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お楽しみはこれからだ❣️

本と映画とテレビと鉄道をこよなく愛するブログ

「アメリカ横断ウルトラクイズ」と「高校生クイズ」

2023年02月28日 | テレビ番組
「ニューヨークへ行きたいか!!」
トメさん(福留功男日本テレビアナウンサー)の周りをカメラが回る。
「オー!」と参加者の顔、顔、顔。
「どんなことがあってもニューヨークへ行きたいか!!」
「オー!」

あの伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」は1977年、こうして始まった。(〜1998年)

「史上最大の人間ドキュメンタリー」の始まりだった。

日テレ「木曜スペシャル」で第1回の放送を見終えて、僕は深く溜息をついた。

「こんなに面白い番組があっていいのだろうか」と。

毎日放送「アップダウンクイズ」の優勝賞品が「夢のハワイ旅行」だった時代、アメリカ大陸を横断しながら、クイズを出題。ニューヨーク決勝の地、パンナムビルの屋上を目指す。

テーマ曲は、トランペット奏者メーナード・ファーガソンが演奏する「シーム・フロム・スタートレック(「宇宙大作戦」のテーマ曲)。これだけ書いても分からない人もいるかも知れないが、聴くと、「ああ、これこれ!」となるはず。

嫁と付き合っていた時、大阪のライブハウス「ブルーノート」にメーナード・ファーガソンを聴きに行った事がある。

休憩時間に入り、「シーム・フロム・スタートレック」の演奏が無いので、僕は勇気を出して、ファーガソンに訊きに行った。

「シーム・フロム・スタートレック」を聴きたいのですが、と。

彼は首を横に振った。
「あの曲はフルオーケストラでないと演奏出来ないんだ」

1982年暮れ。
「ウルトラクイズ・史上最大の敗者復活戦」という番組の収録が、今は無き、「大阪球場」で行われた。

東京・後楽園球場の福留功男さんと大阪球場の読売テレビ・羽川英樹アナウンサーが司会で、ウルトラクイズの「国内敗者復活戦」。

「ウルトラクイズ」の第一予選会場、後楽園球場まで行けない僕にとっては朗報だった。

入社の三ヶ月前。僕は1問目で敗退。

1983年、入社した年に「高校生クイズ」が始まった。当然の如く、志願して、スタッフに紛れ込んだ。

この第1回「高校生クイズ」も会場は大阪球場。

後楽園球場の模様を映し出す「オーロラビジョン」。計算違いで、球場の入口から入らない。高さを10センチ縮める為に、スタッフが「オーロラビジョン」を載せたトラックに乗り、みんなでジャンプ。トラックの荷台がほんの少し下がった瞬間に、「オーロラビジョン」を球場内に入れる事に成功した。

それからADとして、「高校生クイズ」には長らく付いた。
ある年、収録が全て終わって、撤収の準備をしている時、トメさんから
「今日は一日お疲れさん」
と優しく声をかけてもらい、とっても感動したのを昨日の事の様に憶えている。

1992〜1994年には、「高校生クイズ近畿大会」のディレクターを任される様に。

1992年、京都。
1993年、大阪。
1994年、姫路。

今と違って、スマホも携帯もゲームも無い時代、「高校生クイズ」に出場する事が高校生にとって、大きな楽しみであり、イベントだった。

現在の参加人数は全国合わせて、一万人位。

僕らがディレクターをやっていた頃は「近畿大会」だけで、一万人以上の高校生が集まった。

猛暑のど真ん中、「高校生クイズ近畿大会」は一日で収録が行われるので、収録終わりには疲れ果てていた。へたり込んで一歩も動きたくなかった。

会社に帰ると、ビールで乾杯。窓の外では天神祭の花火が次々と華やかに上がっていた。ビールの味は格別、天国へ行った気分だった。

収録の翌日からは地獄の編集。30時間の収録VTRを音声の聞こえる1.5倍速、3日間でプレビュー。

内容を全て紙に書き出して、スクリプトを作る。高校生の「宝石の様な」喜怒哀楽の表情、生の声を慎重に掬い上げるのが僕に与えられた使命と思っていた。

それが終わったら、編集に2週間。30時間を1時間にしなければならない。

毎日、朝9時から夜10時まで。毎回、凄まじい編集地獄に気が狂いそうになった。

3年間、編集していて感じたのは、女子より男子の方が「喜怒哀楽」の表情が年々無くなっていった事。

男子の方が社会に影響されやすく、素直な表情が出せない。それに対して、女子の方が感情に素直に反応しているのかなぁーと思っていた。

第1回の「アメリカ横断ウルトラクイズ」が「スターウォーズ」が公開される前年の1977年。46年という歳月が過ぎた。

あの頃、テレビにも映画にも熱中していた日本人。スマホやインターネット、ゲーム等のおかげで、便利になり、娯楽も増えたが、「暑い寒いという感覚」を失ってしまったのかもしれない。

多分、世界一便利な国、日本。でも、本当に幸せな国なのだろうか?

「高校生クイズ」で出会ったたくさんの高校生たち。今はどんな風に暮らしているのだろう。

この投稿を見て、当時参加した高校生がいたら、コメントお願いします。

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「11PM・全国村長さん歌まつり」

2023年02月27日 | テレビ番組
トップレスのストリップも生放送でOAした。その回は飛び抜けて視聴率も高かった。

「11PM」の話である。

「芸人の童貞喪失現場再訪問」。
坂田利夫さん始め、大阪の芸人が神戸・福原の旧遊郭や大阪中央公会堂の横の茂みで、「童貞喪失」した時の模様を手取り足取り、説明。これが芸人の喋りの面白さと相まって、とても面白い番組になっていた。

「藤本義一、現役風俗嬢と1時間生電話」。
MCの藤本義一さんが風俗嬢と電話する。2人の会話の中に大阪のいろんな風景がインサートされていく。

「中之島で釣りをする人をビルの上から俯瞰で撮った映像」「道頓堀の早朝。信号が黄色で点滅し、清掃車がゴミを集めている。そこに逆光でオレンジ色の朝陽が差し込んで来る映像」などなど。

僕はタイムキーパーをやっていて、この企画の凄さに鳥肌が立ち、全身に痺れが走っていた。

この時のディレクターは先輩のSさん。後に「鶴瓶上岡のパペポTV」や「大阪ほんわかテレビ」を作る人。

全国から「バスガイド」や「芸者」を集め、「バスガイド歌合戦」「芸者歌まつり」などもやった。

ちょっと話は外れるが、「2時のワイドショー」という番組では、「尼さん坊さん歌合戦」という企画をやった。

「ゲゲゲの鬼太郎」が出て来そうな古寺のセット。「鐘の音」がゴーンと鳴ると、尼さん、坊さんが交互に古寺の門を開け、苔むした階段を降りて来て、十八番の歌を熱唱するのである。午後2時にこの企画を放送するのは凄い。

「11PM」に話を戻そう。僕はドラマ班への異動が決まり、最後のディレクターをする事になった。

「全国村長さん歌まつり」。

全国五ヶ所の村へ行き、その村の良さを紹介。村のいちばん誇れる場所で、村長さんが十八番の歌を村人たちと共に歌うのである。

北海道・留寿都村。
岩手県・沢内村。
新潟県・弥彦村。
大阪府・千早赤阪村。
愛媛県・魚島村。

テレビ新潟に制作を委託した弥彦村以外の四つの村をロケハン。
地元のネット局のアナウンサーにレポーターを依頼する。魚島村だけは「魚島有線テレビ」の女子アナだったが。(今、彼女はどうしてるのかなぁ)

それぞれの村にアコーディオン奏者のおじさんを連れて行って、伴奏をしてもらう事になった。

ここで問題が出て来た。

PAを「歌う現場」に持って行かないと歌えないという事を・・・

PAとは、「大きなスピーカー」である。アコーディオンの伴奏を村長始め、村人に聞いてもらわないと、歌は歌えない。

季節は真冬。PAの機材を「スキー場のゲレンデ」「雪深い山の中」「大阪・金剛山の凍てつく様な気温の山頂」「瀬戸内海に浮かぶ孤島」に業者を頼んで持って行ってもらった。

まだディレクターになって1年半。どこのロケも「押した」(スケジュールが遅れる事)。

カメラが一台なので、編集用に歌も2〜3回歌ってもらった。

ある日のロケでは昼ごはんをスタッフに食べてもらう時間も無く、日が暮れ始めていた。本当に申し訳ない思いをさせてしまった。

全てのロケを終え、大阪に戻って、台本作りとスタジオ出しVTRの編集。編集が放送当日に間に合いそうも無くなり、プロデューサーが編集プロダクションに一部編集を委託してくれた。

テーマが決まってからここまでADは一人もいない。孤独で、一人では抱えきれない膨大な作業が続く。

放送当日、リハーサルをやってみると、VTRが長く、スタジオ部分の要素をかなり落とす事になった。

ここでまたしても余談。

昔、ディレクターのFさんがスタジオ出しVTRを編集し、MA(VTRに音楽やナレーションを付ける作業)をしていた。ここで音楽を付ける「音効さん」が気付いた。

スタジオ出しVTRの方が「11PM」の放送時間より長い!と。

その時、Fディレクターは
「生本番で何とかするから」とそのまま作業を続行した。

生放送が始まった。
「何とかはならなかった」

タイムキーパーをしていたNさんがパニックになった。当然の事だろう。このまま、VTRを流せば、スタジオ部分は全く入らない。急遽、フロアディレクターをしていたSさんがサブに駆け上がり、Nさんと代わった。

Sさんは生放送で次々にVTRから早くスタジオに降りる作業を続けた。VTRとスタジオの時間を再計算しながら。

終わってみれば、ちゃんと尺に入って生放送は終了していた。
「凄い!」
の一言に尽きる。

話を戻そう。

「11PM・全国村長さん歌まつり」の生放送も終わりに近づいていた。

「明日は東京・日本テレビからお送りします」とホステスが言うと、アコーディオンの演奏で、山口百恵の「いい日旅立ち」が流れ始めた。水着姿のギャルがうつった。そこに、ダバダバダバダバとエンディングの音が被り、僕は「11PM」を卒業した。

ドラマ班に行くのを切望していた僕だが、「11PM」の最後のディレクター席で放心状態だった。

それほど、「11PM」は藤本義一さん始め、キャスト・スタッフが家族的で素晴らしかった。

藤本さんは亡くなられたが、あの時のスタッフには、今、感謝の気持ちしか無い。

有難う!「大阪イレブン」!
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鈴木光・・・元・東大王

2023年02月26日 | テレビ番組
https://vt.tiktok.com/ZS8HUjpQ3/

懐かしい❣️
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「探偵!ナイトスクープ」新探偵決まる!

2023年02月25日 | テレビ番組


『探偵!ナイトスクープ』新探偵2人決定 せいや&ゆりやんが平成生まれ初の探偵に (ORICON NEWS)

『探偵!ナイトスクープ』新探偵2人決定 せいや&ゆりやんが平成生まれ初の探偵に(ORICON NEWS)

『探偵!ナイトスクープ』新探偵2人決定 せいや&ゆりやんが平成生まれ初の探偵に(ORICON NEWS)

 お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が探偵局の3代目局長を務める、大阪・ABCテレビの人気長寿番組『探偵!ナイトスクープ』(毎週金曜 後11:17 ※関西ローカル)の新...

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「探偵!ナイトスクープ」の新探偵が決まった。僕も嫁も関西人。毎週、テレビ神奈川でこの番組を楽しみにして観ている。とても良い人選だと思う。
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「11PM」の時代

2023年02月14日 | テレビ番組
入社してすぐ付いた番組が「11PM」。後に、アニメ「名探偵コナン」を作る同期入社の諏訪道彦も一緒。

「11PM」の一日は17時の「技術打合せ」で始まる。技術スタッフは開局して間もない頃に入ったベテラン揃い。若手のディレクターが「こんな映像が欲しい」と言っても、技術スタッフの激しい反発を喰らう事も多かった。

僕たちが入社した二年後、「男女雇用均等法」が制定され、女性ディレクターが誕生して来るのだが、彼女たちの言う事には男性ばかりの技術スタッフが従っていたのには少々呆れた。

話を本番当日に戻そう。「技術打合せ」が終わったら、早めの夕食。局の目の前にあった中華料理店「十番」に諏訪と飛び込み、5分でラーメンとチャーハンを平らげる。

19:30から、バーを持って踊る水着ギャルの事前収録。

当時、毎週各社のキャンペーンガールが東京から来ていたので、その子たちに踊り方を指導。

後に女優になった山口智子さんや鷲尾いさ子さんもギャルとして来ていた。

鷲尾いさ子さんに
「身長高いですね?」
と何気なく訊いたら、
「3メートルあるんです(笑)高いでしょ」
と返された。
そんな彼女に好印象を持った僕。

20:00過ぎから、司会の藤本義一さん、ホステス、ゲスト、ディレクター、ADが集まって、「出演者打合せ」。台本に沿って、番組内容、進行をディレクターが説明していく。

この打合せが終わると、藤本さんは局の隣にあった西川ヘレンさん経営の「ステーキハウス ティジャ」でチーフ・プロデューサーと話をしながら、水割りを飲んでいた。カメリハが始まる前に藤本さんをそっと呼びに行くのが何故か楽しみでもあった。

21:00過ぎ、カメリハ。最近の情報番組・バラエティーではADが出演者の代わりをしてカメリハをやるが、「11PM」では藤本義一さん始め、出演者全員がカメリハに参加していた。

カメリハが終わると、カメリハでやってみて放送時間に入らない部分があれば、やめるやめないをディレクターを中心に整理する。その他、テロップの修正等、本番の準備が続く。

23:20生放送で番組スタート。生放送はいつ何が起こるか分からないので、緊張の連続だ。
24:20本番終了。

24:30藤本義一さんを囲んで、短い反省会。ADの僕たちの意見も分け隔て無く聞いて下さる藤本さんに心が温かくなる。

24:40制作部のデスクに戻り、ADはまず技術スタッフに「お疲れ様でした!」と言いに行く。
「まぁ、一杯飲めや」
と技術スタッフさん。

25:00制作スタッフがデスク周りに集まってビールを飲む。

ADの諏訪と僕は「イレブン弁当」と呼ばれる冷え切っていて、ごはんに箸を挿したら折れる様な不味い弁当を一人2個ずつ食べる。若いから出来た事。

今日の放送に関して、プロデューサーや各ディレクターが意見を言う。ある程度、酔っ払ったところで、東天満の局から歩いて数分の所にある「空心町 にんにくラーメン」へ。

25:30「にんにくラーメン」でチャーシューともやし炒めを頼み、ビールで乾杯。

「そんなん、イレブン的や無い」
「イレブン的って何や?」
「お前、もう死んだらええねん」
「もう一度、言うてみぃ!」

みんな酔っ払って、激論になる事もしばしば。

こんな事もあった。AD時代、ゲストに映画監督の井筒さんが出演した後、スタッフ共々飲みに行った。
そこで、井筒監督と僕は2時間余り口論した事がある。

口論のテーマは「筒井康隆の笑いを認めるか?」
井筒監督は「認めない」。
僕は「認める」。

この口論は結局4:00頃まで続いた。

タクシーに乗ったら、夜が明けて来ていた。

「11PM」、あの時代はいろんな人と熱い話をした。それが出来た。

その事が今、僕の大事な財産になっている。
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棺桶トーク

2023年02月07日 | テレビ番組
「朝の連続ドラマ」の大阪での制作が終わり、バラエティー番組に異動する事が決まっていた。

どうしても行きたくなかったのが、「EXテレビosaka」。

同期のU君がプロデューサーをやっており、番組のコンセプトは「今までのテレビをぶち壊す」だった。


「ゲストもセットも何にも無いスタジオで、生放送、ただただ上岡龍太郎さんが一台のカメラに向かって1時間話し続ける」

「放送が終わっているNHK教育テレビにチャンネルを合わせてと、生放送の「EXテレビosaka」で呼びかけ、翌週その呼びかけで、NHK教育テレビの視聴率が変わったか検証する」

「ジミー大西が国会議員全員の名前を全て憶え、カンペも何にも無しで、名前を一つずつ言う(CMの間にカンニング出来ない様に全てのCMを番組の冒頭で消化)」

「上岡龍太郎さんと島田紳助さんがオールヌードの女性を肩車して対談。アタマがちょっとでもズレると、女性の大事な部分が見えてしまう(今のテレビのコンプライアンスでは絶対放送できないだろう)」

などなど。


僕は悩みに悩んだ。そんな新しい発想が次々湧いて来るはずもなく、休日に家族を車に乗せ、次々と湧き上がって来る不安を解消しようと、500キロ以上当ても無く走り回った記憶もある。家でじっとしている事に耐えられなかったのである。

番組の忘年会の時、U君には猛烈に罵倒された。

オマエ!「EXテレビosaka」のコンセプトを忘れたのか!と。
「死ね!」と。

ある日、僕は大阪市長居にある葬儀屋さんを訪ねていた。棺桶を借りる為に。

身長188cm。棺桶に入ってみた。そこはことの他、温かった。

標準の棺桶は一つ10万円。長さは200cmなので、詰め物を入れたら、僕の身長では入らないそうだ。

「生きている時に棺桶に入ったら、長生き出来まっせ!」と葬儀屋さん。

「EXテレビosaka」。企画は一冊のカレンダーから始まった。上岡龍太郎さんのカレンダーだ。上岡龍太郎さんが白装束で棺桶に入り、眠っている写真が表紙。

このカレンダープレゼントをする為に、番組を作ろうと構成作家が言い出し、その会議で僕が担当する事がすんなり決まったのである。

僕はどう作ったらいいかの見通しも全く立っておらず、心臓がバクバクしていた。

葬儀屋さんとはタイアップが取れ、番組制作が始まった。

美術との打ち合わせで、5つの棺桶を扇状に並べる事も決定。

そんなある日、後輩のN君がそのセット図を見て、
「アッ、この5つの棺桶、平行に並べた方が絶対いいですよ。それを2台のクレーンカメラを動かして撮るのはどうですか?」

何か、番組の決め手に欠けていた僕はそのアイデアに即座に乗った。

先輩のプロデューサーに言われた事がある。
「お前は一から番組を作るのは苦手だけど、周りの人の意見を聞いて、その良いところを取り入れるのは上手いなぁ」と。

本番当日、美術さんが上岡龍太郎さんの棺桶の真上に大きなモニターを吊り下げてくれた。MCはゲストの顔が見えないと仕切りづらいからだ。

照明さんが棺桶だけに光を当て、真っ暗闇の宇宙に5つの棺桶が浮かぶ様にしてくれた。

棺桶に入るのは、上岡龍太郎さん、井上章一さん(国際日本文化研究センター)、野坂昭如さん、蛭子能収さん。一つ空いた棺桶には「白いマネキン」を入れた。視聴者の代わりに。

テーマは、僕の好きな「死」について。トークは盛り上がった。

上岡龍太郎さんの番組エンドのコメントが終わると、カメラをその位置に固定して、5つの棺桶の蓋を閉めた。(同ポジ・・・同じ画面で違う映像を撮り、編集であたかも連続して撮った様に見せる事)

番組エンドでゆっくりと棺桶に蓋が閉まっていく様に放送ではした。

放送の翌日、U君に会ったら、珍しく褒めてくれた。

4週に一度回って来るディレクターとして、一からテーマを決め、セットを作り、ゲストをブッキング。そして、本番後、編集・MA(音楽などを入れる作業)。

気が狂いそうになる「EXテレビosaka」の日々だった。

「棺桶トーク」の思い出。

※「EXテレビosaka」は火曜日が生放送、木曜日が収録の事が多かった。
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リチ、最新動画

2023年01月22日 | テレビ番組
可愛い❣️




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1小節の悲劇

2023年01月19日 | テレビ番組
画面が突然「黄色い地球のマーク」になった。北海道から鹿児島まで放送している全国ネット生放送番組。

この年の夏、僕は「24時間テレビ」サブ回しのディレクターをやっていた。

「サブ回し」とは「中継車から送られて来た放送画面にスーパーテロップを出す事」「CMに入るボタン(このボタンを押すと、その番組を放送している全ての局にCMに入る情報が流れる)を押す事」が主な仕事だ。

番組は大阪野外音楽堂からの「武田鉄矢コンサート生中継」。
現場で中継車に乗っているのは同期入社のU君だった。

CM入りのタイミングを確認する為、僕は本社からリハーサル中の中継車まで歩いて行く。八月末の雲ひとつない快晴、茹だるように蒸し暑い日だったのを覚えている。

U君曰く、武田鉄矢の歌終わり「12小節」あってCMにいって欲しいと。

その言葉を聞いて、僕は胸のドキドキが止まらなかった。U君は大学でオーケストラの指揮者をやっており、普段でも音楽番組を手掛ける「音楽のプロ」。

僕はと言えば、音楽はからきしダメ。ドラマ、ワイドショー、クイズ番組、お笑い番組のディレクターはやっていたが、音楽番組だけは全く経験が無かった。

というより、子どもの頃から音楽が苦手な僕はこの時、「小節」を数える事が出来なかった。

「イチニーサンシー、ニーニーサンシー」と数えて行けば何とかなるだろうと強引に自分自身を納得させ、本社に戻った。

いよいよ生放送開始。小さなミス(もちろん本当はあってはいけない)はあったが、番組は滞りなく進んでいく。

CM入りのボタンを押すと2秒後に「黄色い地球のマーク」が3秒間出て、全国28局が一斉にCMに入る。

昔、TBS「ザ・ベストテン」など生放送番組で、CMに入る前3秒間画面右下に「ザ・ベストテン」というスーパーテロップが出ていたのと同じ仕組み。

コンサート生中継が始まった。胸のドキドキは止まらず、お尻がディレクター席にちゃんと付いていない。

とうとう武田鉄矢の歌が終わった。僕は「イチニーサンシー」と数え始めた。

これでどうにかなると思った。なってくれた祈っていた。本当に「12小節」は長かった。

「いつコマーシャル行くんや?」
突然、音声さんが後ろから僕に怒鳴った。
「番組本編」から「CM」に入る際、音声さんはフェイダーで本編の音を下げなければならない。そうしないと、「番組本編の音」と「CMの音」がぶつかってOA上、不体裁になるから。

僕はこの音声さんの一言で、大事な事を忘れてしまった。
自分が今、何小節まで数えていたのか・・・

古典落語の「時そば」状態。

再び音声さんにCM入りのタイミングを急かされた時、僕は決心しCMのボタンを強く押していた。

武田鉄矢の顔のアップから画面が段々広がりかけようとしたその瞬間、「黄色い地球のマーク」になり、全国一斉にCM入り。

中継車内の音声が本社にも聞こえる。CMに入ったのに、中継ディレクターのU君はカメラに指示を出していた。彼の理想のCM入りのタイミングは、武田鉄矢のアップから画面が広がって来て、大阪野外音楽堂の全体が見える瞬間だったのだ。

中継車からCM入りのタイミングを間違えた僕にU君の怒鳴り声が聞こえた。

「音楽番組の難しさ」と「生放送の怖さ」を知った夏の一日だった。
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「水曜日のダウンタウン」本番直前のリチとクロちゃん

2022年12月23日 | テレビ番組
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リチとクロちゃんのディープキス

2022年12月23日 | テレビ番組
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水曜日のダウンタウン・リチのTwitter

2022年12月22日 | テレビ番組

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水曜日のダウンタウン・リチとクロちゃん結ばれる❣️

2022年12月21日 | テレビ番組

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水曜日のダウンタウン、リチとクロちゃんのキスシーン

2022年12月07日 | テレビ番組

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水曜日のダウンタウン、リチはミス実践2015ファイナリスト

2022年12月06日 | テレビ番組

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M-1の成り立ち、舞台裏について書いた素晴らしいノンフィクション

2022年12月02日 | テレビ番組


今年もやってきた「漫才頂上決戦 M-1グランプリ2022」の全てに迫る渾身のノンフィクション。読んだ時、あまりの面白さに体が震えた。
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