最近は、昼間以外がずいぶんと涼しくなってきましたね。昨年は残暑がきつかったですが、今年は本当にこのまま夏が終わってしまうのでしょうか?
さて、今回ご紹介する機器は「イヌC-反応性蛋白濃度測定装置 CRP-2」というものです。また、難しい名前の機器ですが、血液検査の種類に属します。
人の医療でも多用されている検査項目ですが、小児科でお子さんが熱を出している時に測ってもらった方もいるのではないでしょうか?
この機器は、血液中に含まれるC-反応性蛋白(以下CRPとします)という物質の濃度を測定します。健康な場合このCRPは1以下で、体に急性の炎症性反応がある場合に異常値を示してきます。異常値を示した場合は、体のどこかに細菌感染や炎症性疾患が存在すると判断するのです。
体のどこに問題があるかは教えてくれませんが、この機器の優れているところは、体の状態に敏感に反応してくれる所です。他の検査に異常を出さない病気の初期でも異常を教えてくれることが多く、特にしゃべることが出来ない動物の検査としては、とても役に立ってくれます。
残念な事は、動物では犬のみでしか測定できないことで、猫の測定ができるようになるのを心待ちにしています。
そんなCRP、見た目はスマートではないですが、これからも犬の治療で大活躍してくれるのは間違いないですね。