摂氏911

自然な生き方をめざす女性が、日々のできごと、感じたことなどをつづります。

エンジェル基金続行

2005-11-01 23:37:20 | 社会活動
7月から始まった路面電車エンジェル基金の活動が
11月以降も続けられる見通しとなった。
昨日時点で719口(719万円)集まった。
道のりはまだまだ長いが、
正直なところ、私自身ここまで集まるとは
思っていなかった。
1万円の振りこみという、
とても大きな決断と行動を取った人だけで
312人もいるのだ。
まだ応援の段階で留まっている人も含めたら、
もっと裾野が広がっているに違いない。

昨日の夕方は、運動を手伝っている大学生の卒業研究に付き合って
地元の商店3軒に飛び込みでインタビューした。
2軒はお店のご主人とおぼしき方とお話できた。
お二人とも路面電車はなくすべきではなかったと考えているが、
存続運動などは行わなかったようだ。
最後にインタビューした方は、
先のお二人とは対照的に、
「路面電車の線路は邪魔だから、早くめくってほしい
(「撤去してほしい」という意味。岐阜の方言か?)」と言っていた。
若い店員さんも、車椅子やベビーカーが
引っかかっているのをよく目にするから、
早く取り除いたほうがいいと言う。

こういう人達は、潜在的な賛同者だと考えられるだろう。
彼らにも納得してもらえる説明を考えたい。



路面電車の再生のため、エンジェル基金にご参加を! 

「ご近所の底力」の堀尾アナの講演に行く

2005-11-01 20:12:18 | 行ってきました
昨日も息子に添い寝したまま、
一緒に寝てしまった。
午前中から夕方まで出ずっぱりで、疲れてしまった。

さて、昨日の午後は岐阜市社会福祉協議会が主催した
「地域福祉推進フォーラム 2005」というイベントに参加した。
そこで、NHKの番組「ご近所の底力」の司会を務める
堀尾正明アナウンサーの講演があったからだ。
以前書いたように、「ご近所の底力」では
2004年9月2日の放送で「生活の足 鉄道を守れ」と題し、
鉄道廃線問題を取り上げている。

今回の講演の中でも和歌山県の貴志川線の話が取り上げられた。
私はこの9月2日の番組は見たが、
その後のお困りご近所の皆さんを取材した回は見ていなかった。
堀尾さんの話では、初回の放送後貴志川線沿線の皆さんは、
「鉄道がなくなれば和歌山市まで20分で行けたところが、
1時間半かかるようになる」と交通量調査から証明して、
鉄道の脇の道路を利用する人達にも訴えたのだそうだ。
それによって、鉄道を利用しない人達にも
鉄道存続への賛同を取り付けられたのだろう。

高岡市の万葉線存続の際にも、
高岡短期大学学長だった蝋山昌一さんが
万葉線存廃の意味を、話を聞く人が
実感として分かるように伝えたことが
大きなインパクトを持ったと聞いている。
たとえば、万葉線の維持に必要とされる
毎年6,000万円という税金による補助は、
高岡市民が1年に1回万葉線を利用すれば
回収できる額だ、という具合である。
私達にもこんな説明力が求められている。

貴志川線の話は、堀尾さんの話の中の
「あきらめない。先入観を捨ててほしい」という部分で
取り上げられた。
貴志川線は和歌山市が毎年8億円の補填をすることで
存続が決まった。
私達もあきらめるわけにはいかない。

最後の質疑応答の時間に何か質問して、
路面電車の問題になんとか注目を集めたいと思っていたが、
なかなか思いつかなかった。
あきらめかけたとき、とっさに思いついて
「はい!」と左手を挙げた。
「貴志川線の話がありましたが、
岐阜市でも今年の3月で路面電車が廃止されました。
もし、岐阜市の路面電車が取り上げられていれば、
今ごろ残っていたんじゃないかと思うのですが、
「ご近所の底力」で取り上げる町は
どうやって選んでいるのですか」と質問した。
最初は2万ほど自治体などへアンケートを送り選んだそうだが、
番組が知られるにつれ、「私達を取り上げてください」という
売りこみが増えてきたようだ。
「なにかお困りでしたら、お電話ください」と
堀尾さんは冗談めかして言ったので、
「では、お帰り前にお名刺をください」と私は応じ、
会場の人達が笑った。

そして、本当に会場の外で堀尾さんに名刺をもらった。
もちろん、本気で電話するわけではないが、
一緒に活動している人達に
少しでも元気を分けてあげられたらと思ったからだ。
私自身も元気をもらった。
この講演を知らせてくれて、
一番前の席を取っておいてくれた義母に感謝である。