今年の夏も、高校野球全国大会が開かれるというニュースがありました。震災の為に、被災地の生徒は満足な練習ができないという悪条件にあるようです。しかし、高野連などが今回に限り特例措置の対応をしているようです。これまで練習に打ち込んできた高校生たちの夢が少しでもかなう事を願っています。
そのニュースの一つに、こんなニュースがありました。
”栄冠は君に輝く” 被災地の高校生が合唱
大会の途中途中で流されるこの歌は、通年であればプロの合唱団(男声合唱?)によって録音されたものを使っているそうです。ただし今回は、岩手、宮城、福島の三県から選ばれた学校の合唱部員の歌を録音し使うとの事。またそこに、兵庫県の4つの高校の高校生も参加。それは、今年の高校生は、95年の阪神大震災の年に生まれたから。
東日本大震災の被害者である東北三県の高校生と、阪神大震災の年に生まれた兵庫県の高校生が一緒になって大合唱する。何とまあ、粋な計らいですね。
その録音は5月14日に行われました。日本一を競い合う野球の試合だけではなく、高校生による若い歌声にもぜひ耳を傾けて頂きたいと思います。
この歌、”栄冠は君に輝く”の作曲は、福島県福島市出身の古関裕而。この歌を最初に歌ったのは、福島県本宮町出身の伊藤久雄。2009年は古関裕而生誕100年の年で、たしか大会の開会式で少しだけ触れられた記憶があります。
福島県ではいまだ、原子力発電所の問題解決の見通しがまだたたず、原発立地区域に住む人たちは帰ることはかないません。ただし、一時帰宅が限定的ながらできるようになるなど、ホンの少しは希望が見えていると思いたいもの。
そんな中、よく頑張ってくださっている方がいます。
福島市出身の女優・白羽ゆりさん。県の観光大使として、東京にある福島県のアンテナショップなどで、福島県産の安全が確認された 食材のPR活動をされています。
また、県内で活躍するお笑い団体・みちのくボンガーズのメンバーも、風評被害を撲滅させるためのキャラバン活動を、福島中央テレビの協力でされています。(ただし、一人旅)
歌の話題。福島県という土地柄、ある時期から著名な芸能関係者があまり輩出しなくなりました。その中でも、ここ数年は本格的な歌手やユニットなどが生まれ、各地に根ざして活躍しているようです。
【Ⅰ】Yammy
京都で活躍する歌手。京都のFM局にも出演との情報あり。
彼女が所属した県立安積女子高等学校(現・安積黎明高校)のコーラス部は、全国屈指の強豪としてもしられ、全日本合唱コンクール(全国大会)では32年連続での金賞受賞するなどの実績を残している。
【Ⅱ】Nazca(男女のユニット)
会津のストリートミュージシャンである千代竜太と、会津民謡歌手である本田華奈子で結成されたユニット。
代表曲の「紅立葵」は、地元の情報番組「ゴジてれ 土曜版」のエンディングで採用された。
【Ⅲ】音速ライン
藤井敬之と大久保剛による音楽ユニット。震災復興のための、「ONandONproject」を立ち上げる。
またこれまでに数曲、福島県の市町村をイメージした歌も作っている。
福島県以外の出身者もまた、歌を通じた支援活動をしてくださっています。
【Ⅳ】普天間 かおり
沖縄県出身のシンガーソングライター。福島県裏磐梯観光大使。ラジオ福島のパーソナリティーとして出演。
活動内容はHPにて。
【Ⅴ】白鳥 英美子
かつてはトワ・エ・モアとして、『虹と雪のバラード』(札幌オリンピック)をはじめ、1970年代を代表する日本のポップデュオ。震災の数日前に録音された歌、『夢見る花見山』が、福島県のテレビ局で流される。