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超絶刺激的!東洋経済『世界の募集要項』~ジェネラリストは不要? 世銀の採用基準とは?

2014-05-15 07:30:50 | アフリカキャリア論
近頃、「東洋経済オンライン」、超絶面白く、刺激的な連載が満載!ンボテブログでもご紹介の「超絶面白い!東洋経済・空手家世銀マンコラム」シリーズもそのひとつ。

もう一つンボテが注目しているのは「若き海外で稼ぎ日本人んに聞け!~世界の募集要項」シリーズ。インド進出コンサルタントの石崎弘典氏が、日本を後にし、世界標準でポストを得て活躍している人材をハイライトしている。

巻頭言がまず刺激的だ。
「私が若い英語のできる日本人ならば、日本を出て行くであろう」
そう言ったのは、シンガポールの国父、リー・クワンユーだった。仕事を求めて海外へ出ることは、日本においても現実的な選択肢となりつつある。われわれ日本人が世界中の人材たちと対等に戦っていかなければならない時代は、もはや始まっているのだ。
しかし世界では、どういった人材が求められているのだろう?
本連載では、すでに海外でポストをつかみ第一線で活躍する若き日本人の中でも、いわゆる「駐在員」ではなく、「現地雇用」を得た人たちに注目したい。彼らの素顔、「海外出稼ぎ」の中で直面した困難や仕事の面白み、そして経済的な事情や日々の生活スタイルなどなどに触れることを通して、世界がこれからのわれわれに何を求めるのか、いわば「世界の募集要項」が何であるのかに迫っていく。



そして今回掲載された記事、
ジェネラリストは不要? 世銀の採用基準とは
まさに最前線、アフリカの脆弱国家を救うために戦うナナロク世代

世界銀行で活躍する長木志帆さんをフューチャーしている。

彼女こそ、ンボテがコンゴに赴き、事務所を立ち上げた時のいわば「戦友」。始めての出会いは、コンゴに始めて足を運ぶその日、確かパリの空港だった。見ず知らずの彼女と、なにもないコンゴで仕事を始めることになろうとは。

(事務所がスタートした時のスタッフと。真ん中が長木さん、そして右端がンボテ。)


仕事は建設中の事務所の借り上げ契約、進まない工事の督促、そして電球一個一個つけるところから始まった。コンゴ側に入り込んで仕事を進めるにも、コネクションも先方の連絡先もない。手探りの中、待ち伏せやアポなし突撃の毎日だった。

(事務所、使用前と使用後(笑))




それから2年。ゼロから始めたコンゴでの私たちの仕事は、それなりのプレゼンスと評価をもって認められるまでになった。彼女がいなければ、あの国での仕事も、いまの方向性も、そして地位もなかったと思う。そんな馬力と能力にあふれた小さな巨人、スーパーガールだったのだ。

そして東洋経済の記事にある世銀からの「一本釣り」のストーリーに話がつながっていく。私は彼女に大変お世話になったが、私が彼女にできたことはあまりなかった。せいぜい彼女の能力いっぱいに、好き放題コンゴ中を飛び回ってもらったこと。それが期せずして(?)このような出会いにつながったのではないかとささやかに思っている。


彼女は記事の中で「自分は成績がずば抜けてよかったわけでもなく、牛丼で言えば、まさに並」と語っているが、それは謙遜もあろうが、世界標準の中でもトップ、世銀組織での話。ここに至るまで、彼女は超氷河期の就職活動をへて超ドメスティックな金融機関で仕事を経験。その後、日本の公的機関でのポストでも仕事の基礎と忍耐(?)を学んだ。また、およそ世界で活躍するフランス語を話す多くの外交官(フランス人に限らない)を排出するフランス政治学院(ENA)を修了。能力だけでなく、ネットワークも実力のひとつ。並の牛丼どころか、極上のフィレにシェフの包丁も赤ワインの仕込みもはいっているのだ。

彼女が言いたいのはそういうことではないのだと思う。しかし名誉と正当な評価のために、人並み外れた彼女のエネルギー、情熱、努力について触れないわけにはいかなかった。


そして彼女が記事の中で触れるひとことは、キャリアの一部をご一緒して私もともに考えた、職業観、人生観、ライフワークバランスだ。

「この仕事は移動が付きものです。数年サイクルで、荷物をまとめて次の国に移っていかないといけない。さらに私の場合、年の半分以上は出張しているので、プライベートがある程度犠牲になることは、否めません。コンゴにいたときは、特に大変でした。オフィスと住居が同じで、プライベートも何もない……。

究極の環境に置かれると、感覚が狂ってくるのを感じたりもします(笑)。そんな状況が続いていると、ふとしたときにも、命あっての仕事だな、と思うのです。

国際機関で、途上国、特にポストコンフリクト国の仕事をしたい、と相談に来る人は多く、それはとても頼もしいことです。どんどん気概のある若い人たちに来てほしいと願っています。他方、この仕事の現実はそんなに甘くない、というのも事実です。」



世界の募集要項に、自分はチャレンジできるのか。彼女の一層の活躍を心から祈るとともに、我が身を振り返るンボテである。

(おわり)

世銀スタッフの横顔/長木志帆(エコノミスト)~世界銀行東京事務所ウェブサイト連載


超絶面白い!東洋経済・空手家世銀マンコラム
第一話 『僕がアフリカでの商売にハマる理由~外資系金融、ハーバードを経て、なぜ?』
第二話 『意外?アフリカでは「日本人」流が役に立つ』
第三話 『どこにもない市場データを、どう探し出す? 』
第四話 『仰天!アフリカは日本よりも物価が高い』
第五話 『アフリカで学んだ、超・飛び込み営業術』


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2 コメント

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Unknown (あちゃけ娘)
2014-05-16 06:30:54
この世界には、私の知らないことがたくさんあって、私の知らない人たちが常に新しい何かを創っている・・・
私は、この仕事を通して、多くの尊敬している人に会えているような気がします。私が憧れている人と、同じことはできないけれど、一歩でも近づきたい!真似したい!
・・・そういう思いが、私の深層心理を常にワクワクさせてくれます。私もチャンスがあれば、長木さんにお会いしたいです。本当に、パワフルで素敵な方ですね。
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Re:Unknown (ンボテ)
2014-05-18 00:46:15
アチェケ娘もきっとそんなステキな女性になれますよ。お楽しみパックでがんばって!!
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