志情(しなさき)の海へ

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映画「博士の愛した数式」そして「もののけ姫」など?!

2011-10-01 23:41:11 | グローカルな文化現象
ああー、あれ、あの小説は二度読んで、映画も見たよ、と若者が言った。へぇ二度も読んだんだきみは凄いね、あの映画を見たつもりでいたけど、今少し見てみたら見ていなかったということがわかった。浅丘ルリ子さんが出ているなんて知らなかったからやっぱり見ていなかったんだ。でも君に小説を手渡したのは覚えている。読まないで君にあげたのかしら、でも博士とあの家政婦の女性と少年の姿は、その写真は記憶に残っていたのよね。完全数とか階数とか、ルートとかπとか虚数とかeとか0とか、数字は美しいのね。

素数とか、人類が誕生する前から数字があったとか、直線の美しさとか、数式なり数字の美しさとか、この映画を見たらどんな子も数学が好きになりそうな感じがするね、と言ったら、若者はでもなぜか悲しい映画だからもう見たくない、などと言った。直観や率直な感性、心の眼という所に鍵は潜んでいて、人が罪を背負っているということも含め、重たいがほのぼのとしたものは子供の素直さと笑顔である。

そういえば、いきなりこの映画をメモリーに入れたから見てごらんと若者が言ったので、ほんとうに久しぶりに「もののけ姫」を見たのは1週間ほど前のことだった。ノ―トパソコンを持ってきて「見て御覧」というわけである。それで見た。ディテールをよく分かっていなかったのだと気がついた。すでに遠い昔に見たような気がしていた。そのアニメの背景に蝦夷だの天皇のいる朝廷だの、自然の神々と人間の対立だの、何よりライ病の人間や女性たちの活躍など、まったくこの間記憶の底に寝ていた事柄がせり出してきて、ジェンダー云々にしても監督のセンスの中にある信念はかなり新しいと思えた。

おそらく映像論としてもいい解釈がいろいろ出ているのだろうとネットで探そうと思ったが今そんな事をする猶予がない。ただ人間の生き方の在り様が色々な面で捉え返されようとしている、という事だけは確かで、何が新しいセンスかというと、もう先が闇に見える。感性の鋭い子供たちが諸に今の状況の闇の中でもがいているのも確かだろうし、戦後の焼け野が原を比較した論調も見え隠れするが、それなら徹して戦後日本の在り様を揺るぎない眼で見据えるべきなんだろう、と単純に思う。


<写真は沖縄市のとある「お祭り会場」の片隅で見つけたアダン>


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1 コメント

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Unknown (芸術の多様性)
2012-10-01 17:13:03
 「もののけ姫」はまだですね~。

 今は少女の大好きな「ハリーポッター」も暇を見つけては観ています。

 若者の持つ感性は、未来社会を示唆していると思うので彼らの嗜好も頑張って追いかけています。^^
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