こんにちは!
暑くなったり、急に雨が降ったり、不安定な天気が続いてますが、
みなさんどうお過ごしですか?当院ではスタッフが風邪をひいたり、
胃腸炎になったりとてんやわんやです!
話は変わりますが、今回はケンカで怪我をした猫さんを紹介したいと思います。
外によく行く猫さんは、室内飼いの猫さんよりも、
なわばり争いなどでケンカをして怪我することが多いです。
特に咬み傷は傷自体は小さいので飼い主さんも気づきにくいのですが、
傷は深く、皮膚を貫通しているので、
口の中のバイ菌が入り込み、皮膚の中で化膿して、膿が溜まることがあります。
なので腫れたり、破れたりして大事になってから慌てて来院される方も多いです。
今回の猫さんもそんな一人です。
最初は左側の太ももが腫れているとのことで来院されましたが
その後、膿が出たため毛を刈って、洗浄しました。
↑患部の写真です。膿が溜まっていた部分が破れて、皮膚が欠損しています。
↑表面の肉芽組織を除去しているところです。結構、深さもありそうです。
この子は傷が大きかったためまず傷が小さくなるように湿潤環境を保ち、内科治療で
数日様子を見ました。
↑後ろ足に巻物をして、清潔に保ちます。
↑3日後の様子です。内部の組織も盛り上がり、傷もやや縮小しています。
この後の写真を撮り忘れてしまいましたが、
この後、麻酔をかけ、縫合処置を行いました。
2週間で傷もきれいにくっつき、今では元気にしています。
外に行く猫さんにケンカ傷はつきものですので、様子を見すぎずに
ひどくなる前に処置をしてあげると良いですね。