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鳥人間コンテスト

2023年06月13日 | テレビ
毎年夏に開催される「鳥人間コンテスト」(1977〜読売テレビ制作・日本テレビ系)。全国のバードマンが憧れる大会だ。

この番組、1985〜1995年、日本テレビ系読売テレビ制作で放送された「びっくり日本新記録」の中の1つの企画から誕生した。

僕たち新人AD3人も「鳥人間コンテスト」に駆り出された。

会場は琵琶湖畔・彦根市松原水泳場。

僕らが参加した1983・1984年は収録が1日だった。(現在は土日の2日間)

7月末、本番前日、僕らは宿泊先の「双葉荘」に荷物を置き、宿からすぐの収録現場を下見。夕闇に巨大なプラットホームが浮かぶ。

夕食後は総合ディレクターのNさんを中心に午前2時過ぎまで打ち合わせに明け暮れた。

琵琶湖は午後になると風が強くなって来るから、本番当日は早朝5時スタンバイ。6時からフライト・収録開始のスケジュール。

ところがところがである。Nディレクター始め、大広間で雑魚寝していたスタッフ全員が寝坊した。午前5時を大幅に過ぎている。

スタッフがいくつもかけていた目覚まし時計が鳴っても、2〜3時間の睡眠と疲れ。誰1人起きる者はいなかった。

もう飛行機のエントリーは始まっている。続々とこの日の為に作られた機体が高さ10メートルの巨大なプラットホームに上がって行く。

スタッフは急いでそれぞれの持ち場に散って行った。早朝から湿度は高い。

当時、エントリーは「滑空機部門」と「コミカル部門」。「人力プロペラ機部門」はまだ無かった。

僕と同期のS君の担当は「それぞれのチームの応援団」がいる「ヨットハーバー」で、フライトする飛行機の応援団を探して、小型カメラを彼らの前に誘導する事。

放送では、「フライトする飛行機」と「熱い応援を送る応援団」をカットバックする事で、視聴者の感動を盛り上げて行く。大切な取材なのだ。

重い「収録テープ」10本位入れたビニール袋を持ちながら、数百人いる群衆の中から「次にフライトする飛行機の応援団を探す仕事」は過酷を極めた。

琵琶湖に照り付ける夏の強烈な日差し。「ヨットハーバー」は白いコンクリートで出来ていて、照り返しも強く、下からも太陽の光線が飛んで来る。休み無く走り続けるS君と僕。

暑さでアタマがクラクラする。

暇を盗んで、中継車の裏に置いてある「巨大なポリバケツに氷を浮かべて冷やされた飲み物」で水分を補給しながら、早朝から夕方、日が暮れるまで、この「応援団探し」は続いた。

昼の弁当を食べるのも3分!フライトが途切れず続くから。

現在は「応援団ごとの席が柵で仕切られ、チーム名が書かれて、そこに応援団が集まっているシステム」が導入されている様だが。

日没近く、本部前で「表彰式」が行われ、大会は終了。

ADの僕たちは現場の撤収を手伝い、「双葉荘」で行われる「軽い打ち上げ」に出て、彦根駅から新幹線で大量の荷物を抱えて「局」に戻る。

翌日からが大変だ。日焼け止めを塗っていても、身体中が火傷している。「制作部」の多くの部員が同じ様な状態になっていた。

皮が何枚も剥けるのに半月以上かかった。

ただ、今思い起こして思うのは、「鳥人間コンテスト」の収録は「夏の暑さ」を感じさせてくれたという事。

この事がとても大事なんじゃないかと思う。

「朝の連続ドラマ」をやっていて、「冬の寒さ」を感じた時の様に。

「寒暖」という「人間の五感」を刺激する要素は「人の心」にとって、とても必要な事だ。

冷房や暖房の中で「オンラインゲーム」をするのもイイが、時には外に出て、「季節の風」をカラダに感じてみよう。

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