福岡県糟屋郡須恵町 リヴ動物病院           こちらで病院紹介を行っています。

須恵スマートインター(上り)入口横に移転しました!【リヴ動物病院】ホームページを検索して下さい!

足を怪我したななちちゃん

2014年04月30日 | 診療科目

今回は後ろ肢を怪我してしまった猫のななちちゃんについてです。

ななちちゃんはもともと元気いっぱいの猫さんで、家で遊んでいた最中に

誤ってガラスに突っ込んで怪我をしてしまい、あわてて病院に連れてこられました。

 

出血も多く、傷口もパックリ割れていたため飼い主さんと相談して、

その日のうちに麻酔をかけての縫合処置を行いました。

       

 ↑ 毛刈りと消毒をした縫合前の写真です。白く見えるのは足の腱です。

   反対側の断端が深くに入り込んでいたため腱の縫合はできませんでした。

 

↑ 縫合後の写真です。力がかかる部位なので密に縫い合わせました。

 

こういった外傷は怪我してからの時間が重要で、今回は怪我をしてすぐに処置をしたため、

縫合するだけできれいに治りました。

時間がたつと創面が乾燥し、細菌感染を起こしたりすることで、

傷口を新鮮創にする処置が必要になり、治るまでに時間がかかったり、

悪い場合には元気がなくなり、全身症状が出ることもあります。

 

ななちちゃんはその後、経過も順調で、心配していた腱が切れたことによる

運動障害もなく、二週間で無事に治りました。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

胸部レントゲンセミナーに参加してきました

2014年04月27日 | セミナー参加

先日、診療が終わってから獣医師みんなでレントゲンセミナーに参加してきました。

主催はいつもお世話になっている「iVEAT福岡VSP」さんです。

今回のお題は「胸部レントゲン撮影の基礎」。

4月は大学を卒業した新獣医師の参加が多いとのことで、基礎編でした。

宮林先生の話は何回聞いてもためになりますね。

リヴの若い獣医師達も、目を輝かせて聞き入っていました!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年2回目の狂犬病に行ってきました

2014年04月25日 | 情報ひろば

先日、今年2回目となる狂犬病集合注射に行ってきました。

今回は篠栗町です!

篠栗町は、狂犬病注射済票を首輪に付けるアイテムを独自に配布していました。

↑写真を撮るのを忘れてしまいました。

↑当日最後の集合注射会場(篠栗町は公民館が綺麗ですね)

当日も天気が良く、過ごし易い一日で、約120頭の注射をしてきました。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お腹に巨大な腫瘍ができてしまった菜々子ちゃん

2014年04月23日 | 診療科目

いつも小さな身体に元気はつらつ、14才のチワワの菜々子ちゃんですが、6年前に子宮蓄膿症で大変な思いをしましたが、その後は元気に過ごしていました。

*内容に手術中の写真があるので、苦手な方はご遠慮下さい

今回は、「お腹が張って昨日からご飯を食べない」とのことで来院されましたが、顔つきはそんなに悪くなく、一般状態も特別異常を感じませんでしたが、お腹を触ってみると確かにパンパンに張っています。

流石に正常レベルでは腫れない大きさなのでレントゲンとエコーを見てみると・・・

 

↑レントゲン所見(お腹が真っ白で腹腔臓器が辺縁に押しやられています)

 

↑エコー所見(嚢包状の大きな腫瘤が腹腔を占拠していました)

レントゲンとエコーの所見を見た時に、かなり悪いイメージを持ちましたが、それにしては、菜々子ちゃんの一般状態がそれほど悪くない事を考えると、まだ間に合うのではという期待感を持って診断を進める事にしました。

腹腔内に腹腔臓器の位置関係が分からなくなるほどの巨大腫瘤が存在した場合、考える項目としては、

1.転移所見があるかないか?

2.摘出できるものか?(生命活動に必要な重要器官を巻き込んでないか、もしくは重要器官そのものではないか)

3.摘出に必要な麻酔に影響を与えるような併発疾患が存在するかどうか?

になります。

しかし、今後の判断基準に関わってくる1と2に対して、腫瘤が大きすぎる為にレントゲンやエコー検査の情報のみで判断するのは、情報としてかなり不足した状態と言えます。

そこで、飼い主の方と相談して、1と2に対してCT検査にて判断する事になりました。

3については院内検査で特別影響を与える大きな異常はないと判断しました。

↑CT画像の1つ(腫瘤が脾臓から発生している像が認められます)

CT検査の結果、腫瘤は脾臓から発生しており、幸いにもその他重要な器官は巻き込んでおらず、転移所見もないとのことでした。

今回のCT検査は「iVEAT福岡VSP」の宮林先生にお願いしました。

様々なリクスを伴いますが、各種検査結果から手術適応な状態でしたので、その旨を飼い主の方をお伝えした所、手術希望というお答えを頂いたので、実施しました。

 

↑手術所見(脾臓に多数の嚢胞を伴った腫瘤が存在)

 

↑摘出した脾臓の腫瘤

手術中の麻酔は予想以上に安定しており、癒着も無くスムーズに終える事ができました。

術後の合併症も無く、翌日から食欲もあり、数日してお家へ帰りました。

↑術後の菜々子ちゃん(可愛い顔をして元気になると怒るんです)

 

摘出した腫瘍の病理学的診断名は「多数の空砲形成を伴った未分化肉腫」で、悪性腫瘍ということですが、腫瘍の異型性が低く、核分裂指数も低い事から、転移が無ければ比較的予後良好とのことでした。

今回の病理検査は「動物病理診断センター」にお願いしました。

いっときは転移の有無を観察する日々が続きますが、日常生活に戻れた元気な菜々子ちゃんをみると、頑張ってよかったと思える事例でした。

 

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

去勢手術のチビちゃん

2014年04月20日 | 診療科目

随分暖かくなってきましたね。

今回のお話しは、エイズウイルスに感染してしまっていたチビちゃんです。

↑怖がりさんですが、大人しいチビちゃんです

もともとは野良猫のチビちゃんは、残念ながらエイズウイルスと言う恐い伝染病を持っていました。

先日「元気と食欲がない」とのことで来院された時は、白血球減少症という病態を起こしていましたが、治療の甲斐あってなんとか落ち着きました。

さて、元気になるとこの時期の男の子は外に飛び出てしまい、体力を使って、また病状が悪化するということが起こってしまいます。

飼い主の方と相談して、去勢をするということになりました。

手術後、「本当に大人しくなりました!」と飼い主の方も喜んでおられました。

 

当院にご依頼頂きありがとうございました。

ご信頼に応え無事手術は終わっております。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

卵巣嚢腫で体調を崩した神楽ちゃん

2014年04月17日 | 診療科目

神楽ちゃんとの出会いは、お家に来てすぐにパルボウイルスに感染して生死をさまよった時でした。

奇跡の復活を遂げた神楽ちゃん、その後はお肌とお耳のトラブル以外はいつも元気でしたが、5才を迎えたすぐに体調を崩して来院されました。

「今朝から3-4回泡のようなものを吐いてます。元気はあるが食欲が無い。もしかしたらネズミを食べたかも・・・」とのことでした。

診察室でみた神楽ちゃん、それでも少し元気が無いように感じましたので、各種検査を行ったところ、ネズミを食べた形跡はありませんでしたが、気になる幾つかの異常が認められました。

1.大腸領域に下痢便と思われる内容物あり

2.通常40%台あるPCV(血の濃さ)が35%に低下している

3.胆泥の存在

4.左側卵巣が直径10mmに拡大

さて、これらの問題点、今回吐いて食欲が無いことに関連性があるのか検証していく必要はありますが、手順としては今の状態が救急状態ではないようなので、飼い主の方と相談した結果、さらに突っ込んだ検査をせずに一般的な急性胃腸炎の治療反応をみることになりました。

実際は投薬と食事療法で約2種間ほど反応をみていった訳ですが、調子が良くなったり悪くなったりで不安定な状態が続きました。

さすがに、不安定な状態が続くので、その後再度検査を行った所、消化器系の異常所見は消失していたのですが、赤血球の再生像がみられない軽度の貧血の進行(PCV:31%)と左側卵巣の拡大が残った状態でした。

ここで、鑑別診断リストとして

1.慢性腸疾患

2.卵巣疾患からの性ホルモン疾患(エストロジェン過剰による骨髄抑制)

を考えなければなりませんが、慢性腸疾患であれば内視鏡で確定診断した後に内科療法、卵巣疾患であれば卵巣子宮全摘出術が治療法になります。

確定診断がついていない以上、同時に診断を進めて行く予定でしたが、その後すぐに呕吐や下痢といった消化器症状が見られなくなったので、卵巣疾患を優先的に治療することになりました。

↑摘出した卵巣子宮の全体像

↑左側の腫大した卵巣

↑手術後のちょっとしょんぼり気味の神楽ちゃん

 

さて、心配された卵巣の病理診断と術後ですが、病理診断名は「卵胞嚢腫」で非腫瘍性疾患で摘出後は問題無しです。

本人の経過は順調で約2週間後にはいつのも元気と変わらない状態になりました。

↑撫でられるのが大好きな神楽ちゃん

しかし、予想はしていましたが・・・血が増えてきません。

そうですエストロジェン過剰分泌よる骨髄の抑制はすぐには解消されないのです。

(ちなみに性腺腫瘍の場合はオス・メス関係なく、エストロジェン過剰による致死的な貧血を起こす可能性があるので、注意が必要です)

結果的に一般状態は良い状態を維持して行きましたが、血液の濃さが元の数値に回復するまでは、術後2ヶ月半もの期間がかかりました。

今思うと、手術の判断が遅れていれば貧血で命を失っていたかも知れないので、本当に間に合って良かったです!

↑ずっと元気なままでいてくださいね!

 

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平成26年度狂犬病集合注射が始まりました!

2014年04月14日 | 情報ひろば

皆さんこんにちは。

久しぶりに、風邪を引いてしまった獣医師の佐藤です。

気温の差が激しい時期ですので、皆さんもお気をつけ下さい。

さて、先週の木曜日に今年度初めてとなる狂犬病集合注射に参加してきました。

さらに今年は久しぶりに地元の須恵町です。

当日はよい天気で、久しぶりの外でのお仕事頑張ってきました!

 

↑朝からよい天気でした。

 

↑もうすぐ終了です(1日で約120匹の犬に注射してきました)。

事故も無く無事に終わりました。

 

ちなみに、最近は狂犬病のワクチン接種率が下がっているとのことで、業界でチョコチョコ話題になっています。

狂犬病は人に感染する伝染病で、発病後の死亡率が100%という恐ろしい病気です。

日本の先人達の努力によって、日本から駆除され過去50年発生はありませんが、未だに近隣の韓国や台湾での発生がある状況で、この病気は「いつ日本に再発生してもおかしくない」状況なのは皆さんもご存知ですよね。

犬の伝染病ワクチンやフィラリアの予防は、犬の健康の為に飼い主の方が任意で受けるものですが、狂犬病ワクチンに関しては人の為に日本国が「日本で飼育されている犬に対して狂犬病の接種をすること」を、飼い主の方に義務づけているものです。

一概に人の為と言ってもピンとこないかも知れませんが、その中にはご自身や愛するご家族、未来の子供達も含まれることを想像して頂ければ、いかに狂犬病ワクチンの接種が大切な事だと言う事は、誰にでもご理解頂けると思います。

安全な日本を維持する為にも、皆様のご理解とご協力を願うばかりです。


 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

去勢手術のコロちゃん

2014年04月12日 | 診療科目

先日去勢手術を受けた1才のコロちゃんです。

↑毛がフワフワの柴犬さんです。とても愛想がよい子でした。

 

実は、コロちゃんは右側の精巣がきちんとした場所(陰嚢)に降りて来ておらず、鼠径部(股の所)で止まっていました。

↑鼠径部の右側の精巣

↑陰嚢にある左側の精巣

今回は、陰嚢からの距離が離れてなかったので、通常の子と同じように1ヶ所の傷口で済みました。

 

 

↑ちなみに同じコロちゃんの可愛い写真が撮れたので、掲載!

 

当院にご依頼頂きありがとうございました。

ご信頼に応え無事手術は終わっております。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サランラップを食べてしまった熊助ちゃん

2014年04月08日 | 診療科目

「朝ごはんの用意をしてたら、お肉を包んでいたラップを食べてしまった」と慌てて来たのは、いつもお利口さんな熊助ちゃんです。

 

↑いつも元気で人懐っこい熊助ちゃん

 

朝ご飯も少し食べてしまっていたので、少し待ってから胃カメラで取り除く事になりました。

 

↑レントゲンで胃の中が空になったのを確認して

 

↑胃カメラで見ると、しっかりラップが胃の中に残ってました

 

↑取り出したラップ(詰まる前に取れてよかったです)

 

いつもはお利口さんな熊助ちゃんですが、食欲に勝てなかったみたいですね。

これからは、気をつけないといけませんね。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

去勢手術のもんちゃん

2014年04月06日 | 診療科目

先日去勢手術を受けたもんちゃんです。

 

↑野良猫さんのもんちゃん。ちょっと緊張してますね。

 

実は手術前に入っていた洗濯ネットを噛み破って飲み込んでしまったトラブルが・・・。

去勢手術と一緒に、内視鏡で取り除いてなんとか無事に終わりました。

やっぱり人に慣れてない猫さんは、予想外のことをしでかしますね(よっぽど嫌だったんでしょう)。

↑入院3日目にはかなりリラックスしてます。環境の適応能力がすごいですね。

 

当院にご依頼頂きありがとうございました。

ご信頼に応え無事手術は終わっております。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

膵外分泌不全のミルちゃん

2014年04月04日 | 診療科目

今回は、昨年末から徐々に体重が減って来ていた11才のミルちゃんのお話しです。

年末の時点では1.5kgほど痩せて来ている以外、他の症状も全くなく各種健康診断にも異常がなかったので、食餌の増量をお願いして経過観察としました。

それから2ヶ月後「2週間前から下痢をして元気がなくなってきた」とのことで来院されてビックリです。

 

↑4ヶ月前と比べると6kgも痩せてガリガリに・・・

この様子をみて、飼い主の方も「悪い病気でなければよいのですが・・・」と心配されていました。

すぐに各種検査を行った所、腸全体の拡張所見とCRPという炎症反応が4.3と軽度に上昇していた以外は目立った異常所見が無かったので、「慢性腸炎」と仮診断のもと一般的な腸炎の治療反応をみることにしました。

 

↑レントゲンには上腹部のデンシティの低下が認められました。

 

当初脱水が酷かったので、3日ほど点滴による入院治療を行った所、とびきり元気になって、いつものミルちゃんの動きに戻りました。

状態が安定したので退院とし5日間投薬と食事療法で治療反応をみましたが、元気や食欲はあるが未消化の軟便が続き体重も200gしか増加しない状態でした。

ここで鑑別診断として

1.慢性炎症性腸疾患:診断には内視鏡による胃腸粘膜の組織生検が必要

2.膵外分泌不全:診断には血液検査(TLI測定)や消化酵素剤の投与反応をみる

があげられますが、次の診断の進め方としては、一般状態が良いこと、検査の煩雑さ、コスト面を考えて消化酵素剤の試験的投与を選択しました。

すると、約7日で形の良い便をし出し、徐々に体重が増えてきました。

 

↑体重が4kg増えたミルちゃん。元気はハツラツです!

ちなみに、今回ミルちゃんが患った「膵外分泌不全」という病気の説明をすると、

膵臓には内分泌機能(血糖値を調節するインスリンなどのホルモンを分泌)と外分泌機能(食べた物を消化・分解する消化酵素を分泌)の働きがあり、そのうち の外分泌の働きが悪くなった状態を膵外分泌不全と言います。この病気になると食べた物をうまく消化吸収できないため食べているのに栄養失調で痩せる、慢性の下痢をするなどの症状が出てきます。この病気になると、完全に治ることはありませんが、消化剤の投与によって日常は質のよい生活が送れます。

今後は、体重25kgを目標に治療のプランを立てて行く予定です。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

避妊手術のチョコちゃん

2014年04月01日 | 診療科目

先日避妊手術を行ったチョコちゃんです。

  

↑身体は大きいですが、とても優しい子でした。美人さんですね!

 

当院にご依頼頂きありがとうございました。

ご信頼に応え無事手術は終わっております。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする