白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―容器野菜園芸栽培に想うー

2013年05月03日 | 容器園芸

今やゴールデンウイークのたけなわ、行楽にお出かけの方も多いと思いますが、季節がら家庭園芸に精を出されている中高年の方も多いのでは無いでしょうか。

さて、日本は何と言っても、自然の変化に富む気候風土と多くの植物に恵まれた緑豊かな国であり、また世界に冠たる「盆栽」と言う、自然の美しい草木の理想的な姿を盆に移す(写す)、樹芸と言われる生きた植物を鑑賞する独特の審美眼を培った優れた園芸文化を発信して来た国でもあります。

 

ーBonsaiWebphotoes image-より

その日本人、そうしたユニークな容器植栽の園芸文化を持ち、植物の高度な盆養技術を駆使して、様々な樹種を盆(鉢)に仕立てたり、優れた審美眼で華麗であり、また趣のある花卉類を育種してきた天賦のような園芸に長けた才能を発揮して来た民族であり、緑の豊かな四季の移ろいのある気候風土に恵まれた国ゆえに発達した園芸文化です。

 

ー12.5L標準プランター栽培のブロッコリー

園芸は、本来の作物の実用的な収穫を目的した栽培から、住居の周りの園に、植物の一生を愛でる目的でそれを植えるようになったのが始まりとされ、その時代の時々の思潮や美意識に反映されて定着した植物の栽培鑑賞の文化と言います。

 

ー12.5L標準プランター栽培のキャベツー

野菜園芸栽培の分野にあっての容器栽培はその育てる野菜を、特に身近に置いて鑑賞し収穫する園芸であり、とりわけ実用的な収穫の喜びの成果としての期待が大きく、盆養技術を培った実直で勤勉な日本人には、同様の素質と才能を容器野菜園芸にも充分奮える潜在能力を何方も持ち合わせて居ると申せます。

 

ー12.5L標準プランターイチゴー

その容器野菜栽培、家庭園芸として広く日常生活の中に浸透して受け入れられて行くには、時代の思潮にもよりますが、何分結果が期待できる収穫が約束出来る事が大切です。

それが、自然と遊ぶと言う感性に支えられて来た古い日本の園芸文化の感覚にあっては、時代の要求には充分は応えられず、其の進歩発達は望むべくも在りません。

 

-7号プラ鉢のキャベツ輝岬ー

私たちに今必要なのは、容器野菜園芸を革新的な技術の人智に学ぶ新しい栽培法とする価値観に基く生活文化への脱却であり、それをキーワードとする時代感覚です。

 

ー12.5L標準プランター栽培の白菜お黄入りー

マスコミを始め、日本の容器野菜園芸に対する指導的な立場にあって情報を発信している方々の考え方や研究努力に依るところが大きいのですが、何分、一般の方の不勉強や認識不足もあってか、日本の容器野菜園芸関係で先進諸外国に比べて見劣りするのは、ソフト面の情報の少なさ、栽培媒体の未発達、多様性を欠く園芸肥料類等、多々あるのですが、何よりもそれらを利用する立場にある多くの購買層が、出来上がった市販の園芸植物を使い捨てにする鑑賞園芸が日常化している事です。

 

―夏野菜の定番トマト キュウリ ナスの収穫ー

今、日本の人口の大部分を占める都市住民の多くに望まれている園芸は、日々の食生活で必要な生鮮野菜の一部でも、安全で安心な、自ら育てて自家供給する家庭野菜園芸への潜在意欲を少しでも充足する事にあります。

 

―完熟のトマトー品種は世界一

しかし、日本の狭い国土にあって集中する都市住民の利用可能な土地スペースは益々狭くなり、家庭菜園の作れる程の余裕は限られて居り、その一翼を支えられる潜在的な可能性を占めているのが、最小限のスペースでも始められる容器野菜園芸であるのですが、一般のその栽培知識レベルの旧態依然とした進歩の無い稚拙さは何とも申しようが有りません。

 

―色付き始めたトマト麗夏12.5L標準プランター3本植えー

そんな想いから、結果の出せる趣味の野菜の容器栽培法をブログ公開し、情報を発信して早くも3年経ちますが、其の反響は言うまでも無く僅かであり、無いに等しい程です。

 

―これがアメリカで言うビーフステーキトマトー

間もなく、日本は毎日の食生活に欠かせない野菜の葉の1枚に至っても、10%の消費税の負担が始まります。年金生活等で、可処分所得の限られる高齢者層にとっては、その負担を少しでも減らし、日常生活の心身の支えとなるのが自ら栽培する野菜の収穫の喜びを与えてくれる家庭園芸であり、とりわけ好ましいのが何方も簡単に始められる身体にも負担のかからない容器野菜栽培です。

 

ートマトを収穫してポーズの孫たちー

其れを、こう言ったら語弊があるかも知れませんが、「これからの容器栽培は土から離れる事です!」 何故なら、当たり前として来た植物を育む土には、保水力や給肥力等、その肝心な機能に量的限界があり、限られた容積の土の持つ自然の力に頼る容器栽培では、結果の出せる収穫には限りがあり、それが進歩普及の大きなネックであるからです。

 

―完熟取り立てトマトは美味しい!-

「それって、水耕栽培と言う事ですか?」と、もし、言われるなら、「ハイ!」であり、「いいえー!」であり、それを言うなれば、70余年前に発表された土から離れる栽培法を、「ハイドロポニックス」と造語して、日本語で水耕栽培とされた農法の概念でしか無く、その真髄は土から離れる栽培にあるからです。

 

―日本のエアルームトマトポンデローサー

「科学万博―つくば85」の政府テーマ館に展示された、水気耕栽培の13,000個余の実を付けたトマトの木を出品した会社の当時の社長であられた野沢重雄氏は、土(どろ)を使わないから、「ハイドロポニックス」から「ドロ」を取って、<ハイポ二カ農法>と命名したとその著書で申していました。

 

ー7号プラ鉢作りのドワーフトマト、レジナー

このブログで発表した栽培法は、「新プランター野菜栽培」としたのですが、どうやら、「プランター栽培」と言うならば、残念ですが、どれもみんな同じ程度!と思われているようです。

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