京都八幡高校レスリング部・京都八幡ジュニアレスリングクラブを指導する監督・浅井 努の日記

剛毅果敢(ごうきかかん)をキャッチフレーズに全国優勝を目指す。

祝・卒業(山本翔輝)

2011-03-01 | 高校生レスリング
本年度は3名の卒業生を無事送ることができました。3名ともホント個性的な選手でした。3名の卒業生の思い出を、階級順に記します。
山本翔輝は、2つ上の兄の勇輝がいたこともあり、京都八幡に来てくれました。中学時代から腰の調子が悪く、特に1年生の1年間は全くといっていいほど、練習ができませんでした。もともとハイクラッチやがぶり等、技術力が高く、走力など体力、筋力もあり、バランスのとれた選手でした。2年生に上がり、徐々に練習ができるようになり、力をつけていきました。とても物静かな選手です。闘志を内に秘めるようなタイプです。2年の秋からは55㎏級の主力選手として頑張ってくれました。いままで私が指導してきた選手の中でも、減量がきつかった選手の一人でしたが、翔輝ほど弱音を吐かないで、減量していた選手はいません。本年度の石垣島のインターハイ予選では、団体に賭けていたこともあり、個人の計量で失格。団体後の1時間半で落としてあげることができずに、辛い思いをさせました。また、11月には大学不合格の通知…。
最終学年の1年は計量失敗でインターハイ出場できず…大学不合格で進学先が決まらず…と大きな試練がありました。しかし、私の前では一切顔に出さず、弱気にならず、腐ることなく、前向きに取り組んだ姿は、後輩達も見習う姿でしょう。その後、最終的に乗り越えて、インターハイ予選後の国体予選にはしっかり減量し優勝。千葉国体に3名一緒に出場しました。大学も、不合格のあと勉強に取り組み、1月に受けた関大に合格と、最終的に壁を乗り越えてくれました。当初の大学については色々とあり、今となっては、当初受けた大学に不合格となって良かったです。この後は、関大へ進学してレスリングを続けます。まずは、西日本新人戦、西日本学生リーグ戦で正選手として出場、西日本インカレ、いずれはインカレで活躍と…。一つづつステップアップして欲しいと願います。