白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―容器栽培の取って置き情報です!―

2014年04月15日 | 容器園芸

春はたけなわ、園芸シーズンの到来であり、今年も亦、ホームセンターの園芸品売り場では、プランターや培養土、野菜苗等を買い求める方を多く見かける季節に成りました。

近くの区民農園でも、未だ4月の半ばであり、夏野菜のトマトやナスの苗の植え付けには一寸早いのですが、それでも小さな苗の寸法に合わせた様に、早くもちまちまと苗が並べて植えられているのを見掛けたり致します。

 

ホームセンター園芸コーナーイメージ写真―

其れとく同じような感覚でしょうか、店頭に並ぶ夏野菜苗を少しでも早く育てようと、プランターや培養土の調達を始めるのであり、人様々であってそれはそれでよろしい事かも知れません。

唯、何事も先達は必要であり、容器野菜栽培となると、一定レベルの栽培知識をクリアーして居ないと無駄な費用の損失にも繋がり兼ねませんが、それが中々分かって頂けないのが世の常と言う事です。

 過っては区民農園にもお世話になりましたが、事が野菜園芸の知識レベルとなると又人様々であり、概して皆さんお節介焼きが嫌いなのか、それとも意地張りなのか、年寄や先輩の話等には聞く耳を持たない方が大勢居り、勝手気ままな自己流の苗の早植え競争、時には常識外れの農薬散布等、隣り区画と僅か仕切り縄一本で隔てられる狭い農園内で、はた迷惑が散見していのを良く思い出します。

 

-12.5L標準プランターのミニ白菜、収穫忘れで花が咲きだした!

それが、当世では人それぞれの個性であり、無干渉で自由に伸び伸びと事が運べるのが何よりの時代感覚で育った戦後世代と言う事であったのかも知れません。

しかし、それが今日では、勝者の拝金主義とは裏腹に学術研究論文に至るまでの不信社会の到来であり、又一方、増える高齢化世代の停滞社会と重なって、財政を逼迫させる穀潰しならぬ税金潰しが増える時代と相成った所以の様に思われて成りません。

そんな世相の悪さを身近に感じさせる話ですが、先日は拙宅にも家内の医療費の還付の詐欺電話が掛かってくる始末です。

 

―狭い区民農園の繁茂振りは尋常ではありません!-

扨て、苦言は其処までにして表題の話になりますが、日本の都市住宅事情では、一般的に自宅の庭での家庭菜園のスペースを確保するのは難しく、始めるとなれば容器野菜栽培となるのですが、それが日本では大変遅れていると度々申し上げて参りました。

 その中でも、とりわけ遅れているのが売られている園芸資材の栽培用土や肥料の種類で有り、供給側は飽くまでも消費者あっての売れる商品に拘るのであり、さりとて新資材開発でリスクを冒すような事は敢えて行わないのがこの業界の遅れなのかも知れません。

これでは、新しい栽培コンセプトが流行りとなって定着でもしない限り、日本の容器野菜園芸は変わらないと言う事です。

 

-7号プラポットで育つレタスグレートレークスー

思えば、新プランター栽培を始めて今年で13年、何とかこの容器野菜栽培の新コンセプトを披露して、其の素晴らしさを多くの方に試して頂ける機会となればと情報発信して来ましたが、その反響の少なさは言うに及びません。

それでもと何とかしたい思い 「容器栽培の取って置き情報です!」と銘打って、新プランター栽培の培土の紹介を改めてさせて頂きます。

 

―特殊な機能性培土によるプランターや鉢での野菜類の新しい園芸栽培の紹介―

 

反復利用可能な多孔質セラミックス粒と2次粘土鉱物粒を配合し、微量要素等を添加してサブイリゲーション方式の専用容器と組み合わせ利用する、特殊培土による野菜類の新しい容器栽培法です。

肥料はと言えば、市販の複合肥料や化成肥料等を溶解し、希釈液肥にして作物の種類、成長ステージに合わせて給水代わりに与えるだけで済み、その施肥管理は極めて簡単です。

専用容器には、園芸用の標準プランターやプラ鉢等、一寸加工すれば何方でも簡単に用意出来ますし、従来の容器用土栽培に無い多くのメリットが享受でき、ユニークな野菜類の容器栽培が実現致します。

 

この栽培法の特徴と利点を列挙しますと:

1.  この特殊培土、植物とって理想的な気相、液相、固相の3相を常に一定の割合に構成する物理特性を有しています。

其の略単粒度の基材の持つ特異な粒子間隙分布構造に植物根は適応し、限られる根域容積の容器栽培であっても高い根密度を生成して高度に養水分を摂取するように馴化します。

従って、従来の半分ぐらいの培土容積でも、トマトやきゅうり、ナスなどの果菜類、キャベツ、ブロッコリー、白菜等の大型の葉菜類などが、標準プランターやレリーフプランター等の小容積量でも簡単に栽培できるようになります。

其の結果、容器の屋内の持ち運びや設置移動が容易となり、都市住宅のベランダーやバルコニーで本格的な野菜の園芸栽培が楽しめます。

 

2.  この特殊培土は土壌配合材とは異なり触っても手も汚れませんし、土壌由来の棲息生物の発生が認められないので大変清潔であり、屋内持ち込みも気に成りません。又栽培後は、作物残渣を除去して残根から培土粒子を振るい落し、簡単に洗浄して再使用ができます。連作障害の心配も無く、一度購入すれば半永久的に利用可能であります。

従って、一般の培養土のような廃棄更新の必要が全くありませんから、省資源、費用的に見ても大変経済的であります。

 

3.  この特殊培養土の持つ特異な物性のお蔭で利用する栽培容器には排水孔を設ける必要がありません。容器栽培の弱点である施肥灌水の管理頻度を軽減する底面灌水、サブイリゲーション方式を容易に採用できます。

その栽培効果は、プランターの設置場所の日照条件や施肥管理で大きく変わるのですが、肥料の流失がほとんど無く、養液栽培に近い高い生育効果が得られ、家庭菜園などの畑での野菜栽培と比べても充分対抗できる費用対効果の実現が可能であり、ベランダーやバルコニーなどの家庭園芸でありながら、本格的な野菜の自家供給も可能になります。

 

4.  この特殊培土、植物病原菌や病害虫の発生のもとなる土壌に潜在する微生物環境が異なるので腐生菌等の発生が著しく抑えられ、又作物は病虫害の抵抗性も増して健全に育つので無農薬での栽培が容易に実現できます。

 

5.  日常の栽培管理は、一般に露天栽培となるので、培土の表面が乾いたら所定の肥料溶液を給水代わりに与えるだけで済み、肥料としては、市販の化成肥料なども利用できるので、成分量に従って水に溶かした希釈液を利用する従来の液肥栽培とまったく変わりが有りません。

 

6. 容器野菜栽培で大切な要点は、適切な根域の水分量と施肥管理であり、根圏の一定気相率の維持、根部共生微生物の栄養代謝による植物の根部老廃物の除去作用であり、この栽培法は生育状態や栽培ステージでの適正濃度の液肥の給液管理だけで、それらの大切な要件を満たすことができるので、何方でも簡単に始められる大変やさしい栽培法です。

作物の栄養応答に対応しての適切な施肥管理によって、有機肥料栽培を凌ぐ味の優れた野菜栽培が可能であり、奥深い野菜栽培技術の研鑽、収穫の醍醐味が充分堪能できます。

以上

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昨年12月2日のNHK撮影当日に収穫したキャベツ、カリフラワー、ブロッコリー

 尚、本培土の付いての詳しい問い合わせは、イソライト工業(株)販売代理店、セイコー産業株式会社 開発部 神山様までご連絡お願い致します。

Tel:(03)3851-0451 Fax:(03)3851-0456 E-mail:kouyama@seiko-corporation.co.jp

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3 コメント

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ご教授ください! (裏わざ)
2014-12-21 07:21:31
 トマト・裏ワザで、偶然こちらの「新プランター栽培」のページに出会う事が出来ました!3年前から、炭素循環農法をはじめ、永田農法、ハイポニカによる水耕栽培、超大型コンテナ(用土300L)、楽々菜園の底面灌水と、実に多くの情報を手探りし、1つ1つ実践しながら、コンテナ栽培に挑戦し続けてきました(ほとんどが失敗で終わりましたが・・・)。
 今現在は、永田農法の日向土を用土にもちいた、底面灌水プランターで、水耕栽培用のハイポニカ液肥にてミニトマトを(危うくも)栽培しております。
 「トマト容器栽培の裏ワザ」のページにたどり着いてから、過去の記事からすべて目を通し、ようやくここまでたどり着きました(実に6時間以上パソコンの前から離れられませんでした。徹夜明けです)!
 極めて個人的なコンテナ栽培の為なのですが、2次粘土鉱物粒と、、微量要素とは何か、また、使用する液肥は、水耕栽培用のハイポニカでも可能か?貯水層を10Lくらいにして、用土量を多く(40L)すれば、液肥(水)やりの回数は減らせないか?ぜひぜひご教授くださいませ!ヒントだけでも・・・・・。
 宜しくお願い致します!
 
 
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ご教授ください! (管理人)
2014-12-23 11:26:31
ご熱心な事で感服致します。
お尋ねの件、簡単にお答え致します。

2次粘土鉱物とは、その定義は別として配合しているのはゼオライト粒です。
 
微量要素とは、植物に必要な養分の中での必須要素で、極微量で足りる事から、それを微量要素と言います。それはハイポニカの水耕栽培養液にも含まれています。

用土量(40L)にして、貯水相を10Lする事は構造的には可能です。 但し、それでは重量が50kg以上にもなり、移動も大変で容器栽培の意味がありません。
それに、どんな配合の用土材であっても、その物性から、充分な栽培効果の得られる底面灌水栽培機能は
得られません。
其処が、短なる構造的な底面灌水栽培と「新プランター栽培」と違うところです。

何故かを簡単に言いますと、成長の為の根量、単位容積当たりに張る根の量が違う為であり、理解が難しいと思いますが、養水分の持つポテンシャルエネルギーの違いでそうなるのです。

それで、ハイポニカの様な装置流動栽培でなくても
簡単に高い養水分の摂取効果が得られるメリットが
得られるのです。

以上
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ご回答有難うございました! (裏わざ)
2014-12-23 23:54:53
ご丁寧なご回答、誠に有難うございました!
その後、特許の内容も拝見させていただきました(とても勉強になりました)
液肥やりの回数は多そうですが、リサイクル可能なイソライトCG用土に、とても魅力を感じる為、来年の春から、さっそく試させていただきたく思います!
ありがとうございました!

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