摂氏911

自然な生き方をめざす女性が、日々のできごと、感じたことなどをつづります。

頭じゃ分かっちゃいるんだが

2009-02-14 00:35:12 | 気づき
いつもエラそうなこと書いてますけど、
こと子育てに関しては、
本当ダメな私です。
以前子どもに英語を教える仕事をしてた頃は、
自分が頭で考えたとおりのことがほぼできていて、
子どもを相手にすることへ自信を持っていました。
でも、週に1回1時間くらい先生として会う関係と
24時間365日親として関る関係は、
全く別物だとわかりました。

今日も朝からなかなか食卓について
食べ始めない息子にイライラしてしまいました。
それから息子が食卓についてから、
何かよく分からないことを言った後、
急に泣き出しました。
「ちょっと抱っこしてあげて」と夫が言ったのですが、
ムカついていて、しかも分別らしく夫に言われたのが
余計シャクにさわって、スルーしてしまいました
大人気ないのはわかっているけど、
息子を相手にしている時は、
他の人には絶対しないような横柄な態度になったり、
暴言を吐いたりしてしまいます
これってはっきり言って、虐待の一種ですね。

頭で「これは絶対子どもに対してやっちゃダメ」と
分かっていることを、わざとやってみたくなったりします。
そのことを以前泰三さんのカウンセリングで話したら、
「本気で理解したいからだろうね」と言われました。
確かに、私は昔からあまのじゃくで
ダメだと言われたら、やってみたくなる性質でした。
子どもを親が虐待死させてしまう話が珍しくなくなる中で、
そんな親の気持ちを少しでも理解したいからなのかなぁ。。


さて、ダメ母な私なのですが、
子育て以外のことをやっているときに
子育てへのヒントを見つけたりします。

市民活動などボランタリーなグループの
マネジメントについて考えていた時、
そういうグループでは営利企業ののように
雇用や給料などの待遇のことをちらつかせて
メンバーを動かすことはできないから、
地道にメンバーのやる気に訴えるしかないなぁと
思っていました。
やる気に訴えるのは本来子育てでもあるべき姿だから、
ボランタリーなグループでの活動は、
子育てにも役立つはずだと思いました。
それならけっこう経験があるんですが、
やっぱり頭でわかっても、
分野が変わるとなかなかできないんですよね。。

昨日は心理学講座の仲間の話をいろいろ聞いて、
ちょっとしたカウンセリング実習のようになっていたことに
後から気づきました。
それで自分の話したことを振り返ったら、
友達が話したことを途中まで聞いたところで、
彼女がどう感じていたのか、
私の推測を先回りして話してしまっていたことが
わかりました。
それでは、誘導になってしまいます。
本来のカウンセリングでは、
クライアントさん自身が必要な気づきを得られるように、
カウンセラーは質問を重ねていくのですが。。
「人間は話をするよりよく話を聞けるように、
耳を2つ、口は1つだけもらった」という寓話(?)を
聞いたことがありますが、全くそのとおりでした。

子どもを相手にしている時も
誘導したり先回りしないで、
子どもの言ったりやったりすることに
付き合うことが大切なのでしょう。
しかし、この忙しい生活の中で
これほど難しいこともあまりないかもしれません。
それができていたら、今朝の息子への対応も
ずっと違ったものになっていたでしょうね。

いやはや、子育ては本当に難しい。
心から楽しいと思える日はいつ来るのやら

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3 コメント

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思い出します (Yui)
2009-02-14 10:02:25
その感じ、思い出します。私も毎日そうだったよ。

>「ちょっと抱っこしてあげて」と夫が言ったのですが、

これと同じようなことが私にもあったよ。

「だったらてめーがしろよ!
 自分が席に座りながら『誰かこのおばあさんに席を譲ってあげなさい』みたいなこと言うのは最低だ!」と
怒鳴り返したことがあったのですが、

「…そうじゃなくて。
 今のこの子には、ボクじゃダメなんだよ」

って静かに言い返されたんですね。

私はそのときに、『その重さ、子どもにとって私が《かけがえのない存在》だっていう重さがもうダメ』と思ったのですが、

それは当時、自分が自分をかけがえのない存在として扱っていなかったからでした。

どっちかというと、「私が死んでも世界は変わらないでしょ」と、自分を軽く位置づけたかったし、そうすることで、いろんなことをスルスルとすり抜けていたのよね。


ま、今でも、私がいなくても世の中はさほど変わらないと思ってはいますが(笑)。


>ボランタリーなグループでの活動は、
>子育てにも役立つはずだと思いました。

面白い。私はそんな風に両者を共通の視点でとらえてみたことがなかったな。

「そう言われてみるとそうだろうか?」と想像してみようとしたのだけれど、私の中ではくっきりと違いがあるみたいです。何が違うのかはまだ言葉になりきらないけど。
(言葉になる日が待ち遠しい~)

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また意見聞かせて (かおる)
2009-02-16 22:11:27
Yuiさん

私はYuiさんのいつもとことん本音で生きようとする
飾り気のなさ、潔さが好きだわ。
「だったらてめーがしろよ!」って
私も言ってみたかったかも
でも、静かに言い返すお連れ合いも
素敵な方だね。

> それは当時、自分が自分をかけがえのない存在として
> 扱っていなかったからでした。

なるほど。
結局、ここに行き着くことって多いんじゃないかな。
私自身は、なんでこんなに息子にイライラするのか
よく分からないけど、
やっぱり息子以上に自分を責めてるし、
そんな時はもちろん自分を大切には思えてないね。

> 私の中ではくっきりと違いがあるみたいです。

ボランタリーな活動、特に子どもに関ることも
バリバリやってきて、心のことも学んで、
かつ本音をとことん突き詰めるYuiさんの意見を
ぜひ聞いてみたいわ。
楽しみにしてます。


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15日の (Yui)
2009-02-17 08:44:50
15日の、急遽キャンセルになっちゃったイベントのときに、
ワーク・ライフ・バランスの分科会をした人たちの中から、
上の話と共通点のある意見が出てました。

「男の人が直接子育てに関わる時間が取れなくて、『子どもとどう関わったらいいのかわからない』と感じるとしても、NPOや市民活動での合意形成や運営の方法は子育てと共通することが多いように思う」
 というようなこと(私の主観で縮めてるからご本人が言いたかったこととズレているかもしれない)を言ってた人が。


くっきりした違いがどっから来るのかまだよくわかりませんが、また話そう。


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