縄奥ニュース・音楽まとめサイト

日々の面白いニュースやコラム、政治経済や事件事故のまとめの他に音楽や面白い動画をUPします。

自民党総裁選 竹下派「鉄の結束」復活は遠く

2018-08-07 23:39:30 | ニュースまとめ・総合

自民党総裁選 竹下派「鉄の結束」復活は遠く


8/7(火) 21:24配信

産経新聞

 自民党竹下派(平成研究会、55人)会長の竹下亘総務会長は7日、9月の総裁選の対応について衆参両院の所属議員とそれぞれ協議したが、意見は真っ二つに割れた。衆院側は安倍晋三首相(党総裁)を支持する声が多く、参院側は石破茂元幹事長を支持する意向だ。「鉄の結束」を武器に政局を仕切っていた往事の竹下派の復活は、今回も困難になってきた。

 「自民党の論戦は日本の方向性に直結する。しっかりと公平な議論をしなければならない」

 竹下氏は参院側(21人)の会合で、総裁選への対応は未定としつつも、緊張感のある論戦が必要だとの認識を示した。

 首相は党内最大の細田派(清和政策研究会、94人)など主要4派を固め、楽勝ムードが漂う。その中で竹下派は形勢不利の石破氏を推し、かみ合った論争ができる環境を整える-。竹下氏の言葉には、そんな思いがにじむ。会合の最後、参院幹部は「(参院側は)一致団結で臨んでいこう」と述べ、石破氏支持の方向が固まった。

 対照的に、衆院側は2、7両日の意見聴取を通じ、首相を支持したのが出席者の7割以上にのぼった。

 原田憲治氏は「安倍首相を応援したい。石破氏が首相になったら、首相と同じようにトランプ米大統領に意見を言えるのか」と主張した。金田勝年前法相は「負ける戦いをするのは私たちにふさわしくない」と訴え、首相に近い茂木敏充経済再生担当相は、これらの意見を踏まえて暗に首相支持でいくよう竹下氏に求めた。

 竹下派幹部の一人は「竹下氏は最終的に『石破氏を支持したい』と表明しつつ、個々の議員の意向を尊重して『縛らない』と言うだろう」と語り、衆院側は実質的な自主投票になるとの見方が広がっている。派の衆院幹部の一人は「権力闘争はそんなに甘いものではない」と竹下氏にいらだちをみせた。

 平成研は小泉純一郎政権誕生後に行われた総裁選の大半で対応が割れてきた。前身の経世会を創設した竹下登元首相の弟である竹下氏が今年4月に会長に就くと、「竹下派の復活」という期待の声が上がった。

 竹下氏は今回の総裁選で衆参が一致結束することにこだわった。しかし、衆参の分裂は避けられず、竹下派となっても同じ事態になりつつある。