志情(しなさき)の海へ

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なはーとで観た 木ノ下歌舞伎『勧進帳』は目から鱗の面白さだった!

2023-10-02 22:33:40 | 日本の芸能・口承文芸
(なぜか弁慶はアメリカのオレゴン州出身のタレント。歌舞伎などに比べて身体の大きさが際立った!)
昨日、大雨の中で向かった先、なはーとで観た木ノ下歌舞伎勧進帳に引き込まれた。歌舞伎の勧進帳の筋、物語にそっているが、何と現代演劇の面白さに大転換している。白い長い台のようなステージ、光と闇、黒い衣装の弁慶や山伏の連れ、そして強力の義経の可憐な美しさ、ヒップホップやダンスなど、楽しく乗せられた。義経の沈黙と忍耐、生死の緊迫感の中で、物語が進行する中に笑いもこぼれる。こんな現代に俯瞰した解釈、再構築があることに、驚きがあった。観ていて身体が舞台に呼応していた。こんな経験はまれである。
 伝統演劇への関心が引き起こされるのは事実だ。SNSで長唄の勧進帳を視聴した。そして歌舞伎勧進帳も、能「安宅」も観た。長唄の語りの中の修辞に魅了された。伝統芸能の歌舞伎や能がこのように生まれ変わることに、明るい光を感じる。このように表象文化は生まれ変わっていくのだ。
 関所、あらゆる境界(線)の象徴、そこが超えられる。超えていくテーマへと世界が捉え返されている。人と人のコミュニケーションの力の底を流れるもの、人としての慈悲の心だろうか。
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東京芸術劇場 Presents 木ノ下歌舞伎『勧進帳』 関連プログ歌舞伎勧進帳」を観た。
 

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