新しい電話番号は 092-692-1914 です。
〒811-2221
福岡県糟屋郡須恵町大字旅石52-2
リヴ動物病院のウェブサイトがこの度新しくなりました。
診療・診察のご案内はこれまで通りもちろん行いますが、
クリニックのリニューアルと合わせて始まったペットホテルやサロンのご案内を始め、
イベント・セミナー等の情報もお届けしてまいります。
また、今後はブログ更新もウェブサイト内でお届けいたします。
どうぞ今後ともリヴ動物病院をよろしくお願い致します。
獣医師 佐藤
「昨日の朝から元気と食欲がない」とのことで来院されたのは14才のダックスフンドの小次郎君です。
お話をお聞きすると、先日、お知り合いが飼育できなくなって引き取られたそうです。
診察をしてみると確かにぐったりしていたので、各種検査を実施してみると前立腺部が熱を持ち腫れ上がっていました。
前立腺の位置とエコー初見
前立腺はオス犬の膀胱後方に位置する副生殖腺で高齢になると前立腺の肥大を起こし、悪化するとのう胞の形成や化膿して膿瘍を引き起こします。
今回の初見から「前立腺膿瘍」と診断し、まずは応急処置として前立腺内に溜まっている膿の吸引処置を行い、入院療法で状態安定に努めました。
治療開始して5日目で状態が安定したので、治療及び再発予防のために去勢手術を行い、同時に上顎犬歯の場所で口鼻孔瘻を形成していたので抜歯を行いました。
↑抜歯後の口の状態と処置翌日の様子
その後は、継続してお薬を飲みながら状態の安定化に努めましたが、1.5ヶ月でのう胞もほぼ消失したので治療を終了しました。
↑前立腺内ののう胞の様子
小次郎君は、軽度の会陰ヘルニアと胆嚢も若干濁っているので、定期検診を続けながらサポートしていきたいと思っています。
獣医師 佐藤
先日、避妊手術を行ったのはmixのもみじちゃんです!
人が大好きで、とっても美人さんでした♪♪
当院にご依頼頂きありがとうございました。
ご信頼に応え無事手術は終わっております。
平湯
3月の上旬にうんちがいつものように出なくなった事で来院したのは、M・ダックスフンドのカゲトラちゃんです。
お話しを聞くと、3月の頭はいつも通り過ごしていたけどうんちをする時に今まで聞いたことないような鳴き声で鳴いたそうです。
その次の日からは排便姿勢はとるけどうんちはほんの少ししか出ず、血も一緒に出るようになり、食欲もなくなったそうです。
その後血液検査、レントゲン検査、直腸検査のを行い「会陰ヘルニア」と診断しました。
会陰ヘルニアとは、お尻を覆っている膜(お尻の筋肉で構成されています)が脆弱化することによって、骨盤内や腹腔内の臓器が脱出した状態のことです。
主に5歳以上の去勢していない雄犬で発生頻度が高いと言われています。
カゲトラちゃんは13歳という高齢でしたので、数日点滴で体調を少し整えてからの外科処置となりました。
◎手術前の状態
手術前に造影剤を使用してのレントゲン検査を行うと、前立腺という部分が腹腔外に出ていることが確認されたのでその整復術も併せて行いました。
↑本当はお腹の中に位置しておかなければならない部分がお腹の外(お尻部分)に出てしまっています。
◎手術後
痛々しいですが、カゲトラちゃんも手術に耐えてくれました!!
退院時には散歩に行く時はしっぽフリフリして喜んでくれるほど体調も持ち直してくれました!
◎抜糸後の様子
表情も元気になって本当によかったです!これからもカゲちゃんをしっかりサポートしていきたいと思います。
また、会陰ヘルニアは男性ホルモンが関連しているものと考えられているので、雄犬では去勢がこの病気の発生率を抑えてくれるものと考えられています。
去勢をしていないワンちゃんがいたら、早めに去勢することを強くお勧めします。
獣医師 平湯
先日、「外科治療症例から高齢動物にも優しいリハビリテーションの実際」という題目のセミナーに参加してきました。
日本では、まだまだ十分な情報がなかなか得られない分野ですが、その内容を講演していただく講師は、日本で唯一リハビリテーション専門動物病院を開業なさっている長坂佳世先生でした。
初めてお会いしますが、とてもわかりやすい内容でリハビリテーションの基礎を教えていただくことができました。
このリハビリテーションの分野も今後ますます重要になってくる分野のひとつです。
今後の診療に役立てていきたいと思います。
獣医師 佐藤
朝から震えていて動かないといって来院されたのはチワックスのパールちゃんです。
診察してみると、腰のあたりを触った時に痛みがあるようでした。
念のため血液検査も行いましたが、特別大きな異常はなかったため、痛み止めのお注射とレーザーを行い、安静にしてもらって、翌日また見せてもらうことにしました。
翌日、すっかり元気になりご飯も食べたという事でしたが、数日後にトリミングの予約があったので、それまでは痛み止めのお薬を飲んでもらうことにしました。
↑ トリミング後のパールちゃん
すっきりしてとってもかわいいですね♪♪
腰の方も痛みはなさそうでした。
ただ一度痛めてしまうとまた何かの拍子に痛みが出ることがあるので、今後も生活環境に気を付けていただきたいと思います。
獣医師 酒井
先日、福岡レクチャーシリーズのセミナーに参加してきました。
今回の内容は、日本獣医生命科学大学の竹村先生の講演による「心臓の聴診」ということで、実際の心臓の音を聞きながら学ぶとてもインパクトのあるセミナーでした。
特に4月は新人獣医師も多く、このような基本を抑えるセミナーはとても重要ですね。
獣医師 佐藤
先日、軽度口腔外科処置を行ったしのちゃんの紹介です!
しのちゃんは定期的にお口の処置を行っているので、抜歯するほどひどい歯はありませんでした。
◎処置前
◎処置後
これからもきれいな口内環境を保つサポートをしていきたいです♪
獣医師 平湯
平成26年度の狂犬病集合注射の時期がやってきました。
先日今年度初の出動として、宇美どうぶつ病院の紀平先生と一緒に宇美町の接種業務に行ってきました。
当日は過ごしやすい小春日和で、無事に業務を行えました。
今年も無事故を願いながら頑張ります。
獣医師 佐藤
先日、去勢手術を行ったのは黒猫のクロちゃんです!
↑初めて来た時はまだまだ小さい子猫だったのに、立派に成長してびっくりしました♪処置中もとてもお利口さんでした!
当院にご依頼頂きありがとうございました。
ご信頼に応え無事手術は終わっております。
獣医師 平湯
先日、プラスチックを飲み込んでしまったという事で来院したのはレイクランドテリアのトムちゃんです。
おうちに迎え入れて3ヵ月のトムちゃん。
テリアらしいもこもこした顔つきで、初めての病院にドキドキしていました!
お話しを聞くと、来院された日の朝にプラスチックの取っ手を食べてしまったみたいで、その後元気食欲には変わりなく過ごしていたみたいです。
飲み込んでしまった取っ手部分は、ゴムの様にしなって粉々に砕いているとは思うと言われていましたが、まずは検査してお腹の状態を見ることになりました。
◎レントゲン画像
レントゲン画像は、固いものを白く写す特性があります。
プラスチックは通常レントゲン画像に写らないのですが、しっかり胃の中に白い(固い物)が写っていました!
この大きさの物はスムーズに便として出る可能性は高くはありません。
飼い主さんとお話しした結果、その日にお預かりして内視鏡で取る事になりました。
◎出てきたものはこちらです↓↓
胃の中にあったのは、砕かれたプラスチック(ピンク色:約17cm)と、草と、石(直径約3cm)でした。
翌日、飼い主さんにこれらを見てもらうと、石はどこで食べたか全く見当がつかないとのことでした。
もしかしたらお家に来る前の段階から、胃の中にあったかもしれません。ですが、腸に詰まって腸閉塞という状態にならなくて本当によかったと思います。
食べ物以外を食べてしまう子は何度も繰り返してしまう可能性がとても高いので、今後も環境を整えたり注意してよく見ておく必要があります。
トムちゃんが再度食べてしまわないことを願います!
獣医師 平湯
先日、去勢手術を行ったのは茶トラのサクラちゃんです。
↑小柄で大人しいサクラちゃんですが、飼い主さんの前では元気いっぱいみたいです♪
当院にご依頼頂きありがとうございました。
ご信頼に応え無事手術は終わっております。
獣医師 平湯
「目が赤くて目ヤニが出ている」とのことで来院されたのは9才のMIX猫のくりちゃんでした。
診察をしてみると、目が赤いというより目の上の皮膚が赤くただれて、それに伴って結膜炎が起こっているように感じられました。
↑初めの状態のくりちゃん
実はくりちゃんの同居猫が少し前に皮膚真菌症を発症しており、その感染が最も疑われる状態です。
まずは鑑別診断に皮膚の外部寄生虫のチェックと真菌の培養検査を行い、抗生物質や抗真菌剤の反応も確認しましたが、検査は全てにおいて陰性、残念ながらこの間の2週間は治療反応は全くありませんでした。
↑自分でこすってるとのことで痛々しいです。
この検査結果と治療反応から次に疑うのはアレルギー性皮膚炎です。ただし、猫さんはアレルギー検査が確立しておらず、結局は試験的な食事治療と試験的な投薬治療の反応を見て診断をするというプロセスになります。
ということで、食事を全てアレルギー用食に変え投薬を開始したところ、
治療を開始して約3週間でここまで改善しました。
まだ、少し完治には時間がかかりそうですが、このまま頑張っていきたいですね。
獣医師 佐藤