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アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

アフリカの友人を訪ねて~コートジボワール'Fraternite Matin紙'編集長(2)

2015-08-28 07:30:48 | アフリカ紀行
先般、コートジボワールのアビジャンを訪問した。ンボテはこの国とは深く因縁がある。コンゴ、セネガルに続く第三のアフリカのふるさとと思えるくらいだ。

※コートジボワールにまつわる記事はこちらからどうぞ。

特に2011年の「選挙後危機」。そしてそこからの安定化に至る道筋において、多くのコートジボワール人に情報、人脈などの面で支えてもらった。

その一人がコートジボワール有力紙、Fraternité Matin編集長のVenance KONAN氏だ。氏との出会いについてはこちらの記事でもご紹介した。

アフリカの友人~コートジボワール'Fraternite Matin紙'編集長

そうそう、このンボテブログのバナーはFraternité Matin紙本社入り口の掲示板を飾る創刊記念号の写真だ。


彼とはメールでのやり取りはあったのだがもう1年以上顔を合わせていない。今回、うまく予定が合い、アビジャンで再会することになった。


ンボテ「お久しぶりですね~。」
コナン氏「いや~、本当に久しぶり。」

再会の現場は創作コートジボワール料理店。ま、一応「ヌーベル・キュイジーヌ」(Nouvelle cuisine)だ。まずは再会をお祝いし、お水で乾杯。

ン「そういえばちょうどコナン氏の本を読んでいたところですよ。」
コ「あ、あのエッセイ集?」
ン「そうです。」

コ「どうだった、あの本?!?!」
ン「アフリカにまつわる象徴的なテーマについて、経緯と現実のジレンマをあえて素朴な平易な表現で綴っているのが印象的。とても刺激的ですよ。」
コ「そうか、それはよかった。」

ン「今度、日本語訳本出しませんか?ンボテの解説付きで。」
コ「それは面白い企画だね!」
ン「でも残念ながら多分儲かりませんよ。日本におけるアフリカの関心、それこそが問題なのです。」


運ばれてきたキャッサバフライをかじりながら続ける。

ン「その後コートジボワールの様子はどうですか?」
コ「ご存知の通り、順風満帆とはいかないが、とりあえずは復興、成長の道を辿っているよ。」

ン「大統領選挙はどうでしょうか ?今回の選挙はそのまま行くのではとの見方が一般的だけど。」
コ「大勢はその見方だね。まあ、そんなところじゃないかな。」

ン「旧バクボ勢力FPIの排除が新たな火種にならなければいいのだけれど。元国会議長のママドゥ・クリバリ、元首相のコナン・バニーも立候補と聞いている。」
コ「今の政局や世論からすればその点はさしあたり大きな混乱や問題になるような事態の原因にはなりにくいんじゃないかな。」

ン「では現与党内では?利益配分はまだ終わっていないとの指摘も。」
コ「それは2020年問題だよ。」
ン「ですよね。」


ン「地方部の治安が心配されるけど、中央の統治はしっかり及んでいるのでしょうか?」
コ「それは課題だね。しっかりと、と言われれば、完全に、ではないという答えになるだろう。」

ン「それにエボラ危機がなかったのは幸いでしたね。」
コ「リベリアもギニアもすぐ隣だからね。市民の心配も大きかった。」


同席した政治部長は偶然、翌週から訪日予定があるとのことだった。

ン「よいご旅行を。」
政治部長「ありがとう、あなたも。」
ン「コナンさん、選挙が終わったら総括しましょう。今度は日本料理店で。」
コ「もちろんだよ!!」


ガッチリ握手をしてまたの再会を誓ったのだった。


(おわり)

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