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「新聞タイトル」

2005年04月26日 | テレビ番組
番組のプロデューサーをやっていた時、苦労したのが、「新聞タイトル」である。「新聞タイトル」とは、番組の放送当日、新聞のテレビ欄に載る表記の事である。まず、俳優など、出演者を載せる順番。そして、「視聴者」が見て、番組自体を見たくなるような「サブタイトル」である。二時間ドラマの場合は、長い「サブタイ」がついている。ちなみに今日放送の「火サス」の「新聞タイトル」は、「箱根湯河原温泉交番 天神様の涙・毒入り梅菓子の癖に潜むお嬢と小悪魔女の哀しい対決 面妖な女主人の心の底は慈母か鬼子母神か」というものである。この後に、出演者の名前が連なっている。「サブタイ」を作る時のコツは、例えばドラマの場合、「女性の心の琴線に触れる言葉を入れる事」・・・これはドラマの内容の一部をクローズアップして作り出す。また、新聞の「一行」が「10字」なので、「10字」ごとに、タイトルを区切れば、一文字稼げる。つまり、「句読点」や「スペース」を入れる必要が無くなるからだ。僕の場合は、何パターンかの「サブタイ」を考えて、「10字」ごとにワードで書いたものを、会社の女性達に見せて、「どのサブタイだったら見るか?」というアンケートをとっていた。
連続ドラマの「メインタイトル」を決める時はもっと大変である。コピーライターや自分達で考えた100以上のタイトルを調査にかけ、その上で、調査だけに左右される事なく、タイトルの「斬新さ」「他の連続ドラマのタイトルとの差別化」を吟味し、最終的にプロデューサーが決める。
「タイトル」一つでも、こんな作業を各番組がしているのだ。そんなことを思いながら、新聞のテレビ欄を見てみるのも面白いかもしれない。

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