しの報道をあおる結果、その家族にまで非難の目が向けられるということがしばしば起きているのは残念なことです。
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晴れの日に。。 (Ray)
2005-04-29 11:32:29
こんにちは♪



被害者・被害者のご家族・加害者・加害者のご家族。。

それぞれのお気持ちを想うと たまらない心地がします



加害者のご家族がお引越しや転職をされること。。



それは。。

加害者のご家族にとっては 非難されたこと「だけ」がお辛いのではなく 「申し訳ない」というお気持ちもあるだろう。。と、いうことと。。



加害者のご家族にとっては 「心をリセットしたい」というお気持ちもあったのかなぁ~~って



このあたりは 

先だってテレビ局員さまがおっしゃっていた《「一人の人間の耐えられる悲しみ」の限界》に関係するのかなぁ~~って



加害者のご家族は 申し訳なさずぎて悲しすぎて 心をリセットしたくて お引越しをされたのかなぁ~~って



被害者のご家族も 亡くなったかたの思い出が多すぎて 辛くって お引越しをされることもあるかなぁ~~って



人生をやり直すことはできないけれど。。過去を過去して 未来を未来にするために

そのために お引越しは 心をリセットする方法のひとつかなぁ~~

なんて 想ったりしました♪



でも いずれにしても「周りがあたたかければ」 お引越しを選択肢に入れずに 同じ地で心をリセットすることもできたのだろうなぁ~~

とも、想います



深いですね。。人の心。。



それでも 今日も そらは 輝くそらいろ♪



長々と 生意気に失礼しました。。
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