秀策発!! 囲碁新時代

 「囲碁は日本の文化である」と胸を張って言えるよう、囲碁普及などへの提言をします。

暮らしの中の修練  ~横綱大鵬の場合~

2013年04月08日 | 囲碁と、日本の未来。

  平成23年1月、大鵬親方が逝去。この日まで私は、親方の顔や声色を全く知りませんでした。若くに脳梗塞を患い、以来闘病生活を余儀なくされていた為。メディアにはあまり出演されなかった様です。

  力士になる為、北海道より上京してきた納谷幸喜少年。細身の躰で相撲部屋の猛稽古に耐えられるのかと心配されていたそうでしたが、ご本人が語る、人の三倍も重ねた努力や鍛練が、後の大横綱、大記録という偉業に結び付いた。
  しかし、修行時代の猛稽古だけが全てではありません。相撲部屋に入門したばかりの頃の写真をに写された、細身ながらもしっかりとした筋骨。それは、家族の生活を支える為にしていた土木作業の仕事などで、知らず知らずの間に鍛えられていた……
  西鉄ライオンズの稲生投手もまた、漁師であった父親に付き添い、船の舵を漕いだりしていた。それが足腰を鍛え上げたという。

  横綱大鵬にしろ稲生投手にしろ、実はプロになる前に躰が十分に鍛えられており、それがあってこそプロの世界での厳しい修行に耐え抜き活躍出来たのです。ちなみにブラジルのサッカー選手、子供時代には山2つ先のクラブチームにドリブルしながら通っていた。これは珍しくないエピソード。

  練習に耐えられない選手を、やる気が無いと一方的に叱るのでは意味をなさない。これからの時代に肝心な事は、青少年の生活に再び目を向け、健全な身体を育む事の筈です。