lemonの日記

音楽、トールペイント、パン、猫のみかん

ピアノのクリスマス会

2013年12月23日 | 教室の風景

                     

昨日は生徒さん達のクリスマス会でした

たまたま近所の子どもたちが来ることになり、ピアノ教室を始めた年、

うちの母が、「クリスマスのお楽しみ会でもしてあげなさいよ」、と言って、

なるほどと、それから何十年か(!)幼稚園児と小学生対象に続けている行事です

 

でも、今年は教室に来たばかりの子も何人かいて、

私がおたおたしているうちに準備がすっかりおそくなり

3回に分ける予定を2回に。よって、せまい部屋に大勢の子供たちになるし、

うまく進行できるか、どきどきしていたのでした

 

ところが、

当日を迎えると、大きい生徒さん達が

「先生、手伝います」と、アシスタントを申し出てくれ、

カメラ係から、ゲーム進行、お行儀の指導に、ケーキアート係、プレゼント詰め

すべて手伝ってくれ、会はわいわいと、スムーズに進んでいきました・・・

おかげで、2時間後、お迎えにみえたご父兄と帰っていく小さな生徒さんたちを送り出して、

「やれやれ、疲れた~」と言いながらにっこりしている生徒を見て、

この子たちも小さくて、ちょんと座っていたのを思うと、頼もしく成長したなあと、とてもうれしいのでした

 

子供たちが、楽しく幸せなクリスマスを過ごせますように・・・

 


グレンツェンピアノコンクール・本選

2013年12月23日 | 音楽

21日は、生徒さんの参加するグレンツェンコンクールの本選会で、

奈良の「やまと郡山城ホール」へ。

近鉄の駅から歩いて15分、郡山城址の向かい側にある

木の温かみが素敵なホールです。

かわいい衣装の子供たちが家族と行き来して、

クリスマス前という季節もあるのでしょうか、

この日の会場は少しやわらかい雰囲気になっていました。

 

 

この日私の聴いたのは、高校、大学・一般、小学3,4年生A、Bコースの方の演奏で、

着いた時はちょうど高校生の部が始まるところでした。

ピアノもホールの音響もいいので、いろんな響きが生まれ、

一人ずつの音の質感の違いがとてもよくわかります。

ああ、この子は曲の中のこの部分が好きなんだろうな、とか、

こちらの子は受験前のホール練習に来たのかもしれないな、

など思いながら聴いていました

学年が上がり、いつか大人になってもピアノを楽しんでいけたら、うれしい事ですね

 

お昼からの4つの部が終わったところで、結果発表があり、

金銀銅、優秀賞、準優秀賞までの人が次へ進み、

教室の生徒さんも次の大会へ。おめでとう!

本人はもっと弾きたいイメージがあったのだと、くやしそうでしたが

お母様もおばあちゃんも、「大きな舞台でがんばったね」とにっこり

実際に足台を設置するだけでも体がふるえ、演奏する子供達の気持ちがよくわかった、と

おっしゃっていました。

応援していた小さい妹さんも、来年はコンクールに出てみたい、と

お兄ちゃんのピアノが励みになったようです

 

参考までに、3、4年Bコースの最低通過ラインは、優秀賞が260点、準優秀賞が249点でした。

 

この時の、審査員の先生の全体講評をメモ書きしました。

1・ピアノを弾かない練習

楽器の前に座って指や手を動かす以外のことをしてみましょう。

  ・頭の中で鳴らしてみる

  ・歌ってみる

   ⇒大きな絵を描いている時、作品にくっついて筆を持つのだと、全体が見えないのと同じで

   離れたり、違う角度からながめることで、音楽全体が見えるようになりますよ。

   そして、「こういう音楽にしたい、こういう音だったらすてきだな。」と

   イメージをもってみましょう。

2・指だけではなく、「耳」を育てる、きたえる

  皆さんは自分の音をよく聴いていますか?

   先生やお家の人は、いつも一緒にいるのではないですから、

   自分の耳で自分の音を判断し、みずから考えるようにしていきましょう。

3・考えて弾こう

  ・今、自分の弾いている曲は、なんという作曲家の曲なんだろう、

   そして、どんな国のどういった内容の音楽なんだろう?と、

   背景や曲のことを調べたり考えてみましょう。

4・たくさんの音楽を聴く

  それは、ピアノだけではなく、またジャンルがクラシックじゃなくってもいいのです。

   いろんなもの、そして上手なものも、下手なものも、聴いていき、

   それはどうしてそう聞こえるんだろう、と自分で見つけることが

   自分が弾く時の力になっていきます。

 

コンクールという状況の中では、つい先回りして教えてしまい、

長い目で見た、考える力、見つける楽しさ、を育てるのを見失いがちになるかもしれません

また私もレッスンをかえりみて、生徒さんとがんばろうと思います