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手のひらにおさまる77のちょっとした幸せ

2010年05月19日 | 本・雑誌・漫画
手のひらにおさまる77のちょっとした幸せ

ポプラ社

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内容紹介
文化放送の人気番組「大竹まこと ゴールデンラジオ!」の
人気コーナーが、ついに単行本化!

涙なしでは読めない、
77のほんとうにあった話。
そのうち、一話だけほぼ全文掲載させていただきます。

*********************

江ノ電の奇跡

神奈川県の江ノ島電鉄線、通称・江ノ電。
1998年9月、江ノ電の総務課長だった楢井進さんの元に、
病気の子を支援する団体から手紙が届きました。
「江ノ電の運転手になりたいという子の願いを叶えていただけないでしょうか」

16歳の鉄道少年、新田朋宏君との出会いです。
朋宏君は、難病で入院していました。
1歳の時、母に電車の玩具をもらって鉄道が好きになった朋宏君は、
江ノ電の運転手になる未来を描いています。
でも、「もう時間がない」というのが主治医の判断でした。

手紙が届いた日から、楢井さんは実現に向けて動き出します。
鉄道法に違反せずどこまでできるか。
点滴付きの車椅子をどう運転台に乗せるか。
シミュレーションが続きます。

決行予定日は11月5日。
しかし、前日に朋宏君の心臓が一時止まり、中止。
暖かい春にやろうと再提案しましたが、主治医の返事は「もたない」でした。
6日後の11月11日、朋宏君を乗せた救急車が藤沢駅に到着します。

「お医者さんが不思議がっていました。元気なんです。
ずっと笑顔で、目がすごく輝いていて」

運転士の制服に着替えた朋宏君を乗せ、江ノ電は出発。
万一に備え、いつもは無人の駅にも駅員が立ち、運転席の朋宏君にエールを送ります。
江ノ電の108年の歴史で、全駅に駅員が配置されたのはこの時だけ。
朋宏君は、検車区間で実際の運転も体験した後、制服姿のまま救急車に乗り、病院へ戻りました。
後ろを振り返り、手を振る朋宏君が抱えていたのは、社員たちが贈った翌年のカレンダーです。

4日後。朋宏君は息を引き取りました。

楢井さんは、新入社員が入るたび、朋宏君のことを話します。
こんなに江ノ電を愛してくれた子がいるんだ。私たちは襟を正して仕事しよう。
江ノ電本社、出社した社員が必ず通る壁には一枚の絵が飾られています。
16歳で生涯を終えた鉄道少年、新田朋宏君が描いた、江ノ電を運転する男の子の絵です。

内容(「BOOK」データベースより)
文化放送の名物コーナーが本になってよみがえる!涙なしでは読めない、ほんとうにあった話。



今、パソコンの前で僕は泣いている。

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