
歴史研究者の豊見山先生から論文テーマに関する事例が書かれている旨をお聴きして是非読みたいと思っていた書籍です。琉球大学を中心とする専門家のみなさんがとても読みやすく現代語に翻訳しています!
ベッテルハイムの別の顔、すでに書籍に纏められているかもしれないが、何か盗みの行為があったことは興味深い。1850年代の琉球の港は外国船がたくさんのイメージです。
冒頭の解題がまたわかりいいです。
異国日記 全体解題 豊見山和行
咸豊元年 異国日記 解題 前田舟子
咸豊二年 異国日記 解題 山田浩世
咸豊四年 異国日記 解題 漢那敬子
咸豊五年 異国日記 解題 麻生伸一
翻刻・現代日文語譯 西里喜行 赤嶺守 豊見山和幸行 麻生伸一 小野まさ子、
垣花久美子、我部大和、漢那敬子、前田舟子
中文翻譯 が赤嶺守、童宏民さんなど。
琉球大地域比較文化で博士号を取得した3人と在学の一人がメンバーというのは頼もしいですね!将来への継承がこうしてバトンタッチされているのはいいですね。
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想像したとおり辻の美らジュリたちは近世から『花風』のあの場面を日常としていたのですね。何しろ船の出入りが多い19世紀の那覇港ですからー。そして手踊りするかのように振っているのですね。団扇や手拭などで招くような様子が目撃されています。無事を念じる見送りの姿ですね。「船方末々の者たちの妻女や傾城たち」ですね。