秀策発!! 囲碁新時代

 「囲碁は日本の文化である」と胸を張って言えるよう、囲碁普及などへの提言をします。

囲碁ライターさんにお願い ? ~ ある日の雑談から

2011年02月21日 | 囲碁界への提言
 平成22(2010)年の9月でしたか、DISにて立教大学囲碁部の浜崎さんに初めてお会いしました。『碁席秀策』の席亭のお孫さんの先輩。何の話のつながりでしたか、アイドルグループ≪AKB48≫の話題になり、どうやら浜崎さんもお好きな様子。女の子たちが制服を着て歌って踊るグループ、高校生時代の文化祭を思い出すからなのでしょうか。
 私は数年前から知っていました。ただしまだ全国的にヒットはしておらず、むしろプロデューサーである秋元康さんに関する番組で見た事がある、という程度の記憶です。番組などで楽屋裏の様子が放送されたところを見た記憶がありますが、仕事を離れたらみんな仲よさそうですね。
 そういえばここ数年のJ‐POP、1970~80年代に活躍した作詞家の名前を見るようになりました。過去と最新作の作品名を簡単にご紹介いたいます。


 山上路夫 ;旧『瀬戸の花嫁』……歌;小柳ルミ子
        新『いくたびの櫻』……歌;ふくい舞

 なかにし礼;旧『天使の誘惑』……歌、黛ジュン
        新『ANBITIONS JAPAM』……歌、TOKIO


 松本 隆; 旧『木綿のハンカチーフ』……歌、太田裕美
        新『ガラスの少年』……歌、KinKi Kids
         ※ちょっと古い?

 千家和也; 旧『わたしの彼は左きき』……歌、麻丘めぐみ
        新『北岬』……歌、細川たかし


 この四名の実績、そうそうたるもの。詳細はネットなどで調べて頂けるとわかるかと思いますが、日本人であれば誰でもが知っているような、数々の名作を世に出してきた方々なのです。
 しかし、1990年頃より約10年間、≪一時代を築き上げるような≫作詞家が、なぜか活躍しなかったのです。その時代の日本人が好む歌に「詞・ことば」が必要とされなかったのでしょうか。この事を、亡くなられた阿久悠さんも憂いてらっしゃいました。


    ☆囲碁本に、情熱が感じられない☆


 以前このブログでご紹介しました、『この世から置き碁をなくそう』、ご存知でしょうか。『圍碁』という雑誌の編集者(編集長、でありましたか)であった勝本徹洲さんが担当された連載をまとめた本です。囲碁を始めたばかりの人にとって、囲碁は勝つのが難しい。そこで、どうすれば初学者でも勝ちやすくなるかを独自に研究、それを誌面や本で発表されたというのがいきさつです。
 この本は昭和30~40年代出版されたもののリメイク版です。それにしても、この時期に出版された囲碁本、とにかく解説や文章が長い。そして、どこを読んでも面白い。
 「いい本を作りたい」「読者に、強くなってほしい」
 そんなライターの情熱が強く感じられるのです。一方現在の囲碁本は、効率的な学習を目的としているようで、解説は必要最小限にまとめられています。
 囲碁の教材として、本に関する価値は高まったと思われます。しかし、学習専用、技術重視傾向、この二つが強まったために、本を読む楽しみが、かつてのものに比べて少なくなった感があります。愛読書(バイブル)になりそうな本が少ないのです。これで囲碁の楽しみ・面白みが伝わるかと言えば、疑問。
 出版不況や読書離れが進む時代にあって、文章の長い囲碁本が売れるかと言えば、難しい話でしょう。それでも、よき名文家が現れ、囲碁の面白さを伝えてくれる本を書いてくれる、そんな事を願っています。