きのうの朝日新聞の記事です。
「マックの店長 今でも管理職」 原田社長、判決に反論 という見出し。
あきれ返るのを通り越して、腹が立ってきました。
これが経営者ですか?金の亡者そのもの。
社員を搾取して利益を上げることしか念頭にないようです。
裁判所が、珍しく?「名ばかりの管理職」と断罪したのに、それを認めず、控訴したそうです。
いうことがふるっています。
「会社の構造的な問題とは考えていないし、無報酬の労働を強いてはいない。店長は今でも管理職で、自信の判断で残業時間を管理できるから『みなし労働』にはあたらない」そうです。だから残業代は払わないと。
よくもそんなことがいえるものです。
これでは残業する方が能力がなくて、そのために長時間労働をしなければならなくなっただけで、すべては個人の問題、いわば自己責任といわんばかりです。
どれだけ労働者を酷使すれば気がすむのでしょうか。どれだけ搾取し続ければ満足するのでしょうか。過労死させたくて仕方がないのでしょうか。殺人(過労死)目標をどこに置いているのでしょうか。それが経営者の評価の尺度とでも考えているのでしょうか。
従業員を生身の人間とは見ていないことの現われです。
利益を上げることと株主のことしか考えていない、まさにアングロサクソン流の考え方です。
皆さんは黙って見過ごすのですか?何とかしようとは思わないのですか。
今後もマクドナルドのファーストフードを食べ続けるのですか。何事もなかったかのように。
これを機に、ファーストフードなんか食べるのを止めましょう。そもそもファーストフードは人間のための食べ物なのですか。
少なくともマクドナルドの製品は買わないように、食べないようにしようではありませんか。そして日本からファーストフードを駆逐するのです。ついでに冷凍食品も少なくしていって。
「早寝・早起き・朝ご飯」です。こんなことを文部科学省や厚生労働省が言い出すのは気に入りませんが、ご飯、米を食べましょう。
愛国者としては、声を大にして『米を食え!!』と言いたいです。マックのバーガーなんか絶対食うな、と言いたい。
働くものの尊厳を取り戻しましょう。
今日の朝日新聞で、経済評論家の内橋 克人が日本マクドナルドの店長の裁判について書いています。
「労働時間を延長せざるを得ない立場に勤労者を置きながら、支払うべき労働の『対価』を支払わずに済ませる、知的練磨にたけた『姑息術』の蔓延ぶりであった。」
「『名ばかり管理職』という”だまし絵”」
「すべての対価は生命を削って働く生身の人間に押し付けられる。『偽装管理職』とはまさに究極の人間合理化策といえる。」
人間を取り戻しましょう、少しずつでも。