福岡県糟屋郡須恵町 リヴ動物病院           こちらで病院紹介を行っています。

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子宮蓄膿症と乳腺腫瘍を併発したシェリーちゃん

2015年06月30日 | 診療科目

乳腺にしこりが出来ているとのことで来院された14歳の女の子のシェリーちゃんを紹介します。

診察してみると、乳腺が張って一部からは乳汁が出ていました。さらに下半身の乳腺には直径3cmほどの大きな硬い腫瘤が3つ認められました。

話を聞くと、前回の生理の時も妊娠もしていないのに乳腺が張って乳汁が出ていたので、偽妊娠かな?と思われていたそうです。(偽妊娠は正常な犬でも起こります。)

しかし、今回のしこりは結節性で固く、乳腺腫瘍の可能性が高いです。念のために乳腺の腫脹を抑える薬で経過を観察しましたが、やはり結節は変化なく、乳腺腫瘍と判断しました。

 

犬の乳腺腫瘍

雌犬の全腫瘍中の約半数を占め、一般的によく見られる腫瘍です。

悪性のものが約半分と報告され、平均約10歳の高齢犬に起こり,ほとんどが避妊をしていない高齢犬や2~3歳以降に避妊を行った犬に起こります。

他の腫瘍性疾患で行われる、針を刺して採取した細胞を顕微鏡で見る検査(細胞診)でも良性、悪性の判断が難しいとされています。

そのため、基本的に治療の第一選択は外科的切除になります。

 シェリーちゃんは14歳と高齢でしたが、今後のことを考え、手術を行い、乳腺切除と避妊を行いました。

 ↑ 手術後の写真です。乳腺切除は傷が大きくなります。

その後順調に回復し、無事退院しました。

↑2週間後の抜糸時の様子です。傷もきれいに塞がり、さらに元気になっていました。

 

その後、腫瘍の病理検査の結果は、残念ながら複合癌(悪性腫瘍)と診断されました。

ただし、リンパ節への転移や組織の取り残しはないとも診断されているため、今後も補助療法を行いながら、再発が起こらないか注意深く観察していく予定です。

 獣医師  小芦


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7月勤務獣医師&診療カレンダー

2015年06月29日 | 診療時間・各種ご案内

臨時休診や院長不在の日がございますので、下記カレンダーで確認され、ご利用ください。



 クリックすると、カレンダーが表示されます!


 スマホの方はこちら からご覧ください!



~水曜と土曜も19時までの診療となりました~



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ノミアレルギー性皮膚炎のキズナちゃん

2015年06月28日 | 診療科目

3週間前から体が赤くて痒そうと来院されたのは、トイプードルのキズナちゃんです。

 

 体を見てみると腰のあたりからおしり、

 

  おなかまで湿疹がひろがっていました。

腰からおしり、お腹にかけての湿疹は典型的なノミアレルギーの症状です。お話を聞くと、同居のわんちゃんにノミがいるそうでノミ・ダニの駆虫薬をつけて、かゆみ止めと抗生剤をお出ししました。1週間後の検診では、かゆみは減ってきたようでした。

ノミは非常に繁殖力が強く、あっという間にどんどん繁殖していきます。また、ノミは環境中に卵を産み落とし、そこでさなぎになり成虫へと成長するため、環境中のノミの駆除も必要になります。

ノミアレルギー皮膚炎はノミの予防・駆除薬を定期的に投与することでかなり予防することができます。これから暑くなり、ノミやマダニが活発に動き始める季節です。ノミやマダニが媒介する人間の病気もあるので、わんちゃん、ねこちゃんだけでなく、人間も守るために予防はしっかりしていきましょう。

 

獣医師 酒井


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6月の夜間画像セミナーに参加してきました

2015年06月26日 | セミナー参加

毎月行われている、iVEAT画像診断セミナーに参加してきました。

今回の内容は「胸部レントゲン読影」についてでした。

胸部(肺や心臓)の疾患は血液検査等でははっきりとは分かりにくく、また緊急性を要することも多い疾患です。そのため、とても重要な胸部のレントゲン読影をわかりやすく説明して頂き、しっかりと学んできました。

今後の診察に活かしていきたいと思います。

獣医師  小芦


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7月臨時休診日のお知らせ

2015年06月26日 | 休診日のお知らせ

7月の臨時休診日のお知らせです。

 

 8日(水)休診

14日(火)午後休診

29日(水)休診

 

  


*水曜日と土曜日が、19時までの診療となりました。

*月~土のお昼の時間帯の12時から16時は、手術と並行して診療を行っておりますので
必ずご予約が必要となります。ご希望の方はお電話にて、ご予約ください。
日曜日は、従来と同じく午前中のみの診療です。

 

*診療時間の拡大に伴い院長・獣医師の勤務日が以前と異なるため、勤務予定が整い次第「獣医師勤務カレンダー」にてお知らせ致します。

 


地域: 福岡県 糟屋郡 粕屋 須恵 志免 宇美 篠栗 リヴ動物病院 TEL 092-933-0686


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第4回CTオペレーションセミナーに参加してきました。

2015年06月25日 | セミナー参加

早いものですね。CTオペレーションセミナーに参加させていただくようになって、もう4回目となりました。

今回のセミナー内容は「CTによる門脈体循環シャントの診断」でした。

以前は「試験的開腹術での門脈造影検査で確定診断を行って、治療可能な単一シャントの場合のみ同時に手術を行う」しかない病気でしたが、CT検査の進化によって、現在では「お腹を開けずに病気の確定診断ができる」ようになりました。

これは「動物にできるだけ優しい医療を!」という観点から見ればとても素晴らしいことですね。

 

更に今回の内容もとても分かり易く解説していただいた米地先生に感謝感謝です!

↑講師の先生と記念撮影させてもらいました~

 

次回はいよいよ最終回のCTセミナーとなります。

来月もよろしくお願いします!

 

獣医師 佐藤

 


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ジアルジア症のムサシくん

2015年06月24日 | 診療科目

朝から元気がないと診察に来られたのは、柴犬の子犬さんのムサシくんです。

↑元気がないです。。。

昨日の夜まではいつも通りだったのに、朝からは食欲もなくてお腹がグルグル鳴っているといことでした。診察してみると、確かにお腹が張っていてグルグルなっていました。

エコー検査をしてみると、十二指腸の拡張所見が見られました。お話を伺うと、毛糸でできたボールのおもちゃを噛んで遊んでいたので、もしかしたら飲み込んでしまったかもしれない。と言われていました。

また、消化管に寄生するジアルジアという寄生虫が陽性でした。

消化管の閉塞には完全閉塞と不完全閉塞があり、ムサシくんは嘔吐がなかったので、不完全閉塞であると考え、お預かりをして点滴をして2~3日様子を見ることになりました。

お預かりしてからは嘔吐もなく、ジアルジアの駆虫薬も飲み、翌日には少しずつご飯も食べられるようになりました。3日目には元気もでてきて、4日目に退院しました。

お家に帰ってからも嘔吐や下痢はなく、元気いっぱいだったようで、2週間後の検診では体重もしっかり増えていて、ジアルジアも陰性になっていました!

ジアルジアは再感染の可能性もあるのでまだ油断はできませんが、一旦治療は終了になります。これからもすくすく元気に成長していってほしいです。

~ジアルジア症とは~ 

ジアルジアと呼ばれる原虫が感染することによって引き起こされる病気で、主に小腸に感染するため、軽度から重度までさまざまな下痢を引き起こします。感染はジアルジアのシストを口にすることで成立します。感染を予防するためには、拾い食いをさせない、水たまりや河川や湖などの水を飲ませない、便を放置しないなどがあります。また、感染した場合は、ケージなど犬の身の回りの物を、熱湯消毒してジアルジアを死滅させ、再感染や他の犬への感染を予防するようにしましょう。

 

獣医師 酒井

 


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6月の福岡レクチャーシリーズに参加してきました

2015年06月22日 | セミナー参加

先日、国際会議場で行われたセミナーに参加してきました。

今回からは消化器のセミナーでした。講師は日本小動物医療センターの中島 亘先生、内容は「慢性下痢の診断アプローチ」でした。

3週間以上続く慢性の下痢が起こった場合の検査や治療の進め方や、画像の見方など、とても勉強になりました。

5回シリーズなので、今後もしっかり勉強したいと思います。

 

獣医師 酒井


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SFTS続報です!

2015年06月21日 | 情報ひろば

マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)。

福岡で初めての感染者が出たのがつい先日のことでしたが、予想以上に九州での感染が広がっているみたいですね。

 

「西日本新聞」

 

致死率30%もかなりの驚異です。←人の割合ですよ!

「対岸の火事」ではなく、皆さんとご家族の驚異になりえますので、日頃からちゃんと、この病気に対して意識を持った生活を心がけてくださいね。

特に草むらには注意です!

 

獣医師 佐藤

 

 


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学祭セミナー「腎泌尿器系疾患に対する外科的治療」に参加してきました

2015年06月20日 | セミナー参加

先日は、久々に学祭企画の主宰するセミナーに参加してきました。

 

講師はいつもお世話になっている「渡辺俊文先生」です!

いつもお世話になっている先生ですが、改めてセミナーで泌尿器外科のお話を聞くと、細かい部分の復習や情報の整理、また今まで気づかなかったポイントなど多くの学びがありました!

 

今後も様々な面で、ご指導よろしくお願いします。

 

獣医師 佐藤

 


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口腔外科処置を行ったレオンちゃん

2015年06月18日 | 診療科目

先日、歯のケアに来られたのはミニチュアダックスフンドのレオンちゃんです。

レオンちゃんはとても怖がりさんなのですが、頑張って麻酔前の検査を受けてもらったところ、若干心臓に異常が・・・詳細な心臓検査を行ったところ弁膜症の初期段階だったので心臓については歯の治療がひと段落してから取り組むことになりました。

↑こんな可愛いお顔をしてますが、すごい怖がりさんです!

さて、ミニチュアダックスフンドさんは見た目以上に歯周病が進行している子が多いですが、レオンちゃんもかなり歯が悪い状態でしたので、しっかりと口腔外科処置を行わせていただきました。

↑処置前の状態(全ての歯にびっしり歯石が付着して、歯肉炎が重度にあります)

 

↑処置後の状態(上顎の歯は両側犬歯を含めて多くの歯が根尖性歯周病を起こしており、ほとんど全ての歯が抜歯対象となってしまいました)

 

処置後は回復も順調で数回の検診をして治療を終了できました!

 

今後は、心臓の治療をしながら歯のケアもして、レオンちゃんを支えていければと思います。

 

獣医師 佐藤


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鹿児島大学の学生さんが、また見学に来てくれました~

2015年06月16日 | 院長日記

九州が梅雨に入り、だんだんと雨模様が増えてきましたね。

 

5月の尾ノ上君に引き続き、6月も鹿児島大学の学生さんの柘植さんが見学に来てくれました!

 

柘植さんは福岡出身で、話し方がとても丁寧で明るい子という印象でした。

 

二日間の見学で、

↑縫合の練習をしてみたり、手術の見学をしてみたり、実際のリヴの診察を体験してもらってり、

たまたまですが、うちの家内の誕生日に重なっていたので、一緒にお祝いもしてもらいました(ありがとうございました!)

 

↑見学が終わって~お疲れさまでした~

 

来年のリヴの移転に伴って、現状のリヴからは想像のつかないくらいの変化が起こります。

見学に訪れてくれた学生さん、これから見学に来てくれる学生さん達にとって、今のリヴの大きさや外見は参考にならないかもしれませんが、中身の人や雰囲気は変わりません。

リヴがいつも大切にしているところを見て下さいね!

 

獣医師 佐藤


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避妊手術を行ったココちゃん

2015年06月15日 | 診療科目

先日、避妊手術を行ったココちゃんです。

とっても寂しがりなココちゃん。ひとりでお泊りがんばりました。

ココちゃんは乳歯が残っていたので、避妊と一緒に乳歯抜歯も行いました。

↑ 処置前

↑ 処置後

乳歯が残っていると、そこに歯垢が溜まりやすく歯石の原因にもなってしまいます。避妊や去勢手術のときに一緒に処置することもできるので、気になることがあればいつでもご相談ください。

当院にご依頼頂きありがとうございました。

ご信頼に応え無事手術は終わっております。

獣医師 酒井


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去勢手術のレオ君

2015年06月13日 | 診療科目

先日、去勢手術を行ったのはトイ・プードルのレオ君です。

元気いっぱいの男の子です。無事手術は終わっております。

当院にご依頼いただきありがとうございました。

獣医師 小芦


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6月の宮崎大学付属動物病院での研修

2015年06月12日 | 院長日記

先月に引き続き、宮崎大学付属動物病院に研修へ行ってきました。

診察が終了後、バタバタと福岡空港へ・・・いつもの最終便に間に合いました!

 

↑天候が悪くプロペラ機が揺れました~

 

翌日の宮崎大学での研修では、ラパロを含む手術を二件見学させてもらい、最新の設備の使い方はもちろんのことオペ中のちょっとしたコツを学ぶことができました。

 

 

研修後は、宮崎で動物病院を開業されている同窓の先輩の所にお伺いさせていただき、有意義な時間を過ごすことができました~ありがとうございました~。

 

今回の経験も、今後の診療に活かしていきますね!

 

獣医師 佐藤


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