「日本の旧暦と七十二候」という本を重宝しています。この本を開くたびに、とっても感受性豊かな祖先のことを誇らしげに思ってしまいます。まさに自然とともに生きてきた、共生なんてものじゃなくて、大自然に抱かれながらそのなかで生活していたという感じかな。
えらいなあ、すごいなあと改めて思います。厳しい生活ではあったでしょうが、それを従容として受け入れて、四季を存分に感じながらの生活を送る。そして、いつしかそこから自然の動きを体得し、大切な食糧の生産にいかしてそれをみんなで共有しての集団生活を送っていく。
そして、そのうちそこから文化というものが生まれ、生活にもゆとりが生まれたりしてそれを記録していくようになり、・・・・。何にしてもこの豊かな四季とそれを実感する感受性を大切にしながら生きていければいいのかなと思ってしまいます。
きょうは立春です。二十四節季立春から始まり、旧暦では立春に近い新月の日を一月一日としていたそうです。立春は春の始まりであると同時に、一年のスタートでもあったのですね。いまでもお正月のことを「新春」「初春」と呼ぶのはその名残のようです。
立春、春という文字がついてもまだまだ寒さの厳しい毎日が続きます。きょうも空気が冷たかったです。ということで、きょう正午の観天望気です。 天気:晴れ、雲量:7~8割、気温:3.8度(きのうは2.9度)、湿度:46、風速:5m/s、不快指数:41 となっています。
今週の週末も厳しい冷え込みが続くようです。おたがいに風邪をひかないように、コロナに感染しないように十分注意しましょう。とはいっても、感染するときは何をしても感染するのではないかと悲観的に思ってしまいます。
私が毎朝聴いている生島ヒロシの「おはよう一直線「」ですが、彼の健康法といっていいのかな、感染予防の一番の方法手段は””鼻うがい””のようですね。でも、鼻に水を入れるなんて苦しくて想像するだけでもぞっとしますよね。
確かに普通の水では鼻が痛むそうですが、生理食塩水を使うのだそうです。それで鼻うがいをすれば鼻が痛むことはないようです。とは言われてもちょっとやる気にはなりませんが、鼻うがいはドクターも推奨しているようでやってみる価値はあるようなのです。
でも、やはり私は御免こうむりますね。少なくとも今の段階では。興味のある方はやってみてはいかがですか。
きのうの朝日新聞に気になる記事が載っていました。東北大学加齢医学研究所の所長川島隆太先生の考えを大々的に紹介しています。見出しだけでも、「オンラインの会話 心は通じるか」「視線・音声のズレ 実は孤独に?」「表情読みにくいマスク越し」「子どもへの悪影響を懸念」というものです。
脳活動センサーを使って脳活動を見てみると、「オンラインは、脳にとってはコミュニケーションになっていない・・・。情報は伝達できるが感情は共感していない、相手と心がつながっていない」とのこと。・・。これが多用され続ければ、『人と関わっているけど孤独』という矛盾したことが起こってくるのではないか」
この理由としては、視線がずれてしまうことと音声と画像がズレてしまうこと、が考えられるとのこと。
子どもへの影響が心配で、「仙台市から提供を受けた市内の小中高に通う7万人分の学力と生活習慣のデータを分析すると、コロナ禍で、子どもの自尊心や自己肯定感が急激に下がっていた。特に発達期に自己肯定感が低いと、希望をもって将来を見通すことが苦手になることもある。」
「オンラインツールは便利だが、一日も早く、対面のコミュニケーションが可能な社会に戻さなければと、強い危機感を持っている。」
「コミュニケーションが苦手な子どもたちが社会の中心となった時、ネガティブな現象が幅広く出て、『コロナ世代』と否定的な文脈で呼ばれる可能性があるのでは、と危惧している。」(引用終わり)